コミカライズ46話 公開予告SS
本日18時頃、コミックアース・スターさんにて公開です!
夏のある日、自分のユルトで作業をしていたユンボは、目の前のコミックの内容を……雪景色の光景を見てふと思いを馳せる。
冬のほうが自分には合っている、夏はどうにも肌に合わない。
爽やかな風が吹いてそこまで暑くはならない草原だが、それでも嫌になる暑さがあって……どうにかならないものかと小さなため息を吐き出す。
一部の同族達はアルナー達に頼んで毛刈りをしてもらい、涼しく過ごしているそうだが、それは自分の趣味ではないし……と、作業を進めながらあれこれと考えたユンボは、ふと洞人族達が作ったという地下貯蔵庫のことを思い出す。
食材などが貯蔵されているそこには北の山から運ばれてきた氷や雪がかなりの量、収められていて……地下ということもあってか涼しい空間になっているらしい。
そこに行けば真冬気分とはいかなくとも、それなりに涼しい気分になれるはず……と、そこまで考えたらいても立ってもいられず、思わずユルトを飛び出したユンボは、地下貯蔵庫のある倉庫近くへと足を向ける。
木造の小屋があり、鍵付きの扉があり、あけると石造りの階段があり……また扉。
更に向こうにもう一つの扉があって、その奥に涼しい空間があるはずだと、そんなことを考えながらソロリソロリと忍び足でもって近付くと……そんなユンボの首元を誰かの手がガッシリと掴む。
一体誰が!? どうして!?
困惑しながらユンボが振り返ると、そこにはアルナーがいて……にっこりと微笑むアルナーがユンボをズリズリと引きずっていく。
「暑いのは分かる、涼みたいのも分かるが……それで貯蔵庫の冷気を奪われてはたまったものではない。
どうしても涼みたいなら毛を刈るか、それが嫌ならこっちに来て涼むと良い」
そんなことを言いながらアルナーは小川の方へとユンボを連れていき……ユンボは涼みたいのと水浴びは別問題だと、出来ることなら毛が濡れる水浴びはしたくないと、そんなことを表情でもってアルナーに語りかけるが、アルナーは笑みを返すのみで、全く相手にしてくれない。
そうしてユンボは小川まで連行され……力いっぱい全力のアルナーに放り投げられてしまい、サラサラと流れる小川へと飛び込むことになってしまう。
毛が濡れ水が染み込んできて、なんとも嫌な思いをするが、すぐにたまらない涼やかさが全身を包み込み……流れ続ける川がどんどん冷えた水を運んできてくれる。
そうして想像していたよりも心地良い時間を過ごすことになったユンボは……それからしばらくの間、かなりの下流まで流されてしまう程、小川の涼しさを堪能するのだった。
お読みいただきありがとうございました。
単行本9巻の続き、冬になったイルク村のお話です!






