25.昼ドラは大抵ドロドロなのだわ。
昔から昼ドラって何故あんなにドロドロしてるのか?不思議に思ってた。昼なのに、、主婦は刺激に飢えているのか、、、
所でBパーティーとはいえ、本来ならDパーティー3組必要な分を補えるのかしら?
リョウは疑問に思いギルドマスターに質問してみた。
「Dパーティー数組必要と聞いたのですが?Bパーティ―だけで補えるんですか?」
「君は?」
「回復要員のリョウです」
「あぁ~騎士団長のクライン殿が言ってた、、君がリョウか」
「はい」
「リョウはたしかギルドに登録したばかりだったな?」
「そうです」
「なら、余り冒険者ランクの成り立ちを知らないのか?」
「知りませんねぇ~」
「そうか、冒険者のランクは魔物を倒した経験やクエストの実績で決まる。そして冒険者パーティーBランクともなれば、Dパーティーの数組分の力を持ってないと上がれないランクなんだよ」
「そうだったんですね、それは失礼な質問でした」
リョウがそう言うと、草原の銀風のリーダーが話かけてくる。
「大丈夫だよ、誰でも最初は必ずあるもんで、知ってるフリする奴より知らない事をしっかり聞く奴の方が好感もてるさ」
あら、意外に良い男じゃない?見た目はタイプではないけど。
本当に失礼なリョウである。
「そう言ってくださると、助かります」
「回復要員なら戦闘には参加しないから、危ない事はないと思うが気をつけてな!」
リョウがお礼を言おうとすると、ギルドマスターが「クライン殿が攻撃魔法も使えると言っていたが?本当か?」
「はい、まぁ一応」
草原の銀風のリーダーが話に入ってくる。
「へぇ~それは凄いね、ランクは?」
「私は登録したばかりでEです」
「あぁ、だからギルドの緊急措置の回復要員なんだ?」
「ランクが低いので、その枠での参加しか無理だったんです」
「ギルドマスター、リョウを俺達の方へ参加させてくれないか?」
「しかし、リョウはクライン殿の方に回す約束で」
「遠距離攻撃が出来る奴をただの回復要員だけでは勿体ないだろ?」
なにやら不穏な空気になってきた。リョウはテータの方に行きたかったので、「攻撃魔法と言っても初級だけですし」と口を挟んだ。
「初級でも遠距離攻撃が出来る、出来ないは重要なんだよ、作戦も立てやすいし」
「一応クライン殿に聞いてみるか?」
ギルドマスターがそう結論を出し、その話はそこで終わる。
殲滅作戦の中身だが、西門と南門の防御を固めながら、南門から草原の銀風が殲滅を行う作戦だった。西門は防御のみで必要に応じて攻撃するだけ。
大部分は南門からくるだろうとの予想で、主力戦力をその南門に投入する事が作戦のようだ。
雑に見える作戦だが、相手がどう出るか?わからない状況なので、仕方ないとも言える。
リョウにとってはクラインの方に派遣される様に、願うばかりだ。
「愛する人と離れる運命なのかしら?」
古い時代の昼ドラを想像差せる脳内お花畑である。
その後細々した作戦を話、一応今から町の人達に各責任者が説明を行うで今日の顔会わせ&作戦説明が終了する。
今から西門と南門に別れ作戦準備にかかる。
リョウはというと、ギルドマスターからその場でしばらく待つように指示があった。
クラインと話をしてくるらしい。
「はぁ~、どうしてこうなったのかしら?」
リョウは深いため息をはいた。




