コミカライズ51話 公開予告SS
本日18時頃、コミックアース・スターさんにて公開予定です!
ある日の昼下がり。
鍛錬を終えて広場に向かうと、いくつもの立て札が広場に立てられていた。
15か20か……それ以上の立て札がズラりと横一列に。
そしてその立て札の前には、立て札と同じくらいの高さの何本もの柱と、その柱の上に横たえられたながーい木の棒があって……一体それが何なのか、何のためにそこにあるのか、全く訳が分からない光景に私は何も言えなくなり、ただ首を傾げることしか出来ない。
すると横に長い棒の上に止まっていたらしいサーヒィ達鷹人族が、棒の向こうの端からこちらへと、チャッチャッと爪の音をさせながら横にスライドするように移動してきて……どうやらそうやって移動しながら立て札に書かれた何かを読んでいるようだ。
私の位置からは立て札の裏側しか見ることが出来ず、一体何がどうなっているやらと首を傾げたまま表側へと移動すると、そこでようやくその立て札と棒の意図が理解出来る。
立て札にはユンボが描いたコミックが貼り付けられていて、それを見るための……見ながら快適に次の立て札へと移動するための足場を、横棒が担っていたのだ。
何しろ鷹人族には手がない、手の代わりの翼でページをめくりながら読むというのは難しいはずで……そんな鷹人族にコミックを読んでもらうための設備がこれという訳だ。
翼が駄目でも足ならばなんとか可能かもしれないが、足には狩りを成立させるための鋭い爪があり……そんな足でめくったなら間違いなくコミックを破いてしまうだろうしなぁ。
「ユンボのやつ、中々男前に描いてくれたよな~」
コミックを読み進めながらサーヒィがそんな声を上げる。
「アタシ達の出番はまだまだ先かぁ」
「早く描いてほしいな~、絶対可愛いもの」
「いや、もっともっと美しく描いてもらわないとね!」
それに続いてサーヒィの妻達がそう声を上げて……イルク村に働きにきている面々も同じようにしてコミックを読んでいるようだ。
コミックでのサーヒィ登場は、鷹人族の興味を引くことになったらしく、その目は見開かれて、まるで獲物を探している時かのようだ。
そんな広場にユンボが鼻歌混じりでやってくると、鷹人族のそんな目が一斉にユンボに向けられ、広場がこうなっていると事情を知らなかったユンボは驚き、怯え一気に逃げ出し、近くのユルトの中へと逃げ込む。
そんなユンボの様子をどう思ったのか……鷹人族達は一斉にコクンと首を傾げてから、コミックへと視線を戻し、コミックを存分に楽しむのだった。
お読みいただきありがとうございました。
51話はついにサーヒィが登場しますよ!






