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4話 異世界での初料理!

自身に攻撃手段が1つも無い事に気づいたが、少し時間が経ち冷静になるとまぁ、何とかなるだろという楽観的な考えに落ち着いた


「考えても無いもんは無いし仕方ないか…それにモスもいるしどうにかなるでしょ!でもこのステータスは悲しくなるけどね…」


未来は自身のステータスが確認できるアプリで能力値を見ていた

そこには体力や魔力、攻撃力等の項目があったが全てまぁーまぁーですねーと記載されていた


「ステータスまぁーまぁーってなんだよ…適当過ぎるだろ!せめて数値化してくれよ!横暴女神!!!はぁ…」


そうこう確認しているうちに辺りが少し暗くなり空がオレンジがかった色になっている事に未来は気付く


「やべっ!!!もうこんな時間かよ!!!テント張らないと暗くなってからじゃ作業するのは無理だぞ!!!」


そう思いスキルの家アイコンを急いで選択し、ワンタッチ式のテントをセットを選ぶとテントの入った袋とその説明書、LEDランタン、寝袋が目の前に現れる


「便利すぎるだろ、このスキル…でも俺テントとか建てたことないから比較的簡単そうなやつにしたけど…これどうやって建てるんだ???」


未来は前の世界でキャンプなどしたことが無かった為に、テントの建て方が分からないのであった


「とりあえず説明書見ながらやってみますか!」


出てきたテントは地面に置き、テントの骨組みにあるロープを引っ張れば設営出来るものであったので比較的時間はかからなかった


「ふぅ…初めてテント設営したけどこんな簡単な物もあるんだな!!でも、よく見る地面に杭みたいなの打ち込んだりしないから風が強かったりしたら使えないよなぁ…きちんとしたテントの張り方ものちのち覚えないとダメか…家を設置する方は流石に人目に付いたら大変なことになるだろうしなぁ」


「とりあえず、寝床の確保はできた!!キャンプ用のテーブルとか椅子もあるみたいだし出しておいて…まだ少し夜には早いけど…お腹も空いたし飯にしますか!!」


本来であれば初めての世界、初めての土地知らないことばかりなので周りの状況などを確認すべきだが未来の楽観的な性格もあり自分の食欲に忠実に従うことにした


「異世界に来てからの最初の料理かぁ…なに食おうかなぁ…うーん…」


未来は自分が前の世界にいた時に「もし、自分がキャンプするなら絶対にこれ食いたい!」と思っていた食べ物の事を思い出した


「そうじゃん!あれがあるじゃん!絶対あれにしよ!!」


そう決めるとスキルを開きフライパンアイコンを押し食べたい物を考えながら、ボタンに手を伸ばす

そうすると用意していたテーブルの上に材料に必要な物と包丁、まな板、網の付いたカセットコンロ、スキレット、ミトンが現れる


「なるほど、食べたいものを思い浮かべたらそれに必要な物が全部出てくるのかぁ…便利すぎてアルティエ様に感謝しそうになるぐらいには便利だなぁ…」


「さて!そんじゃ、やりますか!」


未来が作ろうとしている料理、それはアヒージョである

なぜ、キャンプでこれが絶対に食べたい!!と思っていたのには理由がある

単純明快、いつも見ていた動画サイトでキャンプ動画を見たときに、満天の星空の下キャンパーの人があまりにも美味しそうにバケットにアヒージョ乗せ食べビールを豪快に飲んでいたのを一目見た時から、未来は絶対に絶対にこれやりたい!!と思っていたのである


「ニンニクを刻んだものとそのままのものを用意して~鷹の爪を刻んでおいて~その後に人参と玉ねぎも刻んでおいて~」


口ずさみながら料理をしてしまうのは未来の癖である

傍から見たら不審者なのはそっとしておいてほしい


「たこは最初からカットしてあるし、エビの背ワタも取ったから~マッシュルームの石突きを取って半分にして~よし!準備はできた!後は、火にかけるだけなんだけど…」


「これ、スキレットにシーズニングしてあるのかな…?してないと鉄臭いんだよなぁ…初めてアヒージョ作った時の事思い出したわ…」


シーズニングとは、買ったばかりのスキレットには錆止め用のワックスが塗ってあり、それを洗い落とし食用油を再度塗り使用しやすくするという工程である

未来は動画に触発された時にシーズニングの事を知らずに作り一度大失敗したことを思い出した


「今からシーズニングすると時間すごいかかるし…タコ1個だけ焼いてみてダメだったらフライパン出すか…」


最初からフライパンでやれば確認する手間もないんだが、それをしないのは「スキレットで作るからこそのロマンを感じるから!!」という割とどうでもいい理由である

フライパンで作った物との差なんて未来には分からない

そうこうしているうちにスキレットで焼いたタコに火が通り試してみると


「んっ!!全然鉄臭くない!!いや、タコ美味いな!!おい!!」


オリーブオイルで焼き塩を振っただけなのだが、空腹や野外での事もあり、いつもよりも美味しく感じた


「大丈夫なのもわかったし、アヒージョ作りますか!」


オリーブオイルをスキレットに注ぎ、バターを加えて、刻んでおいたニンニクと鷹の目と刻んだ人参と玉ねぎを加え塩コショウを振り炒める

オリーブオイルにニンニクの香りが移りじゅわじゅわと音が鳴ってきた頃合いで、丸々のニンニクとタコ、エビを加えてオリーブオイルを具が浸るぐらいまで注ぎさらに火を通す

エビとタコの色が鮮やかになってきた頃に半分にカットしたマッシュルームを加える

マッシュルームに火が通り少し形が小さくなるのを確認したらアンチョビソースを加え味を調える

最後に乾燥パセリを振りかけたら完成である


「出来たッ!あ、やべっ、バケット用意するの忘れてた!!まぁ、煮えた方が味が染みて美味しさ増すし、ちょうどいいか」


火を弱めて蓋をし、バケットに取り掛かる

と言っても切って焼くだけなので時間はそんなにかからない


「ふふ~ん、あっつ!!!」


バケットも焼きあがり準備が整った

後は食すだけである


「とりあえず、モスの分は取り分けたけど……モス食うか???」


とテーブルの上に鎮座していたモスに取り分けたアヒージョとバケットを置くと

シュン!!と目の前のアヒージョとバケットが消えたのである


「え?消えた?え?も、もしかして今ので食べたのか!?」


「モス」


「まじかよ、早すぎだろ…量とかは足りたのか?」


「モス」


未来がそう聞くとモスは表情は変わらないが満足そうに頷く


「そかそか、足りたなら良かったよ!さーて、俺も食べますかな!!いただきまーーーす!!!!」


いつも通り両手を合わせ感謝を述べてから、バケットを1つ取り木製のスプーンでバケットに具を載せて口に持っていく


「あーーーん」


未来がアヒージョを食べようとしたその瞬間に目の前の草陰から人らしきものが飛び出してくる


「ちょ、ちょっと待ってくれ!!!!」


「うわッッ!?!?」


驚きのあまりに手にしていたバケットが皿の上に落ちる






















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