chapter8 ……ほぉ
時間ができたので執筆。久しぶりの更新なので、ごちゃごちゃだけど、何とか修正していきたい…
「話し合いが必要です」
「大体度の話題かについては想像がつくけど、でも私的にはお尻とあの忌々しいネズミについてお話がしたいわ」
数日たった火曜日の12時ごろ、不機嫌極まりない私と、同じくご機嫌急降下のレミィは私の部屋でテーブル越しに話をしていた。
話の内容は勿論、数日前にあったシフト制廃止について。
「で、どうしてくれようかねこのちびジャリ」
「い、いきなり不良みたいな呼び方ね。でも悪くないわ」
「ええそうですね悪くないのでさっさと話せやゴラ」
あまりの突発性な内容となにか隠し事をしている気配ぱねぇレミィに少々口調が荒くなってしまいましたが、まあ仕方ない。あほの妹が悪いのだ。少し口が引き攣ってますが、何度も言うようにあほの妹が悪い。
「で、さっさと話しやがれしろよしなさい」
「何か色々混ざってるけど…まあ良いわ。で、シフト廃止の事だったわね」
「イエスシスター。場合によっては絶縁も辞さないで候」
「ちょっと恐い単語と時代錯誤な言い方が出たけど今は流しておくわ。で、廃止の件だけど、単純に…」
「単純に?」
くだらない理由ならマジでぜつえn
「兄である貴方がそもそも働いてるの可笑しくない? という理由よ」
「よし、今から市役所に行こうか。ついでに家庭裁判所にも」
運が良い事に裁判所と市役所に知り合いがいるんですよねー、いやぁ人脈って便利便利~。
「それって前に兄様が話してた色々家庭関係とかの手続きができる場所の事かしたら!?」
「イエスシスター、貴様から私は絶縁してやる」
「ま、待って頂戴! ちょっと頭が追いつかないわ! え、まさかのマジ絶縁かしら!?」
「貴様が悪い、そう、貴様が…だがこれも必然、起きるべくして起きたのだ」
「何ちょっと悟った顔しながら喋ってるのかしら!!」
というかそれ以前に私達戸籍ないんですけど。さらにそれ以前の問題でこの幻想郷に市役所とか戸籍とか無いし。気づいてないのかこの娘。
「あわわわわわわ、どうしよう! このままだと私兄様に捨てられる!」
「捨てる以前に、養子なんですけどね、立場的に」
この場合は去り方はあれだが一応捨てられる側なんですかね、私。
「まああほな話はこれくらいにして。で、本来の目的は?」
「……」
先ほどまでやれどうしよう、それどうなるの、と頭を抱えて慌てふためいていたレミィは私の質問を聞くと、ピタッと動きを止めると俯く。どうやらビンゴのようです。
「……今現段階の貴方の私への評価は、どうかしら」
「……それが兄として、か? それとも従者として、ですか?」
「……」
答え的には両方を求めているのでしょうが、敢えて問うのもまた然りなのでしょう。
「両方、かしらね」
「かしらね、とは。曖昧ですね」
「仕方ないじゃない」
仕方ない、ね。しかし予想通りだったとはいえ、貴女への評価、評価、評価…
「まあ、可もなく不可もなく、簡潔に述べれば普通ですね。兄としても、従者としても」
「そう……まあそんなところだとは思っていたわ」
レミィは顔を上げると予想通りとでも言いたげな苦笑を浮かべる。
「で、評価を聞いたところで、何か考え事や悩み事でも?」
「いえ…ただ確認したかっただけ。後の為に」
「後の為?」
後、というと、何かしらするというのでしょうか?
「ええ。私……ちょっと喧嘩してみようと思うの」
喧嘩……この幻想郷で言うと、異変を起こす、ということでしょうか。
「喧嘩?」
「ええ。それも結構大きめのね」
「ほう」
「だからちょっとした評価確認をしただけのこと」
「ふむ……」
なるほどなるほど。でもレミィ?
「そんな簡単に評価は変わりませんよ?」
「それをどうにかしないと、私は王にも兄の自慢の妹にもなれないわ」
どこか挑戦的に告げると、退室していくレミィ。それを見た私はわざわざ評価を上げる為に喧嘩を仕掛けるなんて、まだまだお子様ですねぇ、等と思いながらまだ口をつけていない紅茶を飲む始めるのであった。
「……マズ」
でも、相変わらず、レミィの作った紅茶はまさに夜の帝王級に不味かった…