PROLOGUE:芸能界四天王
松薔薇太志が亡くなって数年。
この間に無くなると思われた「漫才王GP」は「漫才王になろうGP」として世に広まった。単に器用なコメディアンとだけ思われていた伊達賢治がこうしたメディアのブームを牽引する。彼はネット配信を主戦場にして尚且つテレビ等のオールドメディアも巻きこんだバラエティ番組やドラマ番組の製作も手掛ける。映画配給会社としての躍進も著しい。
そんな日本メディアの中心を担う大企業クリスタルエデンのトップを伊達賢治と共に担うのが野田栄一郎という名俳優にして名監督としても名をはせる国民的タレント。クリスタルエデンが事業を巨大化するにあたって彼は裏方に回る事が多くなる。元々自身の芸能事務所を興すことを志した彼だが、とりわけ若い世代となれば彼があの「タケシキャッスル」の一員であったことは知る由もないことだろう。
そう。この芸能界は昔から四天王と呼ばれし強者たちが栄華を極める。
テレビが世に普及し世を湧かせた昭和からスマートフォンで映像作品を楽しむことが主流になった令和まで。
何も変わらないのだ。
「よっこちゃん! お漏らししちゃったよ!」
ある豪邸の廊下に下半身を露出させた変態ジジィが現れる!
「タケシさん! 待って頂戴っていったでしょうが!」
侍女というか現タケシフォレストの実質トップにして同社看板タレントの愛人。いや、今は事実上の妻と言うべきか。平容子が彼を怒鳴りつける。
どうしてだろうか。
今までそういえば彼の名前をだすことなんてなかった。
日本の芸能界が最も輝いていたと言われていた80年代。
そのトップに立ったと言われた芸能界のドン。
ろっくタケシ。
彼は令和の芸能界四天王として日本メディアの中心に今もいる。
松薔薇太志が亡くなって数年。
いや、彼が亡くなろうと存命だろうとこの混迷は避けられなかったか――
新年書き始め。実はこの作品のこのエピソードからでした。
それだけ「芸能界になろう」に懸けたいものがあるということ。
尚本作本章はかなりのボリュームになってゆくかと思います(#^.^#)
楽しんで貰えたら幸いですm(_ _)m




