69.怪しさ無限大の肩書き(職業)なのだわ
カナと別れ考え事をしながら、あても無く街をブラ付くリョウ。
この様子では、ラナとアスナも魅了にかかって居ると思って良い。
ただの女たらしならリョウが魅了を解除すれば良いだけなのだが----。
リョウには何か違和感が感じられる。
「何か変なのよね~?」
カーネギーは誘拐事件は関わりがあるハズ、何故女を侍らせて目立つ行動をしてるのか?
もし、自分が誘拐に関わる何かをしようとしたら---絶対に目立つ行動は取らない。
何かしら裏があるんだよね~多分。
とりあえず、一緒にダンジョンに潜って見て考えるかな?
情報が少なすぎるし、、。
そんなリョウの目にアスナが食糧を買い込んでいるのが飛びこんで来た。
あら?カーネギーが居ないわね?
ラナ&アスナと一緒にカーネギーが出て行ったから、3人一緒に行動していると思ってたんだけど?まあいいわ、一回鑑定しとくかな?
「リサーチ(状態鑑定)」
「アスナ=人族
精神状態 普通」
「あれ?なんで?」リョウは思わず声に出して驚いてしまった。
それもそのはず、魅了にかかっているだろうと「リサーチ(状態鑑定)」をしたら、(精神状態普通)なのだから。
おっかしいわね~?もう一つ鑑定してみるかな?
「スペシャルリサーチ(人物総鑑定)」
「アスナ=人族レベル32冒険者レベルB
職業=闇僧侶 闇魔法 闇回復 闇の女神の信者」
あれ?以外にヤバイ子だったわ!闇僧侶って職業があったのね?ってか冒険者レベルBって、カナさん騙されてるじゃん。
闇僧侶だけに、腹も黒いって事ね。
リョウはうまい事言ってやった、ドャ~って顔するも誰も相手にしてくれる人が回りにいなかった。
逆にニマニマしてるリョウをすれ違いざまにみた街の人は、変な男の子がいるな~って感じの顔をして通り過ぎて行く。
ぶっちゃけ残念な子だと思われているのだ。
リョウはフッと我に返り、アスナを見失った事に気づく。
「そろそろ集合の時間だわ、さて鬼が出るか?蛇が出るか?楽しみだわねw」
リョウは頭の中で色々対策を考えながら、集合場所迄歩いて行くのだった。




