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ホラー的日

 クマさんは500円玉につられて穴に落っこちました。

 

 その穴は滑り台になっていて、クマさんは下まで滑ってしまいました。

 

 しかし、さすがクマさん。500円玉は死守しました。

 

 滑り台の先が部屋になっています。

 

 クマさんはその部屋にホールインワン。ついでに500円玉も一緒に。

 

 突然、バタンと音がしました。何事か?クマさんはあたりを見渡します。


 なんと、滑り台の終着点と思われる窓が閉じてしまったではありませんか。


 これはいかん、と思ったクマさんは、必死に出口を探します。


 しかし、壁を叩けば叩くほど、井口の写真しか出てきません。しかも、三振の場面かエラーのときの写真です。


 ちくしょーと言わんばかりに、井口の写真を床に叩きつけます。


 10枚くらい井口の写真を叩きつけたクマさん。はぁはぁと息を荒らげながらも、藻い1つのある異変に気づきました。

 

 天井が落ちてきてるではありませんか。


 いつの時代の拷問じゃーと叫んだはいいものの、天井は重力に逆らうことなく、いやらしいほど徐々に落ちてきます。


 クマさんはある名案をひらめきます。そうだ、つっかえ棒かなんかがあればいいんだ、と。


 しかし、あたりにはつっかえ棒のつの字も見当たりせん。あるのは井口の写真だけです。

 

 そしてまた、名案をひらめきます。そうか、井口の写真でタワーを作ればいいんだ。

 

 しかし、それには越えられない壁が存在します。


 紙なのでタワーを形成するのが非常に困難で、やっと1段作り終わった頃には天井が床の下に行ってしまいます。しかももし出来たとしても紙なので、すぐつぶれてしまいます。


 案の定、クマさんは1パーツも作ることが出来ず、井口の写真だけが無残にも、あたりに散らばっているだけです。


 しかし、そんなクマさんも1つだけ心の支えがあります。500円玉です。


 クマさんは500円玉に、くゃひごと名づけました。しかし、くゃひごなんて発音できません。


 思えばくゃひごこそが、ここに誘い込んだ張本人です。


 ムカついたクマさんは、新垣の暴投なみの投球でくゃひごを投げました。


 くゃひごの無機質な音が響きました。


 忘れられている天井は、刻一刻と落ちています。


 自分の死期を感じ取ったクマさん。自分の人生を振り返ろうと思いました。


 ふと井口の写真が目に入り、思えば井口と出口一文字違いじゃんと思いました。


 はらりとクマさんの頭に何かが落ちます。なんと出口選手の写真ではありませんか。


 思えばホークスファンだったと、クマさんは思いました。


 おしまい・・・・・・

因みに天井が落ちてくるという拷問は実際にありました。今じゃ拷問自体禁止されてますがね。

日常生活の中で天井が落ちてくるなんて事はないので安心してください。

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