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あなたは私の何?  作者: AYuMi
3/3

佐藤くんの性格

____放課後______

あー、だるいだるい。

何度も来たことのある資料室に入り、パイプ椅子に腰掛ける。

横には見覚えのある人。佐藤くんだ。

そういえば佐藤くんも遅刻だったんだった。

佐藤くんは2限目から来て、その理由が『チョコちゃんが気持ち良さそうに寝てたので、見てたら寝ちゃいました。』だった。

ちなみにチョコちゃんというのは佐藤くんが飼っているチワワのこと。

まぁ当然反省文書かされるよね。5回目だし。

1回目の理由は『中学の時の制服着て歩いてきちゃったので途中で帰ってたら遅れました』、2回目は『道に迷いました』3回目『自分の足がこんなに遅かったとは…』4回目『空がすごく綺麗だったんです』で、5回目が今日。ほんとによくわからない人だ。

今も寝ている。どれだけ寝れば気が済むんだろう。


私が2枚目の原稿用紙の半分を書き終わった頃、坂野が来た。

坂『佐藤!!!!起きろ!!!!!!』

佐『んー。』

坂『はぁ…。よし、ちゃんと書き終わったらシュークリームやるから!』


は⁈坂野頭おかしいんじゃねーの?笑

だが次の瞬間、佐藤くんは今までにないほど目を見開き、原稿用紙をすごい勢いで書き始め、あっという間に書き終えた。

佐『先生!!!シュークリームっ!!!!』

坂『あぁ、取ってくる。待ってろ。』

佐『はい!!!♪』


坂野が出て行ってからの佐藤くんは信じられないほどうきうきしていた。

「…シュークリーム好きなの?」

『甘い物って良いよな!!』

なんだこいつ。全然キャラ違うじゃん。


私の退屈すぎる生活に何かが差し込んだ気がした。


『ありさってさ、甘い物好き?』

「んー、生クリーム以外は好きかな。」

『おー。俺と一緒!気合いそう♪』


坂『佐藤ー、シュークリーム持ってきたぞ』

佐『やった!…あ、ありさにもちょっとあげる!!カスタードは好きだろ?』

「うん、何で知ってるの?」

佐『俺と一緒かなって思って』


なんだこの人。てか何でありさって呼んでんの⁈


「佐藤くんって面白いね」

佐『んなことねーよ笑。ってか下の名前でいいよ?』


下の名前…ってきしかわかんねーー!!!


「下の名前って…」

『あ、もしかして知らない?笑。大樹。佐藤ひろきだよ。』



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