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軽い関係のままでいて

作者: ピチャ

 彼女が浮気している。

僕は彼女を呼び出して、浮気について知っていることを話した。

彼女が何又もしていること。ホテルに出入りしている写真を持っていること。

いわゆる風俗ではなく、相手が一般人であること。

「と、いうことが判明しました」

「うん」

彼女は僕の目を見ている。普段と変わらない表情で。悪びれてもいないし、シラを切るつもりもなさそうだ。

それで。

「どうだった?」

「うーん、言うほど特徴がない」

「そう、楽しめたなら良いけど」

「新しい人と会う刺激が良いよね、何かが変わりそうな気にさせてくれる」

「そういうもんか」

僕はククッと笑った。

私たちは性にオープンである。


 僕も浮気している。

適当な女の子を誘ってよく出かけている。

女の子は本気にしがちなので、指輪をつけている。右手に。

既婚者ではないけれど、彼女がいるので。そこをわかってもらえるとありがたいんだけど。

彼女とその子たちと何が違うかって?

うーん、遊びたい子と家で一緒にいたい子は違うじゃん。刺激になるか安定するか、そんな違いだよ。

都合の良い人と言うならそれでも構わないけど、選んだ時点で自分にとって都合の良い人だと思うよ。

大切にするって、性関係で決まることなの?僕はそうは思わないね。

「同性でも異性でも、友人が増えるのは良いことだと思うのだけど。なぜ自分のものにしようとするんだろうね。僕が一番になるほど知り合いが少ないのかな?」

「遊ぶなら、できるだけ遊び慣れている子にしておきなよ」

「勿論。面倒事はごめんだ」

「あとは避妊と性感染症対策」

「ばっちりだよ。心配しなくていい」

普段彼女を性の対象として見ることはないが、そういう気分になったらそうする。

性に刺激はいらない。


 彼女と僕は、同棲している。

一人一人の部屋があり、普段は個室で過ごす。

リビングを使うのは主に食事時だ。

彼女との距離感は、心地いい。

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