コミカライズ最新話 更新告知SS
本日70-2話 71-1話(先読み)公開です!
ある日のこと、今日は特にやることもないのでユルトで鎧の手入れをすることにした。
ナルバント達が作ってくれたオリハルコンの鎧、それは鉄鎧と違って定期的な手入れは必要ないらしいのだけど、身につけるものではあるので綺麗にしておきたいので手入れは欠かしていない。
まずは水洗い、バシャバシャかけても弾かれてしまうので、鎧を抱えたらそっと小川まで持っていって沈めて……その状態でゆっくり洗い布で汚れを落としていく。
これがまた大変で、激しく動かすと攻撃と判定されて弾かれてしまうのでゆっくりゆっくり丁寧に……自分も小川に浸かって両手で丁寧に。
そうしているとアルハルがやってきて声をかけてくる。
「……何してんの??」
「ん? ああ、鎧の手入れだな、この鎧は不思議な力があるから普通の手入れは出来ないんだよ」
そう私が返すとアルハルは「ああ……」とつぶやき半目となってから、川べりに座って様子を眺めてくる。
何かが気になったらしい……まぁ、見られて困るものでもないから良いかと作業を進めていく。
隙間なく綺麗に洗う、鎧も各パーツも兜も。
そしたらそれを川べりに敷いた布の上に並べて、陽の光で乾かし……乾いたものから、ナルバント達が用意してくれた手入れ用の植物油を染み込ませた布でもって拭いていく。
「ふーん……意外と丁寧にやるんだな」
「まぁ、身につけるものだしなぁ……戦争中はもっと丁寧にやっていたぞ。
ただまぁ、それでも下手すぎて怒られたりしたもんだが。
そのうち仲間の誰かがやってくれるようになったが……それでもなるべく自分で出来る時はするようにしていたよ」
「なるほどねぇ……。
まぁ、アタシも武器とかの手入れはしっかりやるし、ブーツとかも手入れしてるからなぁ……。
特にここに来てからすぐ乾燥しちゃって、油断するとひび割れるんだよなぁ」
「……ん!? ああ、そうか、革製品も手入れは必須だったか。
そして草原だと特にやらないと駄目なのか……今までやってなかったなぁ」
「今まで? え? 今まで? 年単位で?」
そう言ってアルハルは私の足を見てくる。
革のサンダルブーツ、アルナーが作ってくれたもの。
しかしそれにひび割れは一切なく……今のように水に濡らしたりなんてのはよくあることなのに何も問題はない。
それを見て私とアルハルがどうしてだろう? と、首を傾げていると通りがかったらしいアルナーが一言、
「当然私が手入れしているに決まっているだろう」
と、それだけを言って去っていく。
それを見送った私は……アルハルの半目の視線を受けながら、後でアルナーに感謝しておくかと、そんなことを思うのだった。
お読みいただきありがとうございました。
先読みはついにあの鎧が登場!!






