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バーテンダー
バーテンダーは、生き様なんだと思う。
お客様が望む一杯、うまい、と言わせる一杯。
そんなのは当たり前で。
ただお客様を見て、見て、見て。
お客様がバーに足を運ぶ理由を探す。
バーに来るお客様は、必ず何かを背負っている。
誰かに、軽々しく語ることの出来ない何かを。
バーテンダーは静かにそれに寄り添い、お客様のその重い荷物をカウンターに降ろしてもらう。
そんなバーテンダーの魂は、カウンターの中で磨かれ研ぎ澄まされ、仕事という枠を超えて。
至高の芸術のように受け継がれ、永遠になる。
オレは、今でもそう信じている。




