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chapter7 シフトの変更なんてしてる暇あったらさっさと寝てろなさい。

いやはや、お久しぶりです皆さん。忙しかった多忙の時期も過ぎ去ってようやく平穏。いやぁ、良いですね。

とりあえず昔のPCを引っ張り出して書くことにしました。スマホじゃやりにくいし…久々の投稿だから変なのは間違いないでしょうが、まあそこは温かい眼差しでお願いします。では…



「おはようございますアレス様」


「ハイおはようございます。今何時でしょうか私の記憶が正しければ確か土曜日のはずですがしかも現在の窓の明るさを見るにまだ明け方にすらなってないかと思うのですが私いつから夜間作業の申請しましたっけいやそれ以前に眠いので寝ていいですか? 寝ますよ? つうか寝るぞ」



 意識がペラペラの紙の如く薄く、なおかつベッドの上にぼけっとしてる状況下、突然私の部屋に乱入してきた不届きな美少女従者、十六夜さん。

 

 窓から一向に届かない光と先ほどの会話通り、現在深夜であることはお分かりの事。というか深夜って、私は吸血鬼ではありませんただの変わり者です。いえそれ以前に



「何故清く正しく礼儀よし、是非ともお嫁さんに欲しい候補に挙がりそうな従者の咲夜さんがこんなタイミングに? まさか夜這いですか? なら今は結構ですので御帰りを」


「清く正しく礼儀よしで是非ともお嫁さんに欲しい候補に挙がりそうな従者の私は用事があってここに来ました。あと夜這いですが、望むのあればいつでも…」



 頬を赤く染めながらも冗談を返し、用事だと言ってくれる咲夜はとても可愛らしく、そこらの男共をある意味発狂させるには十分なものだと思います。しかし残念



「私は簡単には抱きませんのあしからず」


「予想通りですわ。しかしこれでも諦めないのもまた私。それはさておき、ご用件の方を」


「何ですか? また私の玩具が何かしでかしましたか? ならば来週からしばらくお菓子を辛子入り煎餅にしましょう。で、改めて、用件は?」


「それはそれは、また愉快なお菓子ですね。その時は是非私もお誘いくださいませ。用件ですが、お嬢様よりお手紙と、談笑でもしましょう強制参加、簡単に言えば構って構って~、ということです」


「何ですかそれ、いつも通りじゃないですか」


「はい、いつも通りでございます」



 可愛らしくいつも通りと答える咲夜には頭を撫でるご褒美を。勿論お顔は真っ赤はデフォ。そしてあの子には



「お仕置きですね、お仕置きだべ~ですね、口を慎め豚がぁ!、ですね」



 そうと決まれば即座に行動を起こすのが私という妖怪。勿論片手は現在咲夜を撫でているので使えないので派手に動くことはできないのですがそれはそれ、咲夜のお得意な指パッチンをしてそれを用意。ボワンと煙と共に出てきたものは



「それはいったい…」


「名付けて、ネズチュー、君に決めた! です。レベル189で覚えてる技は噛み咬み、しっぽを振る、ZU☆TU☆KI、戦略的撤退とまさにオーソドックスなタイプで、よくいたずらに重宝するんですよ」



 首輪があること以外見た目ただの鼠。大きさも普通のものと大差なく、変わったものも無い一見ただの鼠。大事なので2度言います。

 しかしこの子は見た目はあれですが、能力は半端ないですよ。



「この子は性格が臆病でしてね? しかも逃げ足が速いんですよ。もうF-TEROのbluecondorも真っ青なくらいに」


「はぁ…」


「ついでに能力は素早さと攻撃以外4です」


「ではその素早さと攻撃力は?」


「300越えです」


「…よく考えてみたら300がどのくらい凄いのか分からないです。後もう少しこう、軽くタッチする撫で方でお願いします」


「100を魔理沙と考えてください。軽くタッチですね分かりました」



 咲夜の希望を叶える為しばらくネズチューを放っておいて撫でる。そしてしばらく経つと私は手を頭から退けて実行に移すための最終準備にかかる。勿論ベッドの上から。



「今日はぐっすり眠れますわ」


「それは良かった」



 幸せそうな表情の咲夜を横目に、ある物をネズチューの首輪にとっ付ける。そしてネズチューを手のひらに乗せると最終確認をする。



「良いかい、この首に着いたやつを私の妹であるレミィにぶつけるんだよ? そうすれば隙ができるから。で、出来たらあとはお尻をかじってお知り合いになるんだ。良いね?」



 良いね、と言うとネズチューはチュー、となんともオーソドックスな泣き声で返事を返してくれた。さすがネズチュー、分かってますね。



「ではいってらっしゃい」



 手をベッドの上に乗せると一目散に掛けていくネズチュー。



「は、速い!!」



 その速さは今咲夜が叫んだように快速列車も真っ青な速さであり、1秒と数える間に部屋から消えていった。



「ふぅ…あ、咲夜、手紙の方は?」


「へ? あ、ああ、はいこれです」



 先ほどのネズチューの速さが脳裏に焼きついたのか、唖然としていた咲夜はいそいそと手紙をスカートの中から出して渡してきた。



「乙女の秘密ですか? そのスカート」


「勿論でございます」



 綺麗な笑みを浮かべ勿論と答える咲夜に私は綺麗な笑みですね、とちょっとした意地悪を言うと、し、失礼します! と普段よりも少し大きめな声と赤い顔を見せて姿を消した。全く、相変わらずの可愛さ、ついつい苛めたくなりますね。



「まあ、とりあえず、手紙を拝見拝見」



 手渡された手紙を封筒の中から出す。出てきた紙は文字が書かれてる以外は至って普通。封筒もまた然り。

 安全を確認した私は次に最終目的である文面に向ける。そこには至極単純に



「シフト制廃止…ですと…」



 執事を首にしますとでも言いたげなシンプルな文が書かれていた。



「…あれ? まさかの首ですか?」



 そんな馬鹿な…


 遠くからは辛い、とか熱い、とか速すぎる!!? とか尻がぁぁぁぁ!!とか聞こえてきましたが…失意に暮れる私にはどうでもいいこと。

 


私、何かしました?


 






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