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芸能界になろう!  作者: いでっち51号
~C’MON BABY AMERICA~
17/22

~第2幕~



 ドロップアウト第3章がアメリカを舞台とすること、ID24と共同製作することが発表されたのは日本国内でドロップアウト第2章が放送されていたときのことだ。当初は4章でやる内容のモノを3章でやる方向で考えていたが、思わぬ大仕事が入ったということで蔵馬も台本を新しくする事に苦心する。



「はぁ~老体には堪えるよ」

「そう思ってないくせにさ」

「アンタが人間じゃないだけだろうが。また懲りずに酒なんか飲んで」

「歓んでくれよ。ボーナスじゃないけど、もっとスゲェ報酬だせるぞ」



 クリスタルエデン本社社長室。ここに居候する脚本家の蔵馬彷徨と通い続ける伊達賢治。ドラマ「ドロップアウト」はこの2人によって手掛けられているとも言って良い。ID24からドラマの共同制作の話があってスグに彼は彼女の方へ連絡を入れた。



「しかし、アンタは不思議な男だ」

「何が? このウィスキーの事?」

「違うよ。ID24って言ったら、今ハリウッドで中心に来ようとしている会社だろう? そこのカリスマたるイアン・ディクソンに話しかけられて平然として酒を呑んでいるっていうのは……これも計画のうちだったのか?」

「いや、予想外さ。でも、ワクワクはしちゃうね」

「ワクワクはするんだ」

「うん」



 当初は萌香が愛媛の故郷へ里帰りをする話になっていた。しかし、アメリカを舞台とする話に変えることで内容の変更はやもえなかった。



「ソラの話にするしかないよね」

「そうだね。でも、懸念材料があるなぁ」



 賢治は顎に手を当てる。



 同じ時にその交渉を傑が担っていた。



「アメリカ?」

「ああ。そう」

「私もいくって話になっているの?」

「うん。そう」



 ソファーに腰掛けて傑と向き合うのは銀山ソラ役の倉木理亜奈。



 彼女はアメリカでのロケに難色を示した。



「いや、どうしてもって言うなら行くのは行くけど……あんまり台詞数がない形でお願いしたい」

「どうしてだ?」

「あのねぇ……」



 理亜奈は溜息をつく。彼女はヨウチュウーバー時代に渡米したことがあった。もっとも英語の勉強を苦手としている彼女だったが、視聴者からそういう動画もつくって欲しいとリクエストを重ねて。彼女は貯金をなんとか貯めて海外旅行を楽しむ感覚でアメリカの地に足をつけた。



 彼女は今よりも若くて無謀なところがあった。独りで英語も分からないままにその企画を進めたのだ。結果、観光を楽しむことはおろか、ホテルに泊まるだけでも精一杯だったのだ。現地では本場アメリカ人と勘違いされて英語でたびたび話しかけられる始末。おまけに撮影中にギャングのような連中に絡まれることもあった。幸いそこで警察官が介入してくれたお蔭で九死に一生を得たが。1日目でそんなことがあったのだ。



 憧れはあった。だけど現実は憧れに程遠かった。動画にしてだせば、そりゃあ再生数は相当稼げるかもしれない……



 でも、彼女がやった事はニューヨークのホテルで涙ながらに怖い目にあった事の報告。泣き止まない後悔のライブ配信だ。



「嫌な思い出しかないの。できれば行きたくない」



 理亜奈は一言でまとめて言う事しかできない。



「わかった。ホラーNGよりも深刻なNGがあるっていうことだな。伝えるよ」



 傑が彼女の肩を優しくポンポン叩いて去る・



 それは彼女と彼が出演するバラエティ番組の合間にしたやりとり。



 スグに賢治のスマホへその報告が入る。



 彼はウィスキーをひとくち口にして呟く。



「人って言うのは簡単に書けねぇな」



 蔵馬が彼の言葉にハッと顔をあげるが、彼が何を言ったのか聞こえなかった。彼女の耳に入ったのは「ソラたんは渡米しない内容でお願い」という文言。



ご一読ありがとうございます♪♪♪


リアたんのその話は……人によっては笑い話になるかもなんだけどね(^^;)


でも、だからこそDROPOUTのソラたんは渡米しなかったってシステムを楽しんで貰えたらと(^^)

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― 新着の感想 ―
 ソラがアメリカに行かなかったのは、倉木が嫌がったためでしたか。なるほどです。  国内のドラマでアメリカに舞台を移すのはぶっとんですね。  ダテケンだからこそなしえたと言えます。ではまた。
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