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6話 タコとエビのアヒージョ!(某レストラン風)

「はぁ…とりあえずもう1食分作るので待ってて」


「了解した。私に出来る事は何かないだろうか?」


「1人で出来るから大丈夫」


未来は返事を返しながら料理を始めていく


「ふむ…。ミライ殿はそっちの口調が素なのかな?」


「へ?あぁ…敬語ね…なんかもう、いいかなって…ホーキンスさんも喋りずらかったら崩して喋ってね」


「気遣い有難う。そうしたら、私も少し楽にさせてもらうとするよ」


「その、気になったんだけど一人称はそっちが素なの?」


「あぁ…生まれながらの癖でね。冒険者になったのだから、舐められないようにとまずは一人称を変えるところから始めてみたのだが…中々慣れなくてね」


「へぇ~、何処か高貴な生まれとか?」


「いやなに、大した事はないよ。辺境の貴族の生まれというだけだ。それに今は家を出ているしな」


「ふーん」


(確かに、なんか冒険者ってより騎士っぽいもんなぁホーキンスさん)


「ミライ殿こそあまり見ない背格好の様だが、生まれはどちらなのだ?」


「え?あー生まれか、生まれねー?生まれは~、うーん」


「いや、無理にとは言わないぞ。私達は初めて会ったばかりで知らない事が多すぎるからな!黒目黒髪は珍しいと思って聞いてみたのだ」


「珍しいんだ」


「あぁ、噂に聞いた話だが、アゲカラ大陸にある国には黒目黒髪が多いという話を聞いたことがある」


「その大陸の名前凄い既視感というか違和感を感じる名前なんだけど…」


「ミライ殿はもしかして…稀人なのか?」


「稀人?」


「あぁ、別の世界からこの世界に紛れ込んだとされている人達の呼び名だよ。今、話をしている感じといい先程食べた料理といい器具といいこの机や椅子も見たことも聞いた事もない物が多すぎて、な」


「あー、一応先に聞いておくんだけど稀人だとなんか困る事とかある?」


「困る事か…稀人はその土地に発展した技術や卓越した知識を与えてくれると言われているが…国によって扱いが違うと思うからなんとも言えないという感じだな。ちなみにイサンドだとただ珍しいというだけの扱いだな」


「なるほどねぇ…まぁ、色々バレちゃってるし…いいかなぁ…そうだね、俺は稀人だよ」


「やはり稀人であったか…」


「誘拐とかする?」


「馬鹿を言うな!!私は代々騎士の家系に生まれた男だぞ!そんな事をする訳ないだろう!!」


「そうだよねー、そんな気がする」


そうこう互いの事を話していると料理が出来上がる


「よし、完成っと!!細かい事は食べ終わってから話すとしますか!」


「あぁ、そうさせて頂こう」


「あ、そうだ。ホーキンスさんってお酒とか飲む?」


「嗜む程度には飲むが…どうしてだ?」


「いやこの料理にはピッタリのお酒があってさ!どうかなって」


「有難い話だが…ここは森の中だ。酒を飲んで注意が散漫になってしまうといけない…ググッ…本当は飲みたいが…くっ…!」


(嗜む程度なの嘘だろ、これ。間違いなく酒好きだろ)


「分かったよ、そしたら…何にするかなぁ…」


(アヒージョに合う飲み物ってワインとビール以外に何があるんだ?個人的にはサイダーとかも好きなんだけど…もう麦茶とかでいいか?さっぱりするし)


「ホーキンスさんお茶は飲める?」


「あぁ、家でも紅茶はよく飲んでいたから大丈夫だ」


(紅茶ではないんだけども…ま、いっか)


スキルからグラスを2つ出し麦茶を注いでホーキンスさんに渡す


「はい、お茶」


「有難う。香ばしい不思議な香りだ…しかし、やけに冷たいなこのお茶…」


「さて!いただきますか!」


「あぁ!!」


ホーキンスさんが何か喋っていたけれど空腹が限界にきていた未来は何も聞こえない振りをした


「アヒージョをバケットに載せて…と。いっただっきまーーーーす!!!!」


バリッという音が聞こえその次にジュワッとしたオリーブオイルの味に続き様々な具の旨味が口内に押し寄せてくる

ニンニクのホクッとした食感にガツンとした味、俺たちが主役だ!!と言わんばかりに主張してくるタコ、エビ、マッシュルームの味、その後に遅れてくるピリッとした鷹の爪の辛味、微かに感じる人参と玉ねぎの甘みと軽い食感。食べているのにお腹が空いていく様な錯覚に陥りそうな程に美味かった


「うんまぁぁぁぁい!!!!やっぱアヒージョ最高だよ!!」


こうなれば食べる手を止めることなど誰にもできない、無我夢中で食べ続け、途中に油を口内から洗い流す様に麦茶を含んでいく、そしてまたアヒージョを食べるという工程を繰り返していくと、気付いたら目の前には空のスキレットが残っていた


「いや美味しかったぁ…天才だな、俺」


「私もそう思う」


「冗談なんだから受け流してよ!ふぅー、お腹いっぱいご馳走様でした!」


未来がそう言うと目の前にあったスキレットや皿などの食器やフライパンなども目の前からシュンッ!と消える


「なるほどね、ご馳走様って言うと使ってた物は消えるのか…洗い物とかしなくて済むから便利だけど、最早ここまでくると便利っていうよりズルしてるって感じがするな…」






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