7話 異世界について!part2
食事も終わり食後に温かいお茶を飲み一息付くとホーキンスが話を切り出す
「先程のお茶といい、この緑色のお茶といいミライ殿のスキルで出てくるものは見た目は変わっているが、味は素晴らしいものばかりだな」
「うーん?ありがとう?」
「なぜ疑問形なのだ?素直に受け取ってよいと思うのだが」
「そうはいってもなぁ…前の世界の物をスキルで出してるだけだし、そのスキル自体も神々から授かったものだから、素直に俺が受け取ってもいいのかなぁ?って感じ」
「ふむ。授かったものとはいえ、それを思考し使用しているのはミライ殿であろう?私は誇っていいと思うぞ。間違った使い方をするのは良くないと思うがね」
「そっか、ありがと」
「あぁ。そういえば、食事をする前に言っていたお願いしたい事を聞いてもいいだろうか?」
「いいけど長くなるよ?ホーキンスさん荷物とか持ってないみたいだけど寝る場所は?」
「心配には及ばない!野営に必要な荷物は持ってきてある。未知の料理に心躍りすぎて放り投げてしまったけどな!ハハッ!」
(ハハッ!じゃないだろ…しっかりしてそうと思ったけど、割と抜けてんな…この人…)
「それなら良かったよ。お願いしたい事っていうのはこの世界に来たばかりで常識がサッパリ分からないから話を色々聞きたかったんだよ。」
「ふむ…この世界に来たばかりか、見たところその歳だと見知らぬ土地に不安を抱き、泣き喚いたりしそうなものだが…ミライ殿は豪胆なのだな!」
「あー、なぜか見た目が若返っているけど歳は23だよ」
「なんと!どうりで初対面にも関わらず大人相手に事を成せる訳か…」
「そういうこと。そういえば、ホーキンスさんはどうしてこの森に?」
「あぁ、私はギルドでの依頼を受けこの森の調査に来ていたのだ」
「なるほど?何かの討伐に来てたとか?」
「いや、今回は討伐ではなく事前調査だな」
「事前調査?」
「あぁ、国の近くの場所でなにか不穏な動きがないか事前に調査することだな。簡単に言えば見回りだな」
「なるほど…ギルドの依頼って他には何があるの?」
「そうだなぁ、他には先ほどミライ殿が言っていた討伐や採集などやダンジョン探索、街の人達の手伝いやら国の依頼やらがあるぞ」
「ダンジョンあるんだ!!」
「あぁ、だが余程の強者か命知らず以外はダンジョン探索の依頼は受けないぞ」
「リスクが高いから?」
「そうだな。冒険者がもっとも大事にしているのは自身の命だ。その自身の命をかけてまでギャンブルはしたくないだろう?それに、ダンジョン探索の依頼を受けれるのは高ランク冒険者のみだ」
「高ランク…ホーキンスさんは白銀級って言ってたけど、それってどれぐらいなの?」
「ランクは下から青銅級、銅級、銀級、金級、白銀級、黄金級、英雄級となっている。高ランクと呼ばれるのは者は白銀級からになる」
「指標が分からないからどれぐらい凄いのか分かんないな…」
「そうだなぁ…青銅級はギルド内での訓練項目を全てクリアしてなれるぐらいだが、黄金級は一人でドラゴンを相手にできるぐらいの実力、白銀級は5人でドラゴンを相手にできるぐらいの実力が必要といえばわかりやすいか?」
「なるほど…ちなみに英雄級は?」
「化物だ。この世界に5人確認されているらしいが、彼らが本気を出せばその土地に人が住めなくなるという噂がある」
「噂なんだ」
「あぁ、彼らは力が強大すぎるから人の前に姿を現さないし、どこにいるのかも誰も知らないのだ」
「へぇ~、いつか会ってみたいなぁ」
「私は遠慮したいな」
「え?なんで?」
「その昔に、タチの悪い国の王が1人の英雄級冒険者に価値を見出してその冒険者を騙し散々な扱いをしたらしい…その結果、冒険者はその国に恨みを抱き国土ごとまとめて吹き飛ばしたそうだ。それ以来、英雄級冒険者にはみな何があっても近寄らないという共通認識ができたのだ」
「でもそれ、悪いのはその王様だけじゃない?」
「私も最初はそう思ったんだがな、どうやらその悪事は国ぐるみで行われていたそうなんだ」
「あちゃー」
「強大な力は富をもたらすが、使い方を間違えるとその逆も然りという訳だな」
「なるほどねぇ…ん?そうなると俺のスキルは?」
「間違っても人には言わないほうがいい。どう考えても争いの火種にしかならない」
「だよねぇ…」
「ミライ殿はこの先どうするつもりなのだ?」
「どうって言われても…女神様には好きなように生きてくださいとしか言われてないし、色んな国を見て回る旅に出るかなぁ…」
「なるほど…そうか…」
ホーキンスがそういうと真剣な表情で何かを考え始めた




