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デンノウセカイ  作者: カイアリ
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ログインしましタ。

私の名前は鈴木 莉杏(すずき りあ) 27歳。 最近はネット上でAIが操作しているサイトの総称【デンノウセカイ】を回るのが、たのしみだ。 今日のサイトは… AIカイが管理しているサイトらしい。

AIカイ…聞いたことがないAIの名前だ。

早速、立体モードでやってみよう。


「おお…っ‼」


すごい…ユーザーの数が別のサイトの比じゃない…と、思ったが…各ユーザーについている、人間のようなNPC…あれが人間に見えたのか…あ、アバター選択をしなければ…えっと…茶髪のボブカットで…目の色は…薄茶色かな…。肌の色を選んで(薄めでいっか)、性格を選んで(性格はやさしいに)完成…なっっっっっが‼アバター作るのに時間が予想外にかかった…おっ‼チュートリアル画面に入った‼ほうほう…冒険をするRPG的なやつなのか…モンスターは強いから先にクエストをクリアせよ…と。


【クエスト発生!】 ギルドに登録してパーティーを組もう!


クエストキターッ‼パーティーを組もう…?てかギルドってどこ…?あ〜、あそこかな…?美杏(みあ)とやろうかな…ログアウト…お、あったあった!ログアウト…っと!


「ふぅ〜…美杏、今家に帰ってきた頃かな…?」

美杏とは、私の妹の名前である。美杏は17歳。かなり美形である。美杏はファンクラブがあるほどに人気があるらしい…(まぁ美形と言ってもイケメンな方なので女子しか会員がいないようだが…)

美杏ーっ‼一緒にデンノウセカイのAIカイのゲームやろーよ‼ そう言うと、美杏は、はぁ…と、ため息をつきながらこう言ってきた。

「おねーちゃん、最近AIサイトにハマり過ぎじゃない?目を悪くするよ?」

だから私はこう返した。

「ふっふっふ…お姉ちゃんは一生視力Aなの‼悪くなるなんてありえないわ‼そもそも美杏より私の方が視力良いんだからっ‼」

…とね‼もう論破できないでしょ‼と思っていたら…

  「視力っていつ低下するかわかんないんだってぇー…」  と、スマホをいじりながら美杏は言ってきた…‼でも怒りを抑えて…  「で、最初のことなんだけどー…カクカクシカジカ…」  と、ギルドに在籍しなきゃいけないこと、パーティーを組まないといけない事を美杏に話した。

あー…という顔で


「そーゆーことかぁ…それならあたし、やってやろーじゃないの‼」


と言われた。本当に姉思いのいい子に育った。

きれいで、かっこよくて、可愛くて、サイコーで、キャラメイクが早くて…って‼

妹の称賛だけで、時間をたくさん潰すことになるのは勘弁‼

その間に美杏はもう、「このサイトー?」と聞いてきている…

最近私がサイトを紹介しすぎてキャラメイクも、サイト探しも、プレイも、私より上手くなっている…

私の立場はどうなるのだろうか…と思っているうちに、美杏はキャラメイクを終えていた。

可愛いツインテ…「ツンデレそーだね…」つい口からこぼれた言葉に美杏は少し苦笑いになった。

「んで、パーティー組むんだっけ?チュートリアル終わらせるから待って…」

そう言うと、黙々とゲームを進める美杏。手際が良すぎる。「終わったよー」と言われたので。

「はーい」と返事をし、ログインした。

あれ?ログイン…あ、できた。30分経ってからじゃないと、再ログインできないのね…

はーい、ただいまー…って。ギルドで人がわいわいしてる…どうしたのだろう…



「〜〜〜〜〜〜〜〜〜‼」

「あの…〜〜〜〜〜〜‼」

「許さへん…許さへん‼この 〜〜〜〜〜〜〜」



聞き取れない…わざと雑音を入れられているような…いや、管理者が居るから音声妨害されてるのか。

そう思った時、隣にメガネをしたイケメンが出てきた。おー。これは…AIだな。

2時間ほど前、AIか人間かを判別する方法を覚えた

目のフチがピンクなのが、人間。

青なのが、AI。

多分私の隣に出てきたのが、お供的な存在なのだろう‼(多分)

ふむふむ…意外と、上手くできている…

そこら辺のデンノウセカイ…いや、下手したら人間が作ったサイトより良いかも…

なーんて思ってたら、その男性型AIが喋りかけてきた。


貴女(あなた)が、リアさんですね?」


あ、そうそう、私このゲーム、リアで登録してるんだった…美杏が見つけれるかな…?

はっ‼返事をしなきゃ‼


「えーっと…そうです!」

「了解しました。まず最初に、ゲーム利用規約と、サービス利用規約を…」

利用規約…

あー、つまり省略すると…

荒らさない!ゲームを壊すような攻略はしない!暴言や暴力をふるわない!

ということですなぁ…

オッケー!

私は同意するを押した。

「利用規約の同意を確認しました。ようこそ!リアさん!僕等の素敵な世界へ!」

まずギルドを案内しますねと、連れて来られたのが、職業ギルド。

ここで職業を選ぶのか。職業の種類は…


「聖職者」

「剣士」

「戦士」

「魔導師」

「農民」

「モンスター飼い」

らしい…

一つ一つに丁寧な説明が載せてある。

聖職者だと、戦士と一緒にパーティーを組めば良いとか、

モンスター飼いとの相性は悪いだとかが書いてある。

多分これ、攻略のヒントだ。

最初からこんなのがあるのってラッキー!

どれにしよっかな〜!

うーん…






悩んだ結果、聖職者に決まりました!

よーし!張り切って、いっくぞー!   おー!

「職業を決められ、もうしっかり戦えるようになりましたね!」

「次は戦闘ギルドに行きましょう!」

お…

美杏と会えるかな…?

美杏のニックネームは、ミ・アリーナ。

チームの名前は「ズットダイスキ」(美杏が好きな曲の名らしい…)

チームチーム…あったあった!チームメンバーの現在地はマップで分かるし…探すか!

おー!アリーナちーん!いたいたー!

「おーい!アリーナー!」

私が叫ぶと

「リア姉さーん!」

って、返ってきた。

「だいじょーぶかー⁉」

「だいじょーぶでーす!姉さんはー?」

「だいじょーぶだよー!」

こういうのが少し続いた後に、美杏…改め、アリーナが近づいてきた。

「んで、姉さんの職業は?私は魔導師。意外にも最初から魔法が使えるの便利だわー…」

「私は、聖職者。一応最初から?聖ギルドに入ってるっぽい。

サポート系魔法が得意だって書いてあったよ!」

「マジか…二人共遠距離型⁉」

アリーナが声を張り上げた。

「確かに…」

確かにそうだ。聖職者はサポート型。遠距離に向いている。

それなのに、魔導師も遠距離型なのだ。剣士か、戦士をパーティーに引き入れなきゃ…

「勧誘してくるわ!」

と、アリーナがダッシュで戦闘ギルドに入っていった…


「私のステータス…今はこうなっているわ。」


「リア」

職業 … 聖職者

性別 … 女

所属ギルド … 戦闘ギルド 聖ギルド

チームメンバー … リア(莉杏) ミ・アリーナ(美杏)

備考

今は剣士と戦士をパーティーに入れたい様子ですね。

ミ・アリーナさんが探してくださっています。

だってさ。

なんで知ってるのよ…まぁ良いわ。


それじゃあまたー…

次回をお楽しみに!

キャラメモ! 〜1〜

リアは甘党で、ミ・アリーナは辛党。

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