コミカライズ11話 公開予告SS
本日18時頃、コミカライズ最新話、更新予定です
最近、お隣……エルダンの領との人の行き来が妙に増えた。
それにはエルダン達によって森が切り拓かれ始め、行き来が容易になったという理由があるのだが、それともう一つ、ユンボの描くコミックの存在も少なくない影響を及ぼしていた。
ユンボの名が少しずつ広まって、ユンボに会いたいという者や、話をしてみたいという者がやって来て……ついにはユンボと共にコミック作りを始める者まで現れたのだ。
ユンボのユルトで寝泊まりし、ユンボのユルトで共に暮らし、ユンボと共にコミック作りをする者達。
多種多様の獣人達で構成されたその人々は、今やすっかりとイルク村に馴染みつつあったのだった。
「ユルトは私が描きますから、先生はそちらを―――」
「この装飾はやはりこうすべき―――」
「草原は僕が―――」
「メーア! メーアを描きたいです!」
そうして今日も今日とてユンボのユルトからはそんな声が響いてくる。
その声はとても忙しそうであり、それでいて楽しそうでもあり……村の皆はそうやって頑張るユンボ達を邪魔しないように気を付けながら、食事を運んでやったり、必要になる道具の準備を手伝ったりと、それぞれのやり方で協力というか、応援をしているようだ。
唯一アルナーだけは、色々というか、なんというか……アレやコレやとあった為に、そのユルトから距離を取っていたが、それでもそこにいる人数分の食事を作ったり、忙しそうな時は滋養のある料理を作ったりと、少しだけ遠回しな方法での応援をしているようだ。
最近では、私が見えていなかったというか、忘れてしまっていたような細かい話なども盛り込んで、もっと話が面白くなるよう、見応えがあるようにと頑張っているようだし……まったく頭が下がる思いだ。
と、ユンボのユルトを眺めながらそんなことを考えていると……顔を赤くし、何かの紙を握りしめたアルナーがユンボのユルトへと入っていって……いつのまに作ったのか、玄関とは逆方向にある『抜け穴』からユンボが飛び出してくる。
そうしてアルナーとユンボの追いかけっこが再び開始となって……私はそんないつもの光景をぼんやりと眺め、見送るのだった。
お読み頂きありがとうございました。
本日12月26日18時頃、コミカライズ最新11話がコミックアース・スターさんで公開となります
1巻部分が終わり、2巻部分が開始となる11話からはユンボ先によるオリジナルシーンなども増えていくことになっています
とてもおもしろい内容となっていますので、ご期待頂ければと思います!!






