10.再び「嬢」と対峙するのだわ。
何処の「嬢」もレベル高しw
騎士団の建物に到着して、扉を開け中に進む。
入って右奥に受付がある。
「騎士団長のテータ.クラインさんは居ますか?」
受付に座った人が顔を上げる。
「なんでよ~泣」リョウの心が泣き出したw
またしても受付「嬢」である。
騎士団って男しか居ないんじゃないの~。
別に女性騎士も居れば、事務職の女性だって居て不思議ではないのだが、、、リョウは納得出来ないw
冒険者ギルドの「嬢」とは違い、お色気ムンムンフェロモンは出して無いが、スレンダーでいかにも秘書ッポイ美人である。
「あの~宿が決まったら教える様に、騎士団長のテータ.クラインさんに言われて、、」
事情を説明しようとすると、「あぁ、リョウさんですね?テータから聞いています。」
なぬ?私のクラインさんをテータ呼びだと!
この女、、何者?クラインさんの何?
リョウは目を向き、受付嬢をじっくり観察する。
「あの~リョウ、、さん?宿の名前を教えて頂けますか?」受付嬢が訝しげに言葉を発する。
「あ、あぁ~銀の道亭です。」観察を続けながら、リョウは答える。
「かしこまりました。クラインは今出てますので、クラインに伝えておきます、ありがとうございました。」
受付嬢が丁寧に返すのだが、 リョウのジロジロ観察攻撃は続いていた。
「まだ、、何か?」受付嬢がリョウに尋ねる。
「いえ、特にありません。ではこれで。」
まるで姑の様に、上から下、横からナナメにと観察してリョウはそう告げ宿に戻る。
「はぁ~若い子に興味をもたれちゃったかな?」
「私も罪な女ねw」
騎士団の受付嬢こと、ミザリィはリョウのジロジロ観察をそう解釈した。
リョウが聞けば、発狂しそうな解釈である。
自分の脳内お花畑の事を棚に上げてだが。




