chapter14 お前のほうが問題だ。切実に。
久しぶりっす!お待たせしましたすいません!!
仕事も順調だし、まあ生きてます!
気が早いけど秋が楽しみやわ~(^^)/
諸行無常の響きあり。ドウモ、ジョブは執事、中身は執事、アレス・スカーレットでございます。いつも思うのですがなぜ私はアレスなのでしょうね。壮大すぎません? もう少しまともな名前が欲しかったです。ジョンとか。
まあ名前はさておきですね。レミィへのお説教から早1週間。時間経つの早いですねぇ気が付いたら1週間ですよ? さすが年寄り、えげつねぇ時間経過速度………まあ私の年齢が人間換算だとどのくらいか分からないんで年寄りかは判別できませんが。少なくともこの幻想郷の中では一番の年寄でしょう。2番目はあの見た目が変わらん外見美人の藪医者ですかね。
おっと話が逸れましたね。閑話休題。
とりあえず1週間の間の状態ですが、一言目で言えば無言、二言目には無言、ともかく無言only。喋るには喋りますが事務的なものばかり。報告などをあげたら後は上の空。椅子に座っては頬杖をついてため息。
ああ、あれですね。
「伸び悩み」
「なわけあるか馬鹿者」
「なわけねえですよ」
「集団否定って新手ですね。PTAに報告ですよ」
「やかましい。お前が相談あるからと言うからわざわざ執務を全部文に押し付けてきてやったのに、いきなりふざけたことを抜かすからだ」
「そうですよアレス様。小悪魔たる私から見ても同意見です」
自室で椅子に座り、優雅に足を組む別名、足限定型露出狂事天魔と御覧のとおり小悪魔ちゃんです。
何故ここにいるかといえば先ほど天魔が言った通り、相談に乗ってもらうためです。小悪魔はおまけ。駄菓子のあれです。
あ、それと天魔の足限定型露出狂という紹介の理由ですが、まあ言うなれば? 上は着物下スリット? みたいな? です。スリットから除くドS女王様ご用達のロングブーツにタイツとガーターベルトとか
「てめえは痴女か!!」
「何を言うのかね君は。何? 潰されたいのか? 私の特技で」
「大人げないですよ? やるならチルノにでもかましてきなさい」
つい吐いてしまった心の声のせいで危うく身体の一部が壊されるところでした。全く危ないったらありゃしない。
なんですか、潰す程度の能力って。マジ怖いっすよ。しかも自分より能力が下なら物理的にも精神的にも直接的にも間接的にも潰し可能って。なにそれ超常現象じゃないですか。見た目黒髪セミロングの超絶別嬪さんのする諸行じゃないですよ。
「だから嫁の貰い手がないといわr」
「何か言ったかね? 小悪魔」
「何でもないです!!!!」
小悪魔の口から出た事実に太陽のごとく光る笑みを小悪魔に送る天魔。ほれ見なさい。もうビビりまくり。姿がぶれまくりですよ。
「アレス。この娘、私の夕飯に加えてもいいか?」
「貴女が洋食も可能なんて今知りましたよ」
「ひいぃぃぃぃぃ!!!!」
今の会話でとうとう恐怖ゲージが振り切ったのか、瞬間移動と言える速度で退室していっちゃいました。
「あ~あ、あれはしばらく部屋でニートですね」
「コレハタイヘンダー」
「はははは、棒読み自重してくださいね」
天魔は意地悪な笑みを浮かべると足を組み換え優雅に紅茶の入ったカップに口をつける。
「全く……貴女ももう少し落ち着きを持てばいくらでも旦那候補は挙がりましょうに」
「ふん。どいつもこいつも根性が足りん。論外だ、論外。それに候補は現状お前一択だぞ?」
「まだ言ってますよこの人。何年前からその状態が続いてるのやら」
「一途だろ? 惚れていいんだぞ? 私はすでに惚れている。お前が惚れれば即結婚即布団行きだ。自慢じゃないが豊満だろ?」
「はいはい、眼福ありがとうでございますっと」
着物の上からでも形が分かる胸を強調するように腕を組むとほれほれと私に視線を向けてくる。が、胸に関したは自分の女の時に十分見ているので今更感満載。効果はいまいちのようだ。
「で、話を戻すがだ。あの小娘が上の空なんだろ?」
「ええ、笑えるくらいに」
「お前なぁ……答えが分かってて聞くやつがいるか」
「まあまあ。時には違う見方も必要といいますし。保護者といえどもあの子のすべてを理解してるわけではないんですよ?」
「まあ、そりゃそうだろうけどなぁ」
う~むと唸ると天魔は再度紅茶を飲みだす。しかし妙案は浮かばない様子。
「まああれだ。一番の理解者のお前が現状バタバタしてないなら、様子見でいいんじゃないか?」
「……」
「お前はやばいと感じたら瞬時に行動を起こす奴だからな。ならお前がのんびりしているということはそういうことだ」
「そんなもんですかねぇ」
やはり様子見が妥当でしょうかねぇ。
「さ、問題は仮解決したし、少し大人の時間と行こうじゃないか」
「エロいこと厳禁で」
「ははははは! 私はそれをも潰す!」
結局妙案は浮かばずのまま時は過ぎそこからは大人な会話になってしまったのでありました。あ、もちろん実行はしてませんよ? あくまでお話なので。
「ふふふ、いっそのこと婿入りすればいいじゃないか。そうすれば面倒を見ずに済むぞ? 今ならこの胸を揉み放題だぞ?」
「それは魅力的ですがお断りです。とりあえず落ち着け阿保」
ある意味こいつのほうが問題じゃなかろうかねぇ?