表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ざらざら波形

作者: 宇野大江


沈む太陽と

空を染め上げる黄金色

心はスイッチを入れたみたいに波打つ

そんな簡単な組み合わせで


気怠く転がる車の直線

砂粒擦れる喧騒と信号で

言葉入り乱れる心は

また波形を刻む


境界なんて常に曖昧で

また何でもない景色に

役者みたいに揺れている

そんな簡単な組み合わせで

できているざらざらの中身

動く心臓

動くだけの心臓


終わるこの日

空に満ちる藍色の天蓋

何度繰り返すのかな

そんな簡単な条件反射を


気怠く転がっていた車は

疎らになって

アクセル踏んで逃げてみる

言葉消えても残る電子の響き


境界なんてずっと曖昧で

途切れたことのない眠気と

時々揺れる電子の火

沈んだ太陽も藍色の空も

信号も蟻の行列も

抜け出せないのならいっそ

ざらざらの中身全部ぶちまけて

溶け合ってみたい

そんな簡単な仕組みでできた

動く心臓

動かしたい心臓





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ