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chapter3 上にはご注意を。特に長身の方は。

久々なため短め。駄文ながらも短いコントをお楽しみください

「……………すぅ」


…………



「寝てるんじゃないわよ!!」


「ふぬぁ?」



 突然頭に衝撃波が発生したようです。どうやらとうとう頭を改造されてしまったようですこれは大変です早くあのドイツからきたというナントーカ博士から逃げないと!! 



「発展と犠牲は表裏一体ぃぃ!!」


「きゃぁぁぁ!?」



 だがハイリスクは回避せねばいかんのだぁぁぁ!! って…きゃあ?

私はきゃあという声に我に帰ると辺りを見渡す。



「ふむ……気のせいですか」


「右と左だけでなく上もみるべきね、兄様」


「上?」



 どことなく聞き覚えのある声が聞こえたのでその上とやらを見てみた。するとそこには……



「おやそんな黒い乙女の秘密を見せつけながらぶら下がるなんて新しい遊びですね? どうですご感想は?」



 なぜか天井に首から刺さりブランブランと胴体を揺らしている人がいました。あ、ちなみに見えてますよ?



「なっ!? 見ないでちょうだい!!」



 先ほどの乙女の秘密を指摘されたからなのか、慌てて天井に手を突っ込むとズボっと脱出しました。そして地面に着地し、何事も無かったかの如く服に付いた埃などを払い落すと



「こんにちわ、良い天気ね兄様」


「ハイ良い天気ですね、おかげで謎の博士と誰かさんの乙女の秘密を見る羽目になりましたよ。本当に優雅な一時でした。後誤魔化そうとしてもその赤い顔でバレバレですよ?」


「忘れなさい!!」


「はい忘れないでおきますね」


「う~~!!」



 とても悔しそうな顔で私を睨んでくるこの少女。一応言っておきますがレミリア・スカーレットですよ? あの前に説明した夜の帝王ですよ? 一応すごい方なんですよ? 本当に。実力もあるしカリスマらしきものもあるんですよ? まあ今は亡き前当主様に比べればまだあれですが。

でも本当にすごいんですよ? でもですね、でもですねぇ…



「……」


「な、何よ……」


「……ぷっ」


「なっ! なんでそこで笑うのよ!!」


「いやだって、ねぇ? ぷっ」


「ちょっと!!?」



 あまりの幼さと未だ若い思考を見せてくれるためか、どうも笑いの種にしかならないというかなんというか。まあようは私から見ればまだまだ半人前の半分以下でありまして



「やっぱ無理っす」


「敬語が消えた!?」


「あ、でも一応表向きにはかりすまカンジテマスヨー」


「読み方が違う気もするし棒読み!」



 良いノリツッコミデス。



「で……」


「次は何!?」


「どうして天井に?」


「貴方のせいですよね!?」



 いや、身に覚えがないのですが……あるとすればドイツから来たナントーカ博士が科学の発展に犠牲はジェノサイドぉぉぉ!!! と叫んでいたシーンを覚えているだけです。



「まあ、良いわ、これ以上不要な争いは避けるべきだし。アレス」


「はいさ」


「……せめてはいと言いなさい、表向きは従者でしょ?」


「ハイー」


「………まあ良いわ。貴方に少し頼みたいことがあったのよ」



 もはやツッコむ気すら起きないのか疲れた表情で要件を話し始めるレミィ。しかし頼みですか



「前みたいに全館G様退治を命ずるなんて言わないでくださいね?」


「しないしいつそんなこと頼んだのよ?」


「500年以上前です」


「それ、私が生きていたとしても覚えてるわけないじゃない……」


「ああ、そうでした。で、要件は?」


「………後で話し相手になってほしい、それだけよ」



……………



「つまんね」


「酷い!!」



 まあでも、この娘と話すのは楽しいですし、兄としてもスキンシップがとれて良いこと尽くめ。よって



「まあ、一応了解です。後ほどお菓子などをもって3階のテラスに行きますね」


「ええ、よろしくね」



 そう言うとレミィは満足げに元来た道を戻って行きました。なんとなく足取りが軽い気がしますね。



「やったぁぁぁ!! ぐぶっ!!」



 そして突然奇声と共に飛び跳ねたかと思うとゴンという音と共に本日2個目の穴を建設してくれやがりました。ああ、またブランブランとぶら下がって…



「今月のお菓子メニューからいくつか候補を消しておきましょう」



 それと後で美鈴に修理をお願いしないと。

 とりあえずお菓子はプリンか、それともチョコか…ふぅむ。

 あ、そう言えばなんで廊下で突っ立て寝ていたのでしょうか……まあ、何でもいいや。


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