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36.殲滅戦の後が大変だわ。

高く飛んだリョウは回りが一望出来る距離で、「マジックサーチ(魔力探索)」を唱える。

するとゴブリンの後方にこの辺りでは、一際大きい魔力の塊を2つ見つける。多分あそこね。


「私のクラインさんを傷つけた事を後悔するが良い」

リョウは魔力の塊の所迄飛んで行く。

すると森の奥に祭壇みたいな場所があり、豪華な椅子が2つ並べてあり、その椅子に普通のゴブリンの4倍は在ろうかという、デカイゴブリンが座っていた。


デカイゴブリン達の足元には何やら魔法陣らしき物があり、そこからゴブリンが湯水の如く這い出してきていた。


「あれが無限召喚の魔法陣か」

ゴブリンロードとクイーンが揃って発動するって奴ね。面倒だから二人とも死になさい。


「アイスランス(氷の槍)×10」

リョウは中級氷魔法を10回唱え、自分の回りに浮かべた。そして行けと念じると全ての氷の槍が、次々にゴブリンロードとクイーンに向かっていった。


「がががかぁ~」「ぎゃゃゃぁ~」

氷の槍に貫かれたゴブリンロードとクイーンはそのまま身体に穴を開けて、凍りつきながら呆気なく絶命した。

魔法陣らしき物は消滅し、もうゴブリンが這い出して来る気配は無かった。


残るは今いるゴブリンだけ、数は120匹位だろうか?

「これならもう大丈夫ね」

リョウは西門のクラインの所に戻る。


身体が復活したテータを筆頭に西門に群がるゴブリンは殲滅されつつある。


「リョウ!無事か?」

戻ったリョウをクラインが見つけ駆け寄る。

「はい、ゴブリンロードとクイーンは倒しました後は今いるゴブリンだけです」

「ギルドマスターから聞いたよ、あんな特殊スキルがあるなんて、、」

「私も知りませんでした」

「そりゃそーさ、ゴブリンロードとクイーンが一緒なんて、あんまり無いからな!」

横を見るとギルドマスターと草原の銀風のリーダーがいた。


「南門は?」

「もう殆ど殲滅してる、大丈夫だ」

「草原の銀風の他のメンバーも南門にいるしね」

「ってかお前さん、ロードとクイーンを倒したんだってな、お疲れさん」

「リョウ君は緊急クエストにも緊張しない訳だ、それだけの力を持っていたらね」

リーダーとギルドマスターが同時に笑う。


「あの~この力の事は、、」

「わかってるって、冒険者ギルドでも箝口令を敷く」

「僕ら草原の銀風も内緒にするよ」

「もちろん騎士団もだよ」

「ありがとうございます」


「け!何言ってるんだ、お礼を言わなきゃならね~のはこっちだっての」

「そうだよ!ありがとうリョウ」

「僕なんてリョウに助けられたのは2度目だしね本当に感謝してるよ」


ギルドマスター、リーダー、クラインさんと順番にお礼を言われる、威圧を受けてないクライン以外が、皆股間を押さえていた。リョウは不思議に思って頭を傾けた。


「はぁーただこれからの処理が大変だな、、」

ギルドマスターが戦場を見つめため息を溢す。

「どうしてですか?」

「だってこの数のゴブリンから魔石を取り出すって考えただけ恐ろしいわ」

「確かに」

リョウは1000匹はいるゴブリンを眺め、なる程とマスターの染々とした言葉に納得する。




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