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19.失礼ぶっこいちゃうのだわ。

サブタイトルに昭和感が漂うのだわ。

「あら?何かしら?」

まるでファッションモデルの様に立ち止まって振り返るリョウ。

呼び止めた事を早くも後悔する二人の少年。

だが、聞いて置かなければと意を決する。


「も、もしかしてリョウは治癒魔法がつかえるのか?」

「もしかして、ウルの妹や僕の母さんを治せるの?」

「う~んどうだったかしら?」

リョウは意地悪くすっとぼけてみた。


「なぁ、教えてくれよ?」

「実は僕達治療院に忍び込む計画してて、、」

「あ!カノンそれは、、、」

「ウル、全部隠し事無しでリョウさんに聞いてもらお?僕はその方が良いと思う」

「、、、カノンがそこまで言うなら」

リョウはそういえば、そんな事言っていたなと思い出す。


カノン少年が話しを始める。

「治療院に、ポーションが常備されてるんだ、、ただ下級ポーションだから何処まで治るかはわからないけど、、下級でも大銀貨5枚(5万)はするし、買うなんて出来ないから、盗むしか、、」

「下級でも効果が少なくても、今よりマシにはなるって思って、ウルの妹も母さんも状態が悪くなるばかりだから、、」


ウル少年が続ける。

「でも最近やたら治療院の警備が強化されてて」

「前までは警備兵が一人とかだったのに、今は3人位いるんだ、だから忍び込めなくて、、」

「ポーションともなったら、捕まったら間違いなく犯罪奴隷になるし、、だからなかなか実行できなくて、、」

あぁ~今は討伐作戦を立ててる最中だから、重要な所は警備が強化されてるんだろうなぁ~とリョウは思った。

「だから、リョウが妹やカノンの母さんを治してくれるなら、何でも言う事聞くよ!身体も、、好きに、、、して、、良いから、、」

「僕の事もリョウさんの好きにして良いよ!ウル一人地獄には行かせない!僕達は友達だから、、、」

「カノン!」

「ウル!」

少年達はお互いに固い握手をした。


「いやいや、地獄って、、、言い方!言い方考えて!えぐられるから心!ダメージデカイから!」

リョウはモデル姿勢を崩し、芸人の様につっ込む。


少年達とリョウは顔を見合せ、、笑った。


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