45.ハリーさんと勉強会だわ。
喫茶店の2階の個室にて、ハリーの話しを聞く。
「この世界は5つの大陸に分かれている」
「今俺達がいる大陸はバレッジ王国、その他にライフ法国、メラン帝国この3大陸は地続きだ」
「フムフム」
リョウはメモを取りながらの話しを真剣に聞く。
「そしてメラン帝国と海を挟み対岸の大陸がモア共和国、更に海を挟みモア共和国の下の大陸がケーズニー共和国だ」
「それぞれ特徴ってあるの?」
リョウがハリーに質問する。
「そうだなっと各大陸の各国の特徴を教えてくれる」
バレッジ王国=国内にダンジョンが6つ在るダンジョン国家。そのタメ冒険者の数が他の大陸より遥かに多く、ダンジョン産と呼ばれる希少アイテムの輸出国でもある。
ライフ法国=創世神経を掲げ教皇をトップに据えて、最高神官が布教の為5大陸に大司祭や司祭を送り込み各地に教会を建てている。各大陸の首都には必ず大司祭が一人いるらしい。又、本国の大聖堂には聖女がいるとも。
メラン帝国=5大陸で一番古くからある国らしい。軍事国家としても有名。しかし前皇帝が病に臥してお家騒動中だと噂がある。
モア共和国=獣人やその他亜人が暮らす国。トップは3獣人のトップによる運営らしい。この国にも2つのダンジョンがある。
ケーズニー連合国=大小7つからなる集合国家。
ドワーフやエルフの国もここにあるそうだ。
エルフの国にダンジョンが1つあるらしく。
「成る程~とりあえずバレッジ王国を回るならどこが良いですか?」
「何を目的かにもよるが?」
まさか、イケメンの男とも言えずリョウはアセる。
「冒険者かな?」
性格にはイケメン独身のと付くが、、、。
「冒険者?何故?」
訝しげにハリーが聞き返す。
「ほら、私ソロだし草原の銀風みたいなパーティーって良いなぁ~って思ってw」
「それならダンジョンがある街だな、ダンジョンに潜る為、余多の冒険者が集うだろ?」
「そっか~そ~ですよね~w」
未だ見ぬイケメン独身の冒険者との出会いにリョウの顔が綻ぶ。
「6つある、(炎)(光)(闇)(水)(雷)(風)のダンジョンの中でも、(炎)と(光)が強者の冒険者が集うと聞いてる!」
「そうなんですね」
リョウはメモメモする。
「この街から一番近いのは(光)のダンジョンがあるアルメンだな」
「アルメンっと」
「俺達の拠点もアルメンだ」
「え?そうなんですね、クエストがない時はダンジョンに潜ってるんですか?」
「基本的にはそうだ、今俺達は地下19階踏破中だ」
「(光)のダンジョンは地下何階迄あるんですか?」
「ハッキリとは判らぬが地下60層迄だと言う噂だ、ただどのダンジョンも完全踏破はされていないから、噂だけどな」
フムフムとメモに書きページを埋めて行く。
「完全踏破は冒険者の最高の夢だな、完全踏破は国から膨大な賞金と叙爵が報酬としてあるしな」
「へ~」
お金は有っても困らないけど、叙爵は勘弁だわ、、リョウは面倒事は嫌いなので、顔をしかめる。
「ま、リョウなら良いパーティーメンバーさえ揃えたら、何処かのダンジョンを完全踏破出来るかもな」
ハリーは殲滅戦の時のリョウを思い出し、未だ全ての力を出している訳ではないと確信している。
「ま、ゆっくり探しますw」
目的がイケメン独身冒険者のリョウは曖昧に返事を返す。
「俺達ももっと精進しないとな」
年下のリョウに負けぬ様に心を引き締めるハリーだった。




