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40.そんな、、まさかだわ。

女子会?も終わりミリと別れたリョウは騎士団を目指す。もちろん、クラインに会う為に。

リョウは前回、西の外れの資材置場にマッピングチェックをしていた。もちろん騎士団に近く誰かに見られる事が少ない転位スポットトシテ。

クラインと今から逢う。妙にドキドキしながらゆっくり騎士団の建物迄歩いて行く。


騎士団の建物迄後少しという所でギルドマスターが何かクラインに渡している所に出くわす。

「やっぱり私とクラインさをは運命の赤い糸で、、」自らの小指を見て微笑むリョウ。


「あ?リョウ」ギルドマスターがリョウに気付き

バツの悪そうな顔をした。

リョウはその顔を見て不思議に思ったが、おっさんなんかどうでも良いとクラインの方に近づく。

クラインは満面の笑顔だ。


「クラインさん、良い事でもあったんですか?」

満面の笑顔のテータを見てリョウは理由を尋ねる。

「リョウ聞いてくれよ!」

「あわ、な、リョウ?」

何故かギルドマスターが慌てている。

「子供が生まれたんだ!」

「アチャー」ギルドマスターは片手で顔を隠し天を仰いだ。


「、、、、、、」

リョウは自身の時を止め時空の旅にでかけた。


時空の彼方から舞い戻ったリョウは、どういう事か根掘り葉掘り聞いた。

クラインには婚約者がいた。実はリョウが騎士団で会ったあの受付嬢ミザリィがその婚約者らしい。

しかも、その受付嬢との間に子供迄出来たと。


「ソウデスカ、オメデトウゴザイマス」

何故か、祝辞が片言になった。

「ありがとうリョウ」

クラインは屈託のない満面の笑顔だ。


「私、ちょっとギルドマスターに用事があって」

リョウがギルドマスターを睨む。

「お、俺に?、、俺忙しくて、、、」

リョウの剣幕に気がついたギルドマスターは逃げようとした。

したがリョウの「バインド(身体拘束)」の魔法によって動きを封じられ倒れた。


「はっはっは、リョウとギルドマスターは仲が良いね、僕もそろそろ戻らないと、又ねリョウ」

クラインはそう言いながら騎士団の建物に入って行った。

「クライン殿助け、、帰ってきて~」

ギルドマスターの叫びは届かずクラインは建物の中に消えて行った。


「さてと」

倒れたギルドマスターを見下ろす。

「リョウ、落ちつけ!な?落ちついて下さい~」

「色々聞きたい事があるんで静かな場所行きましょうか?ネェ~ギルドマスター?」

ギルドマスターの声を無視して、リョウは呟く。

「いや~誰か助け、、」

ギルドマスターが助けを求めるべく大声を張り上げようとしたその時「ワープ(転位)」リョウが魔法を唱えた。

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