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カウンターに神は宿る

作者: 三井寺五味虫

まあ要は時代の流れに逆らったやり方で一発ドカンと当ててる人を見てると気持ちがいいよねって話。


どうも。

承認欲求に駆られて性懲りもなくしょうもないエッセイを書き殴るゴミです。

執筆意欲と妄想が膿の如く思考の片隅に溜まって仕方がないので承認欲求発散も兼ねてここに吐き出させていただきます。

さて、昨今なろう界隈で(といってもなろう自体比較的新しいコンテンツではございますが)常々話題となっていることがあるそうです。


例えば一話あたりの文字数の多い少ない。

例えばタイトルの長い短い。

例えば世界設定の作り込み、例えばリアリティとフィクションの塩梅、例えばキャラクターの行動や心情や身なりや背景や……。


なろうそのものが非常に認知度の高いコンテンツで、色々な考えを持った方々が集まっているため討論が巻き起こるのは仕方のないことだとは思います。

そしてそれと同じくらい仕方のないことがあります。


それは時代の流れです。


例えば長い長いあらすじタイトル。

例えばヨーロッパ風の世界観。

例えば異世界転生、転移、召喚、ゲームみたいな設定、追放、隠居、スローライフ、ハーレム、成り上がり、ざまぁ、サモナー、奴隷、ケモ耳、悪徳令嬢、婚約破棄、……。


これらは全て流行りのキーワード。

この要素が盛り込まれた作品をユーザーは好んで読んでいるのです。

それも10人や20人ではありません。

1000、2000、いや、恐らく云万人レベルだと思います。


お待ちください。

分かります。

貴方の言いたいことは分かります。

「あらすじタイトルはクソ」

「テンプレばかりランキングに載っていてつまらない」

「俺が読みたいのはこんなガキの落書きなんかじゃない」

この手のエッセイの感想欄を見ていれば現在のなろうに不満感を持つ皆様の言葉が痛いほど目に入ってきます。


でも想像してみてください。

有名人の路上コンサート会場に流れていく人の群れから少し離れた公園で弾き語りライブをし、少しでも多くの人に曲を聴いてもらいたいちやほやされたいと考える若いミュージシャンを。

その子がどれだけ頑張って歌ってもコンサート会場に向かう人は公園で弾き語りをするアーティストに目もくれず通り過ぎていく。

やがて、独自性を手放した若者は自分の曲風とは正反対の有名人の歌を歌い、人の群れに紛れていく……。


……やばい。書いてるだけで辛くなってきた。

どうして私はエッセイを書く度に心をナイフで薄く少しずつ削ぎ落しているんだ……。


こほん。

この話における悪い人は誰でしょうか。

若者に目もくれない群衆でしょうか?

流行りに乗らず敢えて独自路線を貫こうとしたけど心が折れてやむなく流行りに乗っかった若者でしょうか?

それとも路上で無料コンサートをして群衆を作り、意図せず若い芽を摘み取った有名人でしょうか?


これをなろうで置き換えます。

ニッチなジャンルに目もくれない云万人の読者。

自分流の作品が思ってたほど読まれないのがあまりに辛くて心が折れ、流行りのジャンルに路線変更する新人なろう作家。

ランキング上位を埋め尽くすくらい他の作家に模倣される大ヒットセラーを生み出した有名なろう作家。


……きっと優しい皆様の事です。

誰も悪くないと思った方が殆どだと思います。

仕方のないことなのです。

有名作品を真似た作品が大量に現れて、それが大衆に「流行りもの」と認識されてライトな層が集まり、自分なりの作品を書いていた作家の作品がランキングから追い出されて、心の折れた作家が有名作品を真似た作品を書き更に流行りを加速させる。

これは本当に仕方のないことなのです。


……でもね。

皆様にはどうか理解してほしいんです。

共感してくれとは言いません。

そんな贅沢なことは望みません。

ただ、私のように流行りものにマウントを取って優越感に浸りたいひねくれ者の気持ちを。

どうか理解してほしいのです。


ここから先はわたくしことクソ読者の愚痴です。

皆様のお目汚しとなることをどうかお許しください。


作家の皆様の言い分は分かります。

「嫌なら読むな」

「黙って他のサイトに行け」

「わざわざ嫌いなジャンルが大多数を占めるサイトで自分好みの作品を探すんならはなっからランキングで横着せずにスコップ(まだ評価されていない良作をネットの海から探し出すこと)をしろ」

「せめてスコップをしてからものを言え」


ごもっともです。

でも、大半の人は砂浜で一粒の砂金を探し出すようなスコップをすることができないのです。

時間がない、忍耐力がない、好みに合わない作品をいくつも読まなければならないから辛い……。

理由を挙げればキリがありません。


だから私は絶対に気に喰わない作品を批判しません。

私に石を投げる資格は無いのですから。


ランキングに載っている逆流行作品に評価をつける。

その逆流行作品が他の流行作品を押しのけてランキングをのし上がっていくのをニマニマしながら見る。

私にできるのはこのくらいです。


そして今回私が言いたいのはまさしくこれなんです。

流行りに逆らい、流行りから逸れて、それでもランキングに載る良作がランキングを駆け上がる様は正に痛快爽快大満開。

見ていて非常に気持ちがいい。

皆様もそうは思いませんか?

この時に大切なのは我々がマナーをしっかり守りつつ心の中でガッツポーズと中指を立てることです。

莫大な数のライト層に少しでも好印象を持ってもらいたいなら、粗相をして足を引っ張るような真似はしないほうがいいです。

不安であれば感想やレビューを書かず評価することだけに専念するのもありだと思います。


あっでもこの作品は評価しないでくださいね?

危ない話題に触れるから敢えて面白くなさそうなタイトルにして人目に触れないようにしているんですからね?

え?

なら最初から投稿するなって?

それをいっちゃあお終ぇよ(承認欲求に負けたゴミの図)


まとめです(強引)

流行りものが流行るのは仕方がない。

それでも私はそこかしこに溢れる流行りものが気に喰わないし逆に流行りに逆らって確固たる数字を叩き出す作品が好き。

特に気に入った逆流行作品がランキングをのし上がっていくのは見ていて気持ちがいい。


はい。

びっくりするくらい捻くれていますね。

ひねり揚げより捻くれてますね。

きっと私は作品が好きなのではなく多くの評価を得ている風変りな作品を支持してさも自分が高次元にいるかのような優越感に浸るのが好きなのでしょう。


最後になりますが、こんな小さな権威主義者である私でも読み入ってしまうくらい、ランキングに載る逆流行作品は面白いです。

「ここまで言っておきながら今更何を言うか」と言われても仕方がないですが、圧倒的ハンデを抱えながらも多くの人から評価される作品が面白くないわけないのです。


カウンターに神は宿る。


皆様も是非「おっ、この作品なんか一風変わってるな」と思った作品を読んでみてはいかがでしょうか?


以上、またもやいい感じのオチに持っていこうとして盛大に滑ったゴミでした。

え?

「そんなくだらねぇエッセイ書くならてめぇの言う良作とやらを書いてみやがれ」って?

「対岸からもの申してんじゃねぇぞなろうの洗礼を受けろ」って?

「話はてめぇの小説を読んでから聞いてやる」って?

「逆流行作品書いてみろこのゴミ」って?

……困りましたねぇ。(土下寝)

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