1.失恋って辛いのだわ。
初めての作品さてどうなる事かなぁ~w
良かったら評価よろしくお願いいたします_(._.)_
私は真野リョウ28歳ゲームオタク&オネェの会社員。
今日は気になっていた上司の笹木課長の、栄転祝いの飲み会。
笹木課長は36歳独身で、優秀。
誰構わず優しくて頼りになる存在だったが、その優秀さにて海外に栄転になってしまった。
「笹木課長体には気をつけて下さいね。お元気で。」
「真野君ありがとう、君も体には気をつけてな。」
こんな短いやり取りの後、皆は二次会に。
私は大好きだった笹木課長と離れる事が辛く、二次会には参加せずに帰宅する事に。
「はぁ~告白しとけば良かったなぁ~」
なんて、絶対出来ない事を思いながらトボトボ酔い醒ましに歩く。
私は臆病だ。
今迄に28年間、恋に落ちた事は数有れど付き合った人は0人。今日が何十回目の失恋になるのやら、、
周りの目が気になり、「好きです。」の一言が口から出て来ない。
TVではオネェタレントが活躍して、ワイワイガヤガヤ番組を盛り上げているが、私はそこまで気持ちを振り切れ無い。
学生時代、キャラを少し開放しただけで周りの皆が引いてしまった思い出がある。
二度同じ過ちはしない様に回りにバレ無い様にオネェを封印して生きて来た。
「はぁ~帰ってゲームで癒されるかぁ~。」
リョウはゲームオタクでもある。
それは、ゲームの登場キャラはイケメンが多く、優しいからである。
まぁ、だいたい主人公の周りには美人、美女キャラが
まとわり付いていて、それだけがリョウの不満であったのだが----。
なんにせよ、時には剣で闘い、時には魔法で闘い、
主人公の近くで主人公を眺めているのが好きだったのである。
結局主人公が、美女キャラに取られる事になろうとも。
色々不憫な性格である。
帰る途中、ゲーム屋を見つけた。
「今有るゲームもそろそろ終わりだし、新しいゲーム買って帰るかな?」
そう思い立ち、道路の反対側に行こうと横断したその時、「ブブ~」車のヘッドライトがリョウを照らす。
そこまでで、リョウの意識は途絶える事になる。