コミカライズ10話公開予告SS
本日18時ころアーススターコミックさんにて最新10話更新予定です!!
昼前の家事と家事の合間の時間。
手の空いたアルナーが、村の外れで弓の練習に勤しんでいる。
今日は3人の犬人族達が協力してくれているようで、犬人族達が的となる木の板を持ちながら草原の中を駆け回り、それぞれのタイミングで的をさっと持ち上げて、持ち上げられた的をアルナーが射抜くというような練習内容となっている。
その練習には的を綺麗に射抜いたらアルナーの勝利、射抜かれなかったら犬人族の勝利というルールがあるようで、犬人族達は草の中に身を隠しながらすばやく動き回ることでアルナーを撹乱しようとしていて……そんな中でアルナーはゆるりと構えながら視野を広く持ち、いつどこから的が現れても良いようにと意識を研ぎ澄ませている。
そうして草の中から順番に、テンポよく的が姿を見せて、カンッカンッカンッと小気味良い音が草原に響き渡り……犬人族達から、
「ぅわーーん!」
「また負けたー!!」
「干し肉のおかわりがー!!!」
との悲壮な悲鳴が次々に上がる。
そんな犬人族に対しアルナーは、
「もう一度行くぞー!
次もちゃんと頑張ってくれたら、負けたとしてもおかわり増量はしてやろう!!」
との声を返し、それを耳にした犬人族達は目をキラキラと輝かせ、尻尾を激しく振りながら次の勝負の準備を始める。
木の板に刺さった矢を抜いて、抜いた矢を背負った矢筒に丁寧に収め、木の板をしっかりと持ち直してから、再び草の中へ。
そうやって犬人族が草の中を駆け回り、ゆるりとアルナーが構える中……アルナーの後方の草むらの中に隠れながら、鋭い眼光を放つ犬人族のユンボの姿が見える。
どうやらユンボはそうやって隠れながらアルナーを観察しての絵の練習をしているようだ。
そうすることで自然体のアルナーを描こうとしているのか、それとも以前に刺激的なアルナーの絵を描いた件で、アルナーからきつい説教をされたことを気にしているのだろうか。
そうやってユンボが絵の練習をする中、再度アルナーの弓から矢が放たれて、カンッカンッカンッとの3つの的を射抜く音が響き渡り……そしてまさかの4つ目の風切り音が、的とは全くの逆方向のアルナーの後方へと突き進んでいく。
一体何故後方に矢を射ったのかと驚き慌てながら、矢の行き先を視線で追うと……ユンボの頭上、ユンボがもし的を掲げていたら、そこに的があるだろうという辺りを矢が通り過ぎていく。
そんなまさかの事態を受けて驚愕の表情を浮かべるユンボと、その様子を見てニヤリとした笑みを浮かべるアルナー。
……そこに居ることは分かっていたぞと示したかったのか何なのか。
ともあれそうして、この日のアルナーの弓の練習と、ユンボの絵の練習は終わりとなるのだった。
お読みいただきありがとうございました!
10話はWEB版にはない書籍限定のシーンですので、書籍未読の方はぜひぜひチェックを!!






