プロローグのようなもの
初? オリジナル!
文句を言われるために載せています!
どしどし悪い点を指摘してください!
ついついやってしまうミスが、人間にはたくさんある。
皆さんの中にも共感できる人がいないだろうか?
普段はやらないことをやってしまったり、分かり切っていることなのに間違えてしまったり。
例えばこんな事がある。
・買い物帰りや、下校中にへいたんな場所で何もしていないのに転ぶ。
・本屋などで、ライトノベルを眺めているとき、『じーちゃん○ぇっと』と『で○・えっち・えい』が混ざって見えてしまい、『じーちゃんとえっち』に見えてしまうなど、なんでこんなことに? ってことや、人に見られたら恥ずかしいものまで、他にもいろんなミスがあるだろう。
さらに、そういうつまらないミスをしてしまった時には、結構な確率でもっとヒドイ事になってしまったりする。
さっきの例で言うとこうなる。
・転んだあと下を見てみると、そこには犬のふんがある、その上自分の買ってきた物が潰れている。
・次の日あたりに友達に、タイトルを間違ったことを話してしまい、しばらくそのネタでからかわれる。
二つ目の例は嫌に具体的だが気にするな。俺がやったと思うかもしれないが気のせいだ。…………たぶん。
まあそれは置いといてっと。
こういうミスは転んだこと自体や、名前を読み間違うこと自体はそれほど痛手ではないだろう?
だけどその後の買ってきた物が潰れたことや、犬の糞を踏んだこと、周りにからかわれたことのほうがダメージが大きかったりする。
…………あいつら二カ月以上も言い続けやがるなんてどんだけ暇なんだよ。というかホントに「人の噂も七十五日」を実践しやがった…………。
まあそれは置いといて本題に戻ろう。
さっきの例のようなミスとは別に、さらに酷い場合もある。
これもさっきのミスのように、それ自体はそれほど嫌ではないが、さながら相乗効果のようにダメージが増大するという、確実にこの世には必要ない特殊効果を持ったミスだ。
その一例をあげてみよう。まあこの体験をしたのがA君だとしよう。まあA君を自分に置き換えて考えてくれ。
怪談が怖いのに友達が話しているのが気になってしまう事が無いか?
もし仮に無くてもそういう人間がこの世にはいるんだぞ? そういう人間にも馬鹿にするんじゃなくて気遣ってやれよ?
こほん。まあそれは置いといて。
A君はその後聞くつもりは無かったはずなのに、ついつい聞き入ってしまい後で怖くなったんだ。
その後、元々夜出歩くのが怖いのに昼間に怪談を聞いたせいでさらに怖くなっている時に、ジ○ンプの発売日を間違えていてに買い忘れてしまった事を思い出したんだ。
でも夜暗い中出歩くのが怖くて、A君は買い物に行くのを諦めようとしたんだ。
でも一度思い出してしまうと続きがとても気にになってきてしまうのが人間だろ? A君もそうだったんだ。
A君は結局続きが気になってしまってコンビニに行くことにしたんだ。
それでも怖いので自分に、
「コンビニまで二百メートルくらいしかないし電灯もあるから大丈夫だ!」
と勇気づけてコンビニに行こうと思ったら、
「ついでにスーパーまで買い物行ってこいよ」
とか言われてスーパーまで行かなきゃいけなくなったんだ。ちなみにスーパーは、コンビニとは反対方向に一キロくらい行ったところにある。
…………だけど目的地とは反対に一キロも行かなきゃいけないのに何がついでなんだ? まあそれは置いといて。
さらにこの後もA君の不幸はもっと続いていくんだ。
・その後さすがに夜出歩くのが怖くなって、買い物に行くのをやめようと思っても無理やり家を追いだされて買いに行くしかなくなってしまう。
・仕方なく何とか勇気を出して行ってたら、頼みの綱の電灯が切れかけてちかちかと点滅している物が何本もあって、もっと怖くなって本気で帰りたくなる。
・その後怖い中に買い物に行くことになった原因のジ○ンプが先週の続きがみんな気になったのか、売り切れている。
さらに、ふてくされながら歩いていると、すでに買い物が終わって帰り道を半分くらい帰った時に、買い物の追加の電話をされるんだ。
流石にイラついて途中で切ろうとすると電話の主で同じ家にいる、…………う~ん。ここはB君にしようか。そのB君が、
「ちゃんと買ってこなきゃ今週の○ャンプ読ませてやんないからな~」
とか言い出してA君は一瞬茫然としたんだ。みんなも分かるだろ? 自分の買いたいものをすでに持っていたんだ、驚くだろ?
茫然とするA君を捨て置いてさらに電話の主はこんなことを言ってくるんだ。
「お前今週のジ○ンプ楽しみにしてたもんな~? 最後の一つだったんだぞ。感謝してほしいなぁ~。っぷくくっ…………!! それはそうとお前は何を買いに行ったんだ?」
とか聞いてきてA君は本気で電話の主を殺そうかと思うけど背に腹は代えられずに、またスーパーまで戻んなきゃいけなくなったりしたんだ。
A君はイライラしながらも帰ってきた道を戻ると、十時くらいにはスーパーに着いたんだ。夜暗いのが嫌いな人にとって十時はすごい遅い時間なんだ。でもA君はスーパーまで付いたんだ。
でもな大抵のスーパーは十時までやってるか? それをA君は忘れていたんだ。イライラしている中そんなとこまで気が回るか? 回らない人も多いだろう? なあ、みんなもそうだよな? な?
こほん。また話がそれちゃったな。本題に戻そう。
A君はそれを忘れてスーパーに着いたんだ。しかもスーパーの閉店時間が七時とか九時とかならあきらめがつくだろ? さらにムカつくことにそのスーパーは十時閉店だったんだよ。
A君を弁護すると夜はあまり出歩かなかったからA君は知らなかったんだ。でも頼まれた物を買わないと時ジャン○プを読ませてもらえないから、さらに一キロ言ったところにある二十四時間営業のスーパーまで行く羽目になったんだ。夜怖い中にな。
まあここら辺までが小さなミスを連発した場合の例えだ。長い例えで悪かったと思う。
ところで。
なぜ今俺がこの話をしているのか分かる人はいるだろうか?
いきなりこんな話をしたって何が言いたいのか分かる人は少ないだろう。もしかしたら気づいた人がいるかもしれないが、とりあえず結論を聞いてもらいたい。
俺が言いたいのはこうだ。些細なミスでその人がとても嫌な事をやらされても良いのかということだ。
さらにいうとこのA君に降りかかった不幸のほとんどは人為的なものだ。思いやりによって防げていたものがほとんどだろ?
それをB君や最初にスーパーに行って来いと言っていた奴は、人の弱みをからかうようなまねを平気でした上に、自分が買い物に行くのが嫌だという理由で、ジ○ンプを買い物に行く必要がないということまで黙っていたのだ。
こんな理不尽なことは許せるだろうか?
俺ならば許せない。
こんな事をさせた奴らは、げんこつ一発ぐらいずつ殴っても何の問題ないと思う。
いや、問題が無いどころか殴るべきだと思う。そいつらがまともな大人になる為にも殴っておくべきだと思う。
ちなみに。
とっくに気づいている人もいるだろうがA君とは今現在の俺のことです。はい。
買い物を押し付けた奴全員殴っていいよな? 殴る権利あるよな? これを心優しい人達が聞いたら、即答で殴り飛ばしていいよって言ってくれるよな?
俺は、コンビニとの往復だけしか予定してなかったのに、往復一時間半以上かかってるし!
漫画雑誌一つ分だった予定の両手には、漫画雑誌の代わりに計六袋の買い物袋がぶら下がっているし!
どんだけ最悪なんだよ! 今日は絶対厄日だ!
何でジ○ンプ買い忘れてんだよ! 売り切れちまったじゃんか!
しかも電灯が切れてるって、どういうことだよ! 仕事しろ国!
というか何で昼間怪談なんかしちまったんだよ俺!
今日ミス多すぎだろ俺!
あと潤(さっきの例えで言うB君)の奴は絶対後で殺す!
あの取ってつけたような「何買いに行ったんだ?」がめちゃくちゃ腹立つ! しかも微妙に笑いこらえてたし!
あいつら絶対に帰ったらぶん殴ってやる!
と、癖になりつつあるモノローグもどきをやってみたり、自分に切れたりするが一向に怖いのはまぎれないし、イライラも収まらない。
あー、最悪だ。
どうやって復讐してやろうかを考えながら歩いていると、曲がり角に差し掛かったところで女の子が俺に全速力で突っ込んできた。
俺は転んだ揚句荷物は吹き飛ばされ、落ちた荷物は女の子を追って来たらしい黒服の三人組に潰されてしまう。
はあ~最悪だ。女の子とぶつかるなんてどこのギャルげーだよ! でも実際にあんなうまくいかねえよな。…………あんなに上手くいくんなら少子化とか一発で解決だしな。
あっ、そういえばあの潰された袋に入ってたのって俺のおやつのパンだっけ? 結構楽しみにしてたのにな…………。
他の奴のだったらキレられるだろうし良かったのか? でも俺のパンは完ぺきに変形しているだろうな。この買い物に来た唯一の意味すら消えた…………。
しかも昨日英語の宿題出てるんだったっけ? うわ~やってねー。
提出月曜の一時間目だよなあ? 明日には忘れてそうだしな。
今何時だ? うわ! もう十一時になるのか。ジャンプ読み終わってから宿題やると、寝るの二時くらいか…………。
はぁー、今日は厄日だ…………。 明日は日曜だし絶対にだらだらしてやる!
ってあれ?
ちょっと待て。
今変なのなかったか?
普通はありえないような変なのが。
例えば、俺の横で転んでいる今ぶつかった女の子とか。
「おい! 小僧邪魔だ!」
とか女の子と反対側で叫んでる黒服の三人とか。
というか、明らかにおかしかった。
黒服は、絵に描いたようなヤクザで、一人はひょろくて、一人はデブで、一人はリーダーっぽい風格だが背が低い。
どこの三人組だよ。
さらに女の子はなんかえらい整った顔立ちだ。きれいなブロンドの長髪で軽くウェーブがかかっている。
あまり胸はないが、腰はくびれていてスレンダーな体をしているし。
口は薄く口紅がしてある。目は軽くつり目だが、ぱっちりしている。鼻も出しゃばり過ぎず、かといって小さ過ぎないジャストなサイズだ。
しかもものすごい金持ちそうな服装だった。
服は高そうなドレスだし、首には高そうな大きくてそろった大きさのパールが連なっている。鞄も実用性無視でデザイン性が高い。
靴はハイヒールで、転んだ時に片方脱げてしまっている。
そのお嬢様っぽい女の子(以下お嬢様)は、転んだ時に足を挫いてしまったようで、痛々しく腫れている。
あれ? あれだけ金持ちそうな服なら金に困るってことはないだろう。あの鞄とか売れば金も作れるだろうしな。
ならあの黒服達は借金取りでもなさそうだ。だとしたらなぜ襲われてるんだ?
…………もしかして能力がらみか?
とりあえず間違えちゃまずいし、分からないことは本人に聞いてみよう。
「なあ、追われる理由ある?」
「は、はぁ!? なによいきなり!?」
こけて靴が片方脱げたままの金持ちっぽいお嬢様に聞いてみる。
いきなりのことに驚いて困惑しているが、黒服の三人がこっちを睨んでいるのであまり時間がない。
「落ち着いて聞いてくれよ。っつかそっちの黒服のあんたらも落ち着いてくれ」
「兄貴。どうします? あいつ何もんスか?」
「知らねえよ! とりあえず逃げようとしたら追っかけとけ!」
「ウィス。分かりました」
俺はとりあえず場を落ち着かせる。黒服も落ち着いてくれたみたいだ。
正当な理由で追ってるんならこっちが悪者になってしまうのでやらないが、理不尽な理由で追われているのなら俺は助けなければいけない。
打算的な理由だがこういう状況の場合は状況把握をミスると逆に状態を悪くしてしま
うことがあるので気をつけなければいけない。
なんてことを考えていると金持ちっぽいお嬢様がを言ってくる。
「私が叔父の家から逃げたからだとは思うわ。これで助ける理由になる? ならないんならどいて。早く逃げなきゃいけないの!!」
…………ただし少しイラだっている状態で。俺がこの状況で落ち着いてるからか少し言葉がきつい。
第一なんで逃げたのかまだ聞いていないから判別のしようがなかった。なので俺はそれも聞いてみる。
「そもそも何で逃げたんだ? その理由によっては助けるか助けないか変わるだろ?」
「…………叔父に監禁されてたからよ。あ~! 今思い出してもむかつく! それが何よ! あの三人が見えないの? 助けてくれる気がないなら早くどいて逃げなさいよ!」
結構きつい口調で言ってくる。本格的にイライラしているな。知らない人に監禁されてたなんていう情報を渡すくらいにはイラついている。
黒服の三人も俺が何だか分からなくて少し遠くで俺達のほうを見ている。
はぁ…………それにしても『叔父に監禁』か、理不尽だなあ…………。監禁だなんて見逃せるほど俺は腐ってないつもりだ。
ということで助けてやろうかね。
「よし、とりあえずあいつら追っ払ってから話は詳しく聞く事にしようか。ボランティア精神だな」
そう呟きながら俺は、金持ちっぽいお嬢様の前に立つ。
「なんだてめえは! 俺達しかとしてんじゃねえぞ!」
「調子のってんのか小僧ぉ! かたづけられんのはてめえだぁ!」
するとずっと無視されていた黒服の下っ端っぽい奴と、デブがついに我慢できなくなったのか語尾を伸ばした声で叫んでくる。
しかしリーダーっぽい奴だけは喚かない。状況を見てるのだろう。
そう叫ぶように言って俺達に近づいてくる。
ま、ヤクザくらいなら別に大丈夫か。俺だって素人じゃないしな。それに能力もある。
「三分で追っ払ってやるよ」
俺は少しかっこつけて言う。
…………後ろで金持ちっぽいお嬢様が「ださっ!」とか言っていたのは気にするな。おそらくヤクザのことだから。っつかそうであってほしい。
そういえば全然関係ないがカップラーメンしかり、ウル○ラマンしかりム○カさんしかりなんで三分にこだわるんだろう? そんなにみんな三分が好きなのかね…………。そんなことを考えながら俺はひどくモチベーションの下がった戦いを始めた。
~三分後~
「まさかほんとに三分で片がつくとは思わなかった…………」
俺はあまりの弱さにあきれながらつぶやく。
すると足もとで転がっているリーダーらしき奴が負けおしみのように言ってくる。(とういうか完璧な負けおしみ)
「俺らがやられたところでなァ、他にも追ってる奴もいるんだよ! さっさとくたばっちまえ!!」
こいつは馬鹿なのか、わざわざ逃げた方が良いということを教えてくれる。
ヤクザが全員こんなんだったら世の中はもっと平和だと思う。だって悪人はみんなボロをだすだろ? そりゃあわんさかと。
「はぁー、他にも来るのかよ。教えてくれてありがとうなー」
軽く投げやりに礼を言うとヤクザはようやく馬鹿な事をしたことに気づいたらしく眼を見開きながら暴れようとし出す。
「ちょまっ!! てめぇ!! 今すぐ忘れやがれ!! 俺の組の奴らに殺されやがれ!!」
「誰が待つんだこの状況で? というか気づくの遅すぎだろ」
そう言って買い物袋を拾うと俺はいまだに呆けてるお嬢様に聞いた。
「とりあえず逃げるぞ。走れそうか?」
「え? は、走れるわよ! 馬鹿にしないで!」
と元気そうには言うものの足はさっきより腫れている。それを見て俺は少しあきれながら言った。
「はぁ~。無理すんなよ。おんぶしてやるよ」
「いいわよ! 自分で…………っつ」
いきなり立ち上がりながら言ったお嬢様だが、そのあとの言葉は続かなかった。理由はもちろん足の痛みで。
「ほら、おんぶしてやるよ」
「……………………おねがいするわ」
「はいよ」
流石にもう一度は断らなかった。そうしてお嬢様は俺の背中に乗った。
すると、お嬢様のつつましやかな胸が背中に押しつけられる。うわー。最後の最後でいいことあったな! ジャンプ買いに来てよかった! 潤ありがとう、遠出させてくれて! これだけで今日買い物に行かされたことがチャラにしようとさえ思える。
そして俺は内心喜びながら、強がるお嬢様をおぶいながら近くの公園まで行った。
前置きがものすごく長くなってしまったがこれが、俺はこれがさらに面倒くさいことになる事件の始まりだったとはこのときは全く考えていなかった。




