3.確認は大切だわ。
何回確認しても、鍵を見失うスキルが私にはある。
リョウが目を覚ますと森の中に居た。
太陽の位置からして、昼位だろうか?
「本当に異世界に来ちゃった。」
真上に照りつける太陽を見ながらそう呟く。
何故異世界だと実感出来るかと言うと、、
太陽が2つ有るからだ。
太陽が2つ有っても、暖かさは普通なのよねぇ~。
まぁ、暑いのは苦手だから2倍の暑さならマイちゃうし、良かった。
「さてと、スキルの確認しますか。」
ゲームオタクでもあるリョウは、自分がどういうステータスか確認する。
何が出来て、何が出来ないのか?状況を把握しとかないと、いきなりゲームオーバーもあり得るからだ。
「ステータスオープン。」
名前=真野リョウ
人族=レベル????
称号=大賢者 オネェさん
全属性魔法= 火 水 土 風 光 闇
特殊魔法=天地 時間 空間 重力 聖眼 魔眼
生活魔法全般、隠匿魔法
聖属性魔法、魔属性魔法、転位魔法
極大魔法、補助魔法
「フムフム。」
成る程、こんな感じね。流石魔法を極めた大賢者仕様だわ。
試しに属性魔法の「火」を押してみる。
火属性魔法
ファル=小規模の火の塊出す、又目標には飛ばす。
ファルア=中規模の火の塊を出す、又は目標に飛ばす。
ファルナ=大規模の火の塊を出す、又は目標に飛ばす。
ファルト=小規模の火の塊を複数出す、又は目標に飛ばす。
ファルマ=中規模の火の塊を複数出す、又は目標に飛ばす。
ファルガ=大規模の火の塊を複数出す、又は目標に飛ばす。
「成る程ね、その火の塊を魔力操作で矢の形に変えたりして破壊力を上げたりするのね。」
一回魔法のボタンを押すと次から考えただけで、自動で発動してくれるのね。
色々ややこしいけど、ゲームオタクを舐めるなって所ですよw
リョウは「ファルアロー(炎の矢)」を唱えた。
火は矢の形に姿を変え、近くの大木にそのまま当てる。
「バズン~。」
大木に丸く穴が開いた。近くでみると周囲が焦げ臭く貫通している。
「意外と威力あるなぁ~」リョウは少し感心しながら大木を眺める。
大体魔法って魔力量によって、威力って変わるのがお約束だから、私の魔力量が多いのかしら?
ステータスオープンと頭の中で唱える。
特殊項目に魔力量が乗っていたが、、
魔力量??5??7?
「何これ?バグなの?ん~判らない」
リョウは色々考えて、考えるのをやめた。
その前に確認する事が沢山有る為だ。
それから一通り使えそうな魔法を試していると、辺りはすっかり闇につつまれていた。
結局特殊魔法の内、天地、時間、空間、が使えなくて、重力は一部分のみ使える事が判明した。
使えない魔法の項目だけは、押しても反応しない。
まぁ、他の項目と違って色が赤だったので何かしら有るんだろうとは思ってたけどね。
他の魔法の項目は白、押したら魔法の名前と説明文が出る。
何か解放するイベントなり、何かが必要なんだろうと推測する。
まぁ、他が普通に使えるし威力も結構有るから、余り困らないだろうとも考える。
「マジックバック(特大)の中身は、、」
最上級ポーション(効果特大)×10
上級ポーション(効果大)×5
中級ポーション(効果中)×5
最上級マナポーション(効果特大)×10
上級マナポーション(効果大)×5
中級マナポーション(効果中)×5
金貨20枚
無限水差し
パン×20
干し肉×10
乾燥フルーツ2キロ
ミスリルの短剣
以上が入っていた。本当に至れり尽くせりだ。
「さてと、、、」
確認も終わり、とりあえず人が居る場所に行き、これからどうするか?
この世界はどんな感じなのか?イケメンは居るのか?を考える事にするかなあ~と考える。
「サークルサーチ(地図探索)」探索系の魔法を使い、人の居る所を探す。
目の前にマップが表示される。
「あ!発見。ここから大体20キロちょいかな?」
サーチサークルに有った反応は大体800~1000人位の小さい町だろうか?名前の表示は「アキア」それが町の名前だろう。
この世界の町の規模は知らないが、多分小規模の町だと思われる。
急ぐ旅でもないし、ゆっくり行きますかぁ~とリョウは町の方にゆっくり歩き出した。




