解説
本日は短縮バージョンです。
ここまで複雑になった歴史線を整理します。
第一の世界
本来の地球の歴史であり、未来の日本に続くはずの世界であった。
慶応3年(1867年)11月15日に暗殺された坂本龍馬は、本来の歴史では暗殺されることなく、この後の日本の鍵となる人物であった。そのためこの後50年分の龍馬の不在が新たな歴史線を産むことになった。
第二の世界
平安中期に鬼が絶滅する原因となった「大江山の鬼退治」が行われなかったため、鬼と共存していく歴史線が作られた(第3章)。本来の歴史線から外れたため、何度も日本が消失する未来線(ヴィーナスによる未來視)が発生した。
第一の危機は元寇がきっかけで日本が消失する未来で、その影響は徳川幕府が誕生する
1600年代まで続いた。その原因となった「源義家の誕生」を発生させ、本来の歴史線に近づけた結果、無事解決することができた(第9章)。
第二の危機は黒船来航がきっかけで日本が植民地化する未来で、国力が史実以上に高くなっていため、文禄慶長の役での明の滅亡が早まり、徳川氏が多くの朱子学者を受け入れたことがきっかけとなった。
徳川吉宗の享保の改革が、荻原重秀の経済改革(米本位制からの脱却)、イギリスとの交易再開、平賀源内や杉田玄白らの海外留学、「大江戸大学」の創設、大岡忠相の蝦夷地派遣などに代わり、脱朱子学を図ったため、その抵抗もあったが、その路線を引きついた田沼意次、松平定信らの尽力で、鍵となった「天明の大飢饉」を乗り越えることに成功し、19世紀世界において最強の科学技術力大国を実現していた。そのため黒船来航は単なるアメリカ使節団初訪問に終わった(第10章)。その後の歴史は本章で併行して語られている。
第三の世界
1867年に坂本龍馬を喪失したことで分岐した世界。
ムーンのヴィジョンとマンガ「日本の歴史」50巻によると、1945年に壊滅的破壊を受けて連合国に占領され、20××年に国会の賛成多数で中華人民共和国に併合される。
異界の住人となった龍馬はこの世界において、陸奥宗光、由利公正、板垣退助の動向を観察できる。現在この世界は「鳥羽伏見の戦い」前夜まで語られている。
?の世界
徳川慶喜が徳川家基の導きで、異界の狭間に導かれ、自身の第二の世界での記憶を共有することになった世界。この世界は「薩英戦争」前後まで語られている。そのため龍馬は健在であるが、慶喜との接触はない。第一、第三の世界との関係は明かされていない。
検査通院のため続編は書かず、
複雑化した歴史線の整理を行いました。




