表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

幻想奇譚

【番外編】絢爛段々

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

何時見てもいい物はいい物だと思いますよ。

骨董品店の店主と段々を見に行く事になった。その場所は螺鈿の門を潜ると、広がる絢爛豪華な世界が魅力の場所だった。

店主はふわふわの鈍色髪を殊更ふわふわと膨らませ、目の前の螺鈿の門を拝んでいる。獅子と椿が掘られたその表面は、漆につるりと輝いている。輪郭を縁取るのは言うまでもなく螺鈿。虹色に輝き、見る者を惹き付ける。

門が開く。四方八方に彩られた夜に輝く虹は、私達が星座の世界へと導いている様にも思える。

「此処に来るの、何回目?」

「さてね。覚えていないよ」

彼はご機嫌にそう言うと、門を抜けて躍り出た。

出迎えてくれたのは、何処までも続く巨大な段々。表面は固く、つるりとしていた。足を掛けて体重を乗せると、ぎしりと犇めく。此処に来たのは初めてなのに、祖母の家に舞い戻った様だった。

彼は恍惚とした表情で、その音を聞いていた。この全てを甘受し、酔いしれるように目を瞑ると、ゆっくりと開く。

「何時来ても良い。古き香りは何時もいい。重厚でありながらも甘く、ただただ馨しい。世の中には沢山の香水が存在するけれど、僕はこれに勝るものはそうそうないと思っているよ」

その言葉を聞くと、彼が愛しているのは古美術の形状、歴史だけではないと知った。そのものから馨匂いまでも愛している。求めてしまっている。

「部屋も綺麗だよね」

「あぁ、そうだね。今は早朝だから、くまなく見れると思うよ。平安時代のご夫人が、武士が。その部屋全てが古美術で、愛される代物が、君を待っている」

そうして彼は空を見上げた。この空間全てに敬意を払う様に。

傘を忘れて日照りに焼かれる本日です。

恐らく、早朝投稿した後の話だと思います。


博物館の匂いも好きなんですよ。

ニスを塗った木の匂いが好きなんです。

何処までも甘く、馨しい。


昔の洋館、建造物の階段って、硬いんですよ。

ふこふこしたカーペットを引いてないから当たり前。

でもそうやって木の軋みに耳を澄ますとタイムスリップしたようで何とも不思議な気持ちになります。


あと意外と階段多いので、運動音痴にはちとキツイです。

ここで階段でるの!? なんて場面が多い。


前に小さい子がこういう場所を訪れて、『つまらない。帰りたい』という話を聞いて考えた事。

そうだよねー。私も小さい頃『つまんな!!』と思って見てたしーと。

ぶっちゃけ、幼い頃は楽しくなかったんですよ。如何せん自宅っ子だったので。

でも人間何処でハマるか分からないし、気づきを与える機会というのも大事だよね。と考えた本日です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ