コミカライズ47話 公開予告SS
本日18時頃、コミックアース・スターさんにて公開予定です
仕事を片付けて肩の荷が降りたユンボが、爽やかすっきりな笑顔で気軽な散歩へと出かけていると……その視界に同じく仕事を片付けたらしいヒューバートがそそくさとどこかへと向かっている姿が入り込む。
どこかソワソワとしていて足早でキョロキョロと周囲を見回してもいて……仕事終わりに何か秘密趣味でも楽しもうとしているのだろうか? と、そんなことを考えたユンボは……真面目で堅物なヒューバートの趣味がどんなものなのか気になって、その後をつけることにする。
身をかがめたり、ユルトの陰に隠れたり、積み上げられた干し草に飛び込んだりして見事な尾行をしてみせて……結果ユンボは、ヒューバートが自らのユルトに帰っていくその瞬間を視界に収めることに成功する。
……なんだ、ただ自宅に帰っただけか。
そう考えてその場から立ち去ろうとするユンボだったが……もしかしたらユルトの中で何かを楽しんでいるかもしれないと思い至り……そっとユルトへと近付き、ユルトの布に耳を押し当てて中の様子を窺う。
『ふふ……ふふふ……』
するとヒューバートのそんな笑い声が聞こえてきて……それに続いてなんとも恍惚としたため息のような声が聞こえてくる。
これは……確実に何かをやらかしている、やってはいけないことをやらかしている!
そんな確信を得てユンボは覗きをするためにユルトの戸へと近付き……戸を開けて中を覗き込む。
するとそこにはメーア布の塊と、メーア布で作ったらしいぬいぐるみに埋もれるヒューバートの姿があり……そんな有様を見ることになったユンボは半目となってため息を吐き出す。
……そう言えばヒューバートは獣人の血を引いているのだったか……獣人の種にもよるが、たとえば犬人族なんかは群れを作り、群れの仲間とそんな風にくっついて過ごすことを本能的に好むものだ。
その本能が血と共に引き継がれているのなら、そんな姿になるのも納得で……もしかしたら以前、遭難した際にされた救助方法も影響しているのかもしれない。
それならそうと犬人族の誰かに頼めば良いのに、小型種の皆なら嫌がらずに群れてくれるのに。
同じ村の仲間で何を遠慮することがあるのか……そんなことを考えてもう一度ため息を吐き出したユンボは、手をポンッと打って何か思いついたような顔となり……そして全くの善意で、それはもう純粋な善意でもってヒューバートのユルトの戸を大きく、音を立てながら開け放つ。
いっそその姿を皆に見てもらえ、そうしたら皆その趣味を手伝ってくれるぞ!
そんな善意によるとんでもない行為を受けてメーア布に埋もれていたヒューバートは、人生で一番の、今までにない物凄い悲鳴を上げることになるのだった。
お読み頂きありがとうございました。
ヒューバート活躍回ですよ!






