コミカライズ更新告知SS
71-2 72-1先読み 更新です!!
鷹人族達が領民となって、一番大きく変わったことはアルナーの仕事が減ったことだろう。
アルナーの家事の中には虫対策やネズミ対策といった仕事があり、薬湯を撒いたり薬草を焚いたり、あるいは物理的に処分したりと結構な忙しさだったようだ。
しかし鷹人族達がいるとそれらの仕事は不要となってくれるようで……それだけ空の目からの狩猟というのは、効果的かつ効率的なものであるらしい。
サーヒィ1人だけの時でも結構な効果があったのだが、そこに妻達が加わると更に効果が増して……それが今では群れ全部の鷹人族が領民となってくれている訳で、その効果は凄まじいことになっている。
夏場なんかはいくら対策をしても虫を見かけるものだが、全くと言って良い程見かけなくなったし、ネズミなんかは最後にいつ見たのか思い出せない程だ。
エイマによるとネズミが全くいない環境というのも問題があるらしいが、そこら辺も鷹人族達が対処してくれているらしいので、問題らしい問題は起きていない。
細かいゴミとか虫とか、そういったものは全て鷹人族が捕まえるなり拾うなりして処分をしていて……エイマによる管理? も行われているらしいから問題はないのだろう。
そんなネズミも虫も鷹人族にとっては普通に食料らしく、好む者達の食料として活用されているらしい。
そうやって日常的に食べていればネズミ達が持つ病魔を宿してしまうことがあるようだが、鷹人族達は生まれつきそれらに強いらしく、特に問題はないようだ。
……イルク村に入る際に薬湯漬けなどの措置を受けることにはなるが、それを受け入れるのなら全く問題はない。
結果としてアルナーの負担が減ることになり、同時にイルク村の中で病にかかる者も減っていった。
他に比べてかなり病が少ないイルク村だが、セナイやアイハンを始めとした子供達、それとマヤ婆さん達が熱を出すことはそれなりにあること……だったのだけど、それも目に見えて減っている。
それはそれで病人の世話という仕事が減る訳で……すっかりと鷹人族の存在はイルク村にとって欠かせないものとなっていた。
「……だからまぁ、たまこういう作業があるのも仕方ないのだろうなぁ」
あれこれと考えてから広場に視線を巡らせ……目の前の焚き火に薪を放り込む。
「ま、たまに丸焼きをやるくらいは仕方ないだろう」
そう返してきたのはアルナーで、目の前の石組みの窯で焼かれている黒ギーの丸焼きに、味付けのためのスープを振りかける。
肉の丸焼き、これを食べるのが鷹人族にとってはとても重要なことのようだ。
欠かせない……という訳ではない、そもそも自分達では不可能な調理法なのだから、それは当然だ。
だがそのくらいの熱量で欲するものであり……時たま丸焼きの肉に爪を立ててクチバシを突き立てて、思いっきり自由に粗野に食事を楽しみたいという瞬間があるらしかった。
という訳で今日は鷹人族全員分の丸焼き肉を作ってやる日。
一頭で鷹人族10人前後分となるから……広場には相応の数の丸焼きが並ぶことになる。
だがそれでもこれは意味のあることで、このくらいは仕方ないと思うくらいに鷹人族は普段から活躍してくれていて……そういう訳で私達は日が暮れるまでの間、心を込めての丸焼き作りに専念し、そして鷹人族達は出来上がった丸焼きに次々に飛びかかり、腹を膨らませすぎて飛べなくなってしまうまで、食事を堪能してくれるのだった。
お読みいただきありがとうございました。
サーヒィ大活躍!!






