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6.異世界でも受付「嬢」と言う謎だわ。

どの世界でも受け付け「嬢」と言う謎~。

ここが冒険者ギルドかぁ~少しワクワクするw

リョウはそう思いながら、ギルドのドアを開ける。

右手にカウンターがあり、左手には酒場が併設されている。酒場のテーブルには日が明けて間もない時間だと言うのに、既に数組が座って何かを食べたり飲んだりしている。


リョウはカウンターの方に進む。

「いらっしゃいませ、冒険者ギルドにようこそw」

笑顔一杯の受け付け嬢がこちらを向いて挨拶してくる。

「やっぱり。でた。」

ため息をつきながらリョウは考える。

大体どうして、受け付けは女なのか?

自分の居た世界でも、ホテルとか一部を除き大体が受け付け「嬢」だ。


ゲームオタクなリョウは色々なゲームをしてきたが、カウンターの中は大体女で男はたまにモブとして出てくるのみ。

しかも大体嬢は可愛くて胸が大きい。

あとオプションなのか?動物の耳が生えてたり、尻尾が有ったり、、、


兎に角リョウの敵である。

「イケメンの受付ボーイは居ないの?本当嫌になっちゃう」


覚悟を決め受け付け嬢に用件を伝える。

「冒険者登録をしに来ました。」

リョウの顔は能面の様になっている。


受け付け嬢は、リョウが緊張してると捉えたのか、「冒険者登録ですね、こちらに記入お願いします。」と声を出し明るく答える。


記入を済ませると、記入用紙を確認しながら、冒険者の心得&ランク説明等々を嬢が長々説明する。

「以上で説明終わりです。判らない所ありませんか?」

げっそりしたリョウが「大丈夫です」と答える。

「では、こちらが駆け出し冒険者プレートです。」

「Eそれが駆け出し冒険者のランクである。」

「登録料銅貨5枚です。」

「あ!待って下さい。」

登録料が必要だとは知らなかったリョウは慌てる。

魔法カバンに手をつっこみ、ストレージを調べる。


ストレージ内に金貨5枚と表示があった。

助かった~リョウは何事もなかった様に金貨1枚を出す。

「お釣を用意しますので、お待ち下さい」

受け付け嬢は奥に消えて行った。

お盆にお釣をのせて帰って来た。

「お釣です、お確かめ下さい」

さっさとこの場所から出たかったリョウは、数えるふりをしてカバンにお釣をしまう。

「あそこの壁に依頼書が貼ってあるので、良かったら見て下さいね」

「わかりました、ありがとうございます。」

リョウはそうお礼を述べ、壁には立ち寄らず冒険者ギルドを出る。

「はぁ~疲れた。嬢を思いだし、あの摩訶不思議パイちぎってやろうかしら?」

そんな物騒な事を呟きながら、騎士団の建物へと歩き出した。


周りを観察しながら歩いていると、心も大分落ち着きを取り戻し余裕が出て来た。


町並みは中世ヨーロッパ的な仕様で、ゲームでは良くある町並み。

石畳で馬車が主な交通手段。

所々屋台が出ていて、活気はある町だった。


「何か映画のセットみだわ~。」

異世界に来た実感が湧いてきて、少しワクワクしてきた。


「この建物かしら?」

指示された建物に着いたが、呼び鈴とかは無くどうした物かと考える。

入り口にドアは無いのだか、人も居ない。

勝手に入る事も出来ず、暫くうろうろしてた。


「どうかされましたか?」

後ろから声をかけられてリョウが振り返る。


自分と同じ位「あくまでこの世界のリョウ」の

年頃の青年が立って居た。


「あの~テータ.クラインさんにここに来る様に言われたんですが?」

そうリョウが告げると「それなら確認取って来ます、お待ち下さい。」

そう言いながら青年は建物に入って行った。


後5年もしたらイケるわねw

リョウは出会ったそこそこイケてる青年を心のメモに書き留める。


「確認取れました、こちらにどうぞ。」

先ほどの青年が笑顔で案内する。


いや~ん、可愛いw

同じ笑顔でも女より、やっぱり男ね。

「ありがとうw」

リョウも精一杯の笑顔で述べた。


青年はえも言われぬ恐怖にギクッと背中に汗をかいて固まる。


「どうかしました?」

リョウが固まった青年に尋ねると、「いえ、では此方に」と建物に入る様に促すした。


あら~もしかして私の笑顔に惚れちゃったかなぁ~?でもまだまだ早いぞ~w

リョウはそんな、自分幸せMAXな勘違いをして楽しんでいた。


一方青年は、「なんだ?あの威圧感は、、、あの威圧感は初めて討伐に参加した時に捕食者と呼ばれる強い魔物と対峙した時のだ。」「もしかしてこの人は、名のある強者なのか?」と変に勘違いしていた。


まぁ、ある意味リョウと言うオネェさんは「精神的強者」「男を喰らう捕食者」「別次元の魔物」と言う点で間違い無いのだが、二人の思いが重なる事は無さそうである。

青い果実より、熟れた果実派w「リョウ」

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