社畜として、もう限界である
AIに助けてもらいながら素人がゲーム制作をしたいなと思っていろいろやってます。
こちらではシナリオの一部などを掲載していく予定です。
(主人公は男性でも女性でもどちらでも読めるようにはしています。プロフィールからPIXIVなどでイラストも公開中)
水曜日。
週末まであと二日。あと二日…。
新社会人となり、はじめこそ6時には起き、優雅に朝風呂に入り、バランスの取れた朝飯を用意し、大好きなコーヒーか紅茶をその日の気分で入れていた。
香りを楽しみながら出発の時間までゆったりと余裕をもって7時前には家を出るという理想的な社会人生活のスタート。
ところが。
新卒で入った今の会社は最初の3日間の研修が終わり今の部署に配属されるや否や、帰りが23時を回ることが多くなり、今ではむしろそれが当たり前となっている。
そんなスケジュールに加え、推しの誕生日も、指折り数えていたライブもすべてが仕事で吹っ飛び、ゴールデンウィークも消えてなくなった怒涛の5月を耐え忍んだ。
夏を待たずに20連勤×2回を経験したことで朝の風呂も朝食も何もかもどうでもよくなり、睡眠よりも大事なものはないと、勤め始めて半年待たずに7時半に起き、朝食を抜いて、湯の量も時間も図らずにテキトーに入れたコーヒーか紅茶を一杯すきっ腹に入れただけでバタバタと家を出る生活になっている。
目覚ましに起こされて20分以内に出るというRTAを毎日。
帰宅も23時を回ると好きだった風呂もシャワーだけですませ、遅すぎる夕食をかきこむ。次の日の資料の用意など諸々の持ち帰りの仕事を終わらせると、当たり前に日付は変わり、あとはもうベッドに倒れこむだけだった。
癒しのカフェタイムと呼んでいた唯一の楽しみも働かない頭でただルーティン化し、味や香りを感じる余裕もなく、むしろ昼夜関係なくカフェインをぶち込むのは、逆に体を苦しめるだけだった。
体は疲れているのにカフェインでぼんやり覚醒する脳みそで暗い部屋、ベッドの中、続けていたスマホゲームも最近ではログイン報酬をもらうとスマホを握りしめ、そのまま寝落ちが続いている。
絵に描いたような、いわゆる社畜。
だけど転職を考えるほどの心の余裕も、体力も、思考のキャパシティも、リサーチするための時間すら今はない。
日常をやり過ごし、仕事に何とかついていくことしかできない。寝落ち寸前で、いつも思い出すのは海辺の町にポツンとあった実家の小さな喫茶店のことだった。
「しょうらいはここではたらく。すきなもの、ぜんぶここにあるから。」
遠い昔、複雑な家の事情でよく実家の喫茶店にいた子のことを思い出す。
都心から3時間の海辺の町。今では若者すら寄り付かず、大学進学も都心への就職も選ばずに地元同士で結婚した友人以外は全員がこっちに来てるんじゃないか。
こんなに大きな町ではすれ違うこともないが。
自分も、実家の喫茶店に入り浸っていたその幼馴染も結局は東京に来る選択をした。
(そういえば、あいつ今は…)
そうして一度も起きることがないまま、朝になるとけたたましいアラームで覚醒し、また今日も一日が始まる。
これが日常だ。
(このアラームも最初は推しのアイドルグループの曲を設定していたが、最近では休みの日でも、耳に入ると鳩尾からこみ上げてくるものがあるため、今では無機質なデフォルト音に戻している。)
今日はどうしても後1分…と布団から出なかったのが悪かったのか、最寄り駅が見えてくるころには、もうすでにホームには電車が到着するところで、残り60mの坂道を全力疾走。
満員電車に押し込められると、いつもどうにかして陣取っている側のドアは目的の駅まで開かない。
いつもは立ったまま寝落ちしているのに、今日は最悪で、寝不足からくる不調なのか、先ほどの急な全力疾走が原因なのか…吐き気を催し今にも蹲ってしまうかと思った。瞬間、太陽の閃光が何かに反射したような強いハレーションが顔面に直撃した。
電車は原宿駅のホームに到着していて、自分がいる方とは反対側のドアが開いている。
まぶしいと思って視線を向けた方には大きな顔が合って。見つめられるとまるで金縛りのように動けなくなる。
それは原宿の駅に出されている広告の一つ。
―――― 女性向け化粧品の広告だが、真っ赤なリップを塗られていたのは間違いなく男性だった。
涼やかな、というには奇麗すぎるむしろ鋭いという表現が似合うような目元と長いまつ毛、まるで作り物のようなシミもしわもない白い肌。
整えられた眉。その広告が自分を見つめていたような気がした。
今までぐるぐると回っていた視界や、五月蠅いほどざわついていた車内が、全く気にならなくなり、世界にその広告の人物と自分だけがいるかのような。
「…え。」
(これホントに人間?奇麗すぎる。)
え、と思わず声が出てしまい、目の前にいた自分よりも頭一つは背が高いサラリーマンから、訝しげな視線を向けられてしまった。慌てて咳払いをしてやり過ごす。
昔から自分は気が移りやすくその癖、凝り性で。運命というものを感じてしまったのはこれが初めてではない。
ぎゅうぎゅう詰めの車内で、なんとか取り出したスマホ
「化粧品広告」 「リップを塗った男性」 「原宿駅広告」 ・・・
等、当たりそうなキーワードでググって『彼』が誰なのかを調べる。
淡海 煉
(この人だ。やばい。ほかの写真を見てもやっぱ奇麗…)
ここ数年、推し活の場はほとんどMeTubeなどに移っておりTV自体から遠ざかっていた。
それに加えて社畜極まる自分は現在の「芸能」に全くもって疎かった。今売り出し中、新進気鋭の若手俳優…よし覚えた。
たった数分前まで電車の中で最悪の吐き気に襲われ、蹲りかけたのが噓のように足取り軽く会社にたどり着く。
会社のビルの1階に入っているコーヒーチェーン。その日の気分で決めてる1杯を、さっきまで今日は飲めないな、と思っていたのに、いつの間にかキャラメルラテなんて頼んだこともないご機嫌な商品をもって出社していた。
そうこうしてデスクにたどり着き、まだ朝のミーティングまで時間があるとwikiで一通り『彼』の情報を読んで事務所のHPを見ていた時に・・・見つけてしまった。
『ARTIST(所属タレント一覧)』の一番下に知ってる顔を。
昨日寝落ちする寸前に思い出した幼馴染の顔だった。
運命が確信に変わりそうな予感がする(※いつも大げさである)
とはいえ、彼は高校の時にすでに「東京に行く」と一足早く故郷の町を出て、それからほとんど連絡も取ってはいない。
伊波 紅葉
本名そのままで活動している彼のページをクリックする。
あ、そうだった。確かに誕生日が近かったんだよな。よくまとめて誕生日会やってたっけ。
まぁ、それどころか見た目も結構似ていて、兄弟に間違われることもあったくらいだ。
だけど結局、このプロフィールにある通り中学のころには10cm以上も身長差をつけられて、それは埋まらなかった。すらりと伸びた手足、なのに俺と変わらない顔の大きさ。そりゃモデル行くよな。みたいな。
「あ!伊波くんじゃん!」
やば。PCを覗かれてバツが悪い。が、そんなことはお構いなしに2年先輩の女性社員、杉田さんがテンション高めに続ける。
「私、いまその子すっごい推してるんだよね!藤代君ってドラマとか見るの?意外~何が好きなの?」
実を言うと画面の向こうで活躍している姿を一切知らない自分は、いやぁ…まだ知ったばかりで…みたいな反応を返すしかない。それでも相手は楽しそうに語りに入ってくる。
そうそう。推しの話は楽しいんだ。俺はそんな楽しそうな先輩を見るのが初めてでなんだか嬉しくなる。会社の人とは連絡先を交換もしているが何処も彼処も忙しい部署で飲み会はおろかこういった雑談の機会もなかなかなかった。
「実は…こっちの淡海 煉って人を朝広告で見て気になって調べてたんです。それで事務所のHPにたどり着いて…」
「そうなんだ?もしかしてリップの広告?あの広告すっごい良いよね。れんしゃまの魅力よくわかってる人がやってる感じ。」
(れんしゃま…)
一般人からはそう呼ばれてるのか。
「それなら…この前買い物したときにパンフおいてあったの取ってきたからあげるよ。」
出されたのは朝見た広告と同じ写真。
うおっ!まぶしい!これ!これだよ!さっきいろいろ見たけど、やっぱこのビジュが今のところ優勝している…!大正義ィイ!
いただいたチラシを握りしめ凝視しながら、ぶるぶると震える俺の興奮が伝わったのか、先輩が「落ちついてw」と突っ込みを入れながら、やたらウケている。
「あ、あの!この、その…れ、れ、れんしゃまについてもっと詳しくお願いします!」
そんな俺のどもりに先輩はクスクス笑って藤代君こういう綺麗な人が好みなんだね~なんて揶揄われる。
それから淡海 煉と伊波 紅葉の共演作の話から実は今共演の映画もやっているという情報を得た。
「レイトショーもやってるから今日の仕事終わりよかったらいかない?隣の部署の子も一緒だから3人で!」
「い、いきます!」
なんという幸運。社畜極まる自分にとって睡眠時間約2時間くらいはさよならするが、一目惚れパワーはすごい。カフェインぶち込んで今日も一日がんばるぞ。という気持ちになってきている。
そんなこんなで今日はうぉおおおおおおお!って感じで21時にはすべてを終わらせ、映画鑑賞するメンバーと会社を出て21:30。開始時間ちょうどには映画館のシートに着席していた。
なるほど。
会場入場前で手渡されたポストカードはランダム4種でれんしゃまか、紅葉のがもらえるみたいで、多分俺はそのための頭数だったわけか。
奇しくも幼馴染のポストカードをもらってしまった俺に杉田さんが「あ、私、れんしゃまだったから交換しよ!」との申し出があり、返事もする隙もなくササッと手元から引き抜かれ、れんしゃまのポストカードが舞い込んできた。
まぁ実家のアルバム探せばいくらでも映っている奴より推しのほうがもちろん俺の狙っていたものなので返事は「どうぞ」しかなかったが。
映画が始まる寸前まで、俺の挙動について先輩たちには今日の藤代君面白すぎwとさんざん弄られ、一つ一つの発言にそんなに記憶もない俺は、あはは、と笑いながら内心れんしゃまの映画を見るという事実に緊張でどうにかなりそうだった。
だって、今日運命的な出会いを果たし、何度もHPは見に行ったが、彼の声も動いてるところも、演技を見るのも初めてなんだから。
会場は一段と暗くなり、映画が始まる寸前の独特の雰囲気と静寂。そして俺の勝手な緊張感。
スクリーンが明るくなるとそこには『れんしゃま』の顔面が大写しで始まった。
劇場では小さく漏れるような「きゃあ」と吐息にも似た悲鳴も聞こえ、自分はというと打たれた様にガタッと席を揺らす様。隣の先輩がくすりと笑ったのが分かった。
映画の内容が結構複雑でいわゆるループものなんだけど、昔助けた人たちに今度はれんしゃまが救われる…っていうような話。
れんしゃまにとっては記憶の片隅にある、もしくは人助けとも思ってないような些細な出来事なんだけど、助けられた方はずっとそれを覚えていて彼らの助けを借りながら弟の謎の失踪を追う…
で、そんなれんしゃまの特異体質(?)にれんしゃまよりも先に気が付いたけど、失踪してしまった弟の役が紅葉って話…
なんだけど!!!!複雑すぎる!俺の今の頭の中では今このレベルのストーリーを把握しながら観られない…!
推しの!!!お顔が!良すぎて!!!社畜疲労脳には今はそれしかわからない!
どこかで見たことがあるれんしゃまのアップが目の前に移り、俺は馬鹿の一つ覚えのようにまたしても椅子からずり落ちた。なるほど。これループものだから、さっき見たシーンだ。
そうやってまた同じような一日を過ごし、少しずつ話が前進していく。
もう慣れたぞと思うも、少しずつ前回のループから話が進展し、その中で推しの壁ドンシーンなんか出てきて、心臓が痛くなるほど跳ねた。
…この距離、4DXなら推しの鼓動が座席から伝わり、推しの吐く息が疑似的に吸えるのではないか…なども考え相変わらず話は入ってこなかった。
「お前が覚えてなくても、俺が覚えてるからそれでいいんだ。それに、俺にとってはそれが一番大事だから…」
「だけど、それじゃ寂しすぎるだろ…っ」
多分、存在が不安定になってしまった弟との最後の会話。
俺は全然ついていけずにぼーっと見ていたが、周りからはすすり泣くような声まで聞こえる。
隣にいる先輩たちもハンカチを出していた。
やばい。
結局俺は画面の中のれんしゃまに夢中で気が付いたら終わっていたというしかない。
「映画、面白かったね~…けど、藤代君、大丈夫?一人で帰れる?」
「ふぁい…」
あまりの衝撃にぽやぽやしている俺を先輩たちは心配してくれるが「はい」とも「はぁ」とも判断できない新種の返事に、また笑いが起きる。おぼつかない足取りの俺を連れて、なんとか映画館から一番近い駅まで送ってくれた。
女性たちを送るどころか世話までされてしまった上、なんと言って別れたかさえ覚えていない。
俺が今日の映画のポストカードとパンフレットを大事そうに抱えているのを見て「誘ってよかった~」と言ってくれたことは覚えている。
あした・・・ちゃんとお礼をしなきゃ。
そして、俺はなんだか歩きたい気持ちになり、そのまま電車には乗らずに約1時間半、4駅を歩いて帰った。深夜1時近くにはなっていたと思う。
部屋に帰っても、暗い部屋で正座をして、スクリーンに映ったれんしゃまを思い出してなかなかベッドにも入れなかった。
そんなこんなで運命の出会いと再会を(一方的に)果たし、今日は怒涛の一日だった。
次の日、俺の部署では杉田さんが、昨日の俺の様子を面白おかしく周りに話していた。
俺はそんなにコミュ二ケーションが得意な方ではないからこうやって自然と会話に入れてくれて助かっている。
映画に連れて行ってくれた杉田さんと加藤さんは紅葉のファンということで、数は少ないが、れんしゃまも共演している作品の円盤や家にあったれんしゃまのチラシ、雑誌なんかを持ってきてくれた。
円盤のほうはもちろん配信もされているが「映像特典とかもりもりで、れんしゃまと伊波くんの絡みが可愛いから見てほしい」とのことだった。
俺は悲鳴が出るほどうれしくて、何度もありがとうございますって言ったけど、この感謝の気持ちのほどのものが返せるわけがなくて、この心、伝えたいけど「ありがとうの上の表現がないと伝わらない。どうすれば…」などと言っていたらまた笑われた。
この日は杉田さんと加藤さんからランチにも声をかけてもらえて、3人で会社を出る。
いつもデスクでコンビニ飯で済ませていたため会社の周りのお店を一切知らない自分とは反対に、二人はお洒落で比較的リーズナブルなお店をたくさん知っていた。
3人で推しの会話に夢中になっていると、れんしゃまと紅葉の事務所のファンクラブなる存在を教えてもらった。二人はもちろんすでに会員であるとのこと。
このファンクラブ、優先的に本人も来るようなイベントのチケットなどが手に入るとのことで俺も入りたいです。と言ったところ、会員が会員を招待すると何やらお得なことがあるらしく、加藤さんが「招待させて!」と前のめりに専用ページを送ってきてくれた。
加藤さんから送られたページには『好きなアーティスト』欄にすでに淡海煉、伊波紅葉にチェックがついていた。加藤さんが先に記入してくれて、俺は個人情報を入れるだけでいいからね~と言われその通りにする。
「男子のファンなんて二人ともきっと喜ぶよ~。」
「二人とも実力派なんだけどやっぱりファンイベントはほぼ女子らしいんだよね。まあ当たったことないから知らないんだけど。」
「藤代君と行ったら目線とかもらえるかも…!」
なんて、二人の俺に劣らない都合のいい妄想を聞きながら会員登録を済ませると、今度は会員限定のアプリが送られてくる。
そこには推しの限定動画(課金)やらスマホ壁紙(課金)やら限定ブログ(課金)やら…極めつけはウェブショップやらがずらりと並んでいた。
これから俺がお布施する先かぁなんて眺めていたら、横から先輩が
「この事務所、いい作品にも出られてるから我慢はしてるんだけど。ちょっと商売っ気強いのが見えすぎちゃってるんだよねぇ…」
とため息をついていた。
まぁ確かに使ったお金に応じて会員のランクがあったりと結構露骨だ。
いろいろ推し活を経験してきた自分はもう慣れてきてはいるが、ファン歴が長い先輩たちは思うところがあるんだろう。
そのあともれんしゃまと紅葉、二人の共演作の話を良くしてくれる(二人は紅葉のファンなので)
俺が本当にここ最近テレビを一切見なかったせいで、「知らなかったの?」と言われるほど、淡海煉といえば、コレ。という刑事ドラマがあるらしい。
その作品は主人公がれんしゃま。後輩の刑事役を無名だった紅葉が演じ、紅葉にとっても出世作となったらしい。
このドラマの紅葉の役どころがすごく評判が良くて、さらにれんしゃまとの相性もバッチリだったため、この後二人は共演作がいくつかあるんだよ~とのことだった。
そんな風にテンション高めの推しトークであっという間にお昼が終わる。
会社に戻り、それじゃあ、とあいさつをしそれぞれの部署に帰る。
杉田さんは営業企画の中でも実はエース的な存在、加藤さんも実は広報の実権を握っていると噂される人物で、商品開発の下っ端の俺は「推し活友達」の関係を築けたおかげで、あらゆるフォローが先にされてなんとスムーズに定時での仕事終わりが叶ってしまった。
いくら何でもあの二人、格好良すぎる…。
(のちのち、藤代君はこだわりが強いし、連携苦手すぎ!一人で抱え込む量じゃないのに妥協もしないで全部自分でやるからだよ!というお叱りを受けてしまったが…)
「じゃあこの週末の連休で楽しんでね~」
ランチの時には一緒に帰る約束をしたが、二人とも急遽ミーティングが入ったとのことで、わざわざ手を止めて声をかけてくれた。
れんきゅう?と返すと、なんと明日、金曜日は会社の創立記念で有給奨励日となり、ほとんどの部署が休み、月曜日は祝日とのことで4連休らしい。
知らなかった!早く帰りたい!借りた円盤が今すぐ見たい!サブスクもいっぱい漁りたい!!
「ブハッ」周りが大笑いしていて、また口に出ていたのを知る。
「藤代君ってそんなキャラだったんだね~。」そう言いながら楽しそうに周りが笑っているのをみていつの間にか会社が心地いい空間になっていた。
ありがとう。れんしゃま。
そして事件はその週末に起きるのだった。
よかったら感想など頂けたら嬉しいです。Pixivではキャラクタービジュアル公開しております。
また、ボーイズラブのタグが付いておりますが、今後とくに恋愛という表現で書かれることはありません。
(恋愛感情と受け取っていただいても大丈夫です。いかようにも読めるように書いていくつもりです。)