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12.盗賊少年参上だわ。

気になったら仕方ない、行動あるのみ。

「丁度、宿迄リョウを尋ねに行く所で、逢えて良かったよ。」

「そうなんですか?街をブラブラ探索でもって思って、良かったです。」

「至急の要件だったので、すれ違わず本当に良かった。」

どことなく疲れた様子のクラインに、リョウは心配する。


「クラインさん疲れてるみたいですが、大丈夫ですか?」

「はは、連絡や準備等でバタバタしててな、恥ずかしい話だが。」

「それでご用件は?」

「ああ、なんだが冒険者ギルド高ランクパーティーが見付かったとの連絡があって、、」

「そうなんですか?良かったですw」


少しはクラインの負担が減るだろうと、リョウは喜びの笑顔をする。


「そのチームが今日の夕方には冒険者ギルドに着くそうでな、顔合わせと打ち合わせ兼ねて討伐参加者は夕方冒険者ギルドに来て貰う事になったんで、知らせに向かってた所だ。」


「高ランクパーティーかぁ~どんな人達なんだろうねぇ~?」

リョウは前の世界のゲームで、名の有る冒険者パーティーは美男美女だったな~と思い出していた。

まあ、私にはクラインさんが居るし関係無いか。

「判りました、夕方には冒険者ギルドに行ってますね。」

「よろしく頼むよリョウ。では俺はこれで。」

余程忙しいのかクラインは、挨拶だけすませバタバタと走って行ってしまった。


夕方、日が沈む迄にはまだ時間に余裕がある。

リョウは先ほどの盗賊少年達がやはり気にかかり、様子を見に行く事にした。

「さて、東の外れから動いてはいませんねっと。」

マップのピン止め機能で対象がその場所から動いていない事を確認して、「ワープ(転位)」を唱えその場所に向かった。

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