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0話 異世界に転移するみたいです!

「起きてくださーい!」


気の抜けた、それでいて鈴の様な声が耳元で聞こえてくる


「あれれー?聞こえてないのかなぁ…もしもーし!起きてくださーい!!」


どうやら声の持ち主は俺に問いかけているらしい


「うーん、起きないようなら勝手に転移させちゃいますかー」


とんでもない事を口走りやがった


「起きます起きます!!はい!元気です!!」


「あ、起きましたねー。おはようございますー」


「おはようござい…ます?」


目を開けてみるとそこは見た事もない景色が広がり目の前には金髪の美人がコスプレの様な格好をしてそこに佇んでいた

……え?ここはどこ?貴方はだあれ?


「ト〇ロではないですよー、それとここは天界ですー」


違ったようだ…というか…


「考えている事分かるんですか?」


「そりゃーもう、なんたって女神様ですからー」


「コスプレではないんですね」


一応気になったので聞いてみる


「ま!なんて失礼な事を言う人何でしょうかー」


「いいですかー?よく聞いてくださいねー?」


なんだろう間延びする喋り方というか不思議な喋る方をする人だな


「おほん!私は人界の女神!傾国の美女よりも美女!アルティエですー!」


コスプレイヤーかと思ったら女神様だった

なんか自己評価とんでもないな…ツッコミも出来るし本当は芸人の神様とかじゃないのか…?


「えー…芸人の神ではありませんーあんな奴と一緒にされると困りますー」


いるんだ!!芸人の神様!!


「そりゃいますよー、おっと話が逸れましたね。おほん!佐々木未来ささきみらいさん!貴方は栄えある異世界転移に選ばれましたー!」


…………ん?選ばれた?


「はいー!そうですー!選ばれましたー!」


トラックとかの事故とか何かの病気で亡くなってとはではなく?


「そうですー!」


え?なんで???


「実はですねー、異世界に転移してやりたい事がある人を探してましてー、それで未来さんが選ばれたという事になります!パンパカパーン!」


パンパカパーン!じゃないよ!!え?じゃあ、何ですか?俺死んでないのに異世界に行くって事ですか?


「まぁーまぁー落ち着いてくださいどうどうー」


そんなんで落ち着けるか!!!


「先に理由を説明させて頂きますねー?いいですかー?神々は日々色々な仕事をしておりますー」


え?急に説明始まったんだけど???


「それでですねー?神達は忙しく働いている訳ですよ、はいーそれはもう忙しくーそれである日、思った訳ですよー、これだけ色々なものの為に働いてるんですから楽しいことあってもよくねー?って」


よくねー?って

か、軽く言うなぁ…


「そこでー、異世界に住んでる人をこの世界にご招待してその様子を見るのはどうでしょう!と提案があった訳ですねー?」


なるほど…神様達の娯楽の為に異世界転移をされる訳か…

え?割とたまったもんじゃなくね?

これ俺怒っていいよね???


「はいー、そう思うのも分かりますがー、きちんと人材は選んであるんですよー?」


というと?


「そりゃーいきなり異世界転移するわけですからー前の世界での未練の無い方を選んでるに決まってるじゃないですかー」


未練か…言われてみれば両親は既に他界してるし恋人なんかもいなかったし…やりたい事と言えば美味しいもの食べたいぐらいしか無かったからなぁ…


「でしょー?」


ぶっ飛ばすぞ


「怖い怖いー!殴らないでくださいー!」


とりあえず異世界召喚されるのは分かったけども

じゃあ、俺は一体異世界で何をすればいいんだ?


「ふふん!よくぞ聞いてくれました!」


いや聞いてはないけども


「未来さんは私達の住む世界でやりたい事をやってくださーい!」


やりたい事をやる…?なにか使命的なものは無いって事?


「そうですねー、勇者とかでも無いので好きに生きてくださいー!」


なるほど………あれ?そう考えたら割と悪くないのでは?

見たことの無い世界で見たことの無い食べ物や人と出会えると考えたら……いやでも待てよ?異世界といえば色んなモンスターやら盗賊やらが出て命の危険があるんじゃないのか…?


「そこは安心してくださいー!異世界転移するにあたって神々からプレゼントがありますー」


え!も、もしかしてとんでもない魔法が使えたりするようになったり伝説の聖剣が貰えたりとかってこと!?


「あ、そういうのではないですー」


なんだ…期待して損した…

じゃあ、どういうのが貰えるんだ???


「神々から与えるのは2つですねー、本来であれば1つなんですけどーまずー、1つ目はスキルを差し上げまーす!パンパカパーン!」


スキル…?

なんかの能力が貰えるって事か!なんの能力を貰えるんだろうワクワクしてきた!!


「はいー、スキルの内容はですねー、どこでも料理出来るスキルですー!」


…はい?

どこでも料理出来るスキル?


「そうですー!未来さんは食べる事が大好きですよねー?なのでそれに因んだスキルにしてみましたー!」


なるほど…?

どこでも料理出来るスキルかぁ…確かに食べる事は大好きで休日とかは自分の食べたい物を作って食べていたけど…


「はいー!細かい内容などを知りたい時は頭の中で考えると出来ることが分かるようになってますー!親切ですねー!」


便利だけども親切…?これ教えるのがめんどくさいだけでは…?


「そ、そんな事はありませんよー!ささ!次行きましょう!2つ目のプレゼントはー!」


2つ目はなんだ…?


「異世界に行くにあたって身を守るのに不安だと思います!なので身を守るのに必要な守護獣を授けますー!」


しゅ、守護獣!!!

なんて魅惑的なフレーズだろう守護獣!!

あれかな!!フェンリルとかドラゴンとかかな!!

うわー!かなり楽しみになってきた異世界!!


「あー、喜んでいる所申し訳ないのですがー…」


ん?なんだ?

この感じ嫌な予感がしてきたぞ…?


「ま、まぁーまぁー!守護獣に関しては現地に着いてからのお楽しみということでー!」


誤魔化しやがった!!!!

え?不安しかないんだけど??

大丈夫??俺今から異世界行くんだよね???


「その辺は大丈夫ですよー!とっても強いのでー!あっ!そろそろ時間ですねー!それでは転移してもらいたいと思いまーす!行ってらっしゃいー!楽しんでねー!」


女神がそう告げると身体がキラキラと光り出した


「め、女神様?なんか不安しかないんですけど??嘘でしょ!?この感じで異世界行くの?え?俺聞いてないこととか沢山あるんだけど!!!!」


横暴な女神に聞いてないことを聞こうとした途中で意識が途絶える




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