そらまめのそらもよう 〜episode5 色彩〜
ブーン、ブーン、ブーン
ミツバチの羽音で
そらまめは、目を覚ましました。
さやから出ると、
ミツバチが、花に頭をつっこんで
ミツを集めていました。
ミツバチは、花から顔を出すと
目の前にそらまめがニコニコ顔で
立っていたので、びっくりしました。
ミツバチは
ちょっと面倒くさい顔をしましたが、
あきらめたように、手をふりあげて
そらまめに合図をしました。
そらまめは、よろこんで
ミツバチの足につかまりました。
ミツバチはそらまめをくっつけて、とびたちました。
ミツバチが次に降り立ったのは、菜の花畑でした。
黄色い花が、じゅうたんのように
一面に広がっています。
そらまめは、黄色い花の上を
ピョンピョン、と飛び移って遊びました。
それから、花の上に寝ころぶと
花がゆらゆら揺れて
ゆりかごになりました。
しばらくゆれていると、
ミツバチがやってきたので
そらまめは、またミツバチにつかまりました。
次にやってきたのは
高ーい高ーいサクラの木でした。
ピンクの花がたくさん咲いていて
いい香りがしました。
枝の上に降り立つと
ピンクの森の中にいるような
不思議な気分になりました。
そしてまたミツバチにつかまり
とびたちました。
ミツバチはそれから、
ゆっくりとサクラの木の下を
飛び回りました。
そらまめは、チラチラと降ってくるサクラの花びらを片手をのばして受けとめました。
やがてミツバチは
そらまめのさやの家の前まで
戻ってきました。
そして、サクラの花びらをいっぱいかかえたそらまめを降ろすと
とびたちました。
そらまめは、手をいっぱいふって
ミツバチを見送りました。
その夜、そらまめは
さやの中にサクラの花びらをしきつめて
眠りました。
サクラのいい香りにつつまれて
ぐっすりと眠りにつきました。
よい夢をみてね。