9話 初めてのダンジョン㊦
石組みの入口を抜ける。その一瞬、奇妙な浮遊感を味わった。これは現実の世界から異世界ダンジョンに入った証である。ここより先は人の世の理が通らない。頼れるものは己と剣と仲間だけ。
「……これがダンジョンか」
そこは石壁で作られたドーム状のホールであった。
大きさは小学校の体育館を一回り小さくした程度。
ドームの中は明るい。光源は不明であるが、視界は明瞭である。
気温はやや肌寒い。普通に歩けば快適。激しく動けば汗をかくだろう。戦いに適した温度。
ホールの奥には先に進む通路が見える。これも全面石壁だ。スタットダンジョンは石造りの迷路型ダンジョンなのだ。
(ホール左右の壁際の床に、光り輝く謎の模様が一つずつある。冒険者達が模様に向かうぞ)
先に入った冒険者達。後から来た冒険者達。いずれもホープを無視して怪しく光る床の模様、魔法陣を目指す。
(彼らは何をするのだろう)
魔法陣の前には順番待ちの列。ホープは何事かと観察する。すると魔法陣に乗ったとある冒険者パーティーが、言葉を発したのを聞き取った。
「階層転移。4階層」
「あっ!」
魔法陣上の冒険者パーティーが言葉と共に消える。そして次のパーティーが魔法陣へ。
「階層転移。5階層」
「また消えた! これが階層転移か!」
驚きで声が出る。数日前、ポピーの定食屋で『デルタトライアングル』の話を盗み聞きした際に知った便利な階層移動法がこれであった。
ならば反対側の魔法陣の役割はなにかと目を向ける。
するとタイミング良く魔法陣が輝き、少女3人組が突如として現れた。スタットの街に来た初日。マーガレットからパーティー入りを打診された3人組だ。入り口と出口の魔法陣なのだ。
「あら、あなた?」
リーダーっぽい赤毛ロングの少女がホープに気がついた。他の2人に目配せして、何を思うのか、ホープに歩み寄る。
「あなたは雑用係りの童貞君でしょ。ようやくダンジョンに来たのね。成長値Dでソロなのに、大丈夫なのかしら?」
赤毛ロングの少女は嫌な笑みを浮かべていた。人を見下して馬鹿にする表情だ。仲間の2人の少女もクスクスと笑う。ホープは完全に舐められている様子。
「あ、あの、こ、こんにちは」
下を向いて目を逸らすホープ。高圧的な若い女性は母親の虐待を思い出して怖い。
「あはは! こんにちはだって! やっぱり童貞は気持ち悪いわね!」
「こんなの仲間にしなくて良かった。ギルマスのお願いでも断固拒否だわ」
「そうそう。私達は童貞お断り。成長値Dなら尚更ね」
「見た目は良いのに全然頼りない。イケメンの無駄遣いね。私達に絶対服従するなら、足くらい舐めさせてあげてもいいけど?」
赤毛ロング少女の言葉に仲間2人は
「やだキモい、やめてよ〜」
ゲラゲラと笑う。
俯き、拳を堅く握り、唇を噛むホープ。言い返せない自分が情けなくて悲しい。
「童貞君、死なないでね。雑用係りがいなくなるとギルマスが困るから」
「あはは! じゃあね〜」
「うふふ。栗の花の匂いがする。童貞の匂いかしら?」
3人組がダンジョンから出るまで、ホープは冷たい石の床を睨んでいた。
「大丈夫。自分は大丈夫。怖くない。怖くない。大丈夫」
口に出して自らを鼓舞する。幼い日。母親に叩かれ、蹴られ、放置された時にしていたのと同じに。
「良し。行くか」
数分後。顔を上げて頬を叩く。気合を入れて気持ちを切り替えると、1階層の奥へと歩き出した。
通路は戦車1両が余裕で通れるほど広い。冒険者と魔物が入り乱れて戦うには多少手狭であるが、そもそもダンジョンは人に優しくない空間なので仕方がない。
石壁は灰色。所々苔が生えているが、石表面が微妙にざらついているので滑り止めになるだろう。戦闘中にすっ転べば、それだけで死に直結する。冒険者がブーツを特別視する理由の1つでもある。
「他の人がいない。自分しかいない」
広い空間にホープの足音だけが反響していた。
新人冒険者は基本的に冒険者登録の前にある程度、体を鍛えてくる。近所の元冒険者や、面倒見の良い警備隊員や、武術道場などに教えを請うのだ。
さらに仲の良い者達でパーティーを組む。そうする事で戦力を上げて生存率を高めている。標準は2〜5人。スタットダンジョンの豆鹿レベル1など敵ではない。
「1階層は彼らにとって通過する場所でしかないと。つまり今日、1階層を探索するのは自分だけと」
1階層でレベル上げや金策をする愚か者はいない。一度階段を通過すれば階層転移が有効になるのだから、2度目の探索からは1階層スキップなわけだ。
地図を片手に慎重に歩く。まずは魔物と遭遇する。それが第一目標である。
「100メートルは歩いた。かなり広いぞ。地図だとグルグルと回って一番奥が2階層への階段。最短ルートで歩いて3時間以上かかるとマーガレットさんは言っていたな」
不安からか独り言が増える。静かな閉塞空間に独りきりは人間の恐怖心を刺激する。物音1つしない見知らぬ場所である。自然と神経は研ぎ澄まされ、些細な変化にも敏感になる。
「!!!」
背後から微かな音がした。一本道。何もいないはず。さっと振り返り確認する。すると。
「キュンキュン」
「キュンキュン」
「キュンキュン」
なんかちっこい、可愛い鹿が3匹いるではないか。
体高はホープの腰より下。薄茶色の体毛と、頭に小さな角が1本。つぶらな瞳で鳴き声の愛らしい豆鹿である。
「いなかった。さっきまで間違いなくいなかった。ダンジョンの魔物は瞬間的に現れるのか」
驚きながらも構える。初戦闘の始まりだ。
「キューン!」「キューン!」「キューン!」
豆鹿が跳ねた。正面と左右に分かれてホープに迫る。愛らしい外見と異なり、人間への殺意は絶好調だ。
左手に持った木の円盾を前へ。体を半身にして脚を肩幅に開いて踏ん張る。ショートソードは腰溜めに構えた。
「来い!」
「キュキューン!」
正面の豆鹿が頭の角をホープの鳩尾、盾を構えた場所目掛けて真っすぐ跳ぶ。それは想定内の動き。盾で突進を受け止めて剣で刺す。ホープが咄嗟に考えた戦術は成功するかに思えた。
ガーン!
「ぶべらぁ〜!」
強い衝撃に襲そわれ、盾ごとよろめいてバランスを崩す。
豆鹿の体重は推定10キロ少々。対して体重70キロのホープ。質量差を物ともせずに押し負けた。
「くそ! 痛くないわ!」
盾のお陰でダメージはない。右脚を踏ん張って体勢を立て直そうとしたその時。間髪入れず別の豆鹿が右から体当たり。
「ぐほっ!」
脇腹に直撃。続けて左から豆鹿。ちっこい角が太腿の横にめり込む。
「むがぁぁ〜! 脚がぁ〜!」
その場所は急所である。格闘技のローキックが殺人的に有効なのは周知の事実である。
ホープは完全に体勢を崩した。そうなると、3匹の豆鹿は四方八方から体当たりを繰り返して、ホープをタコ殴りの袋叩きにするのだ。
「痛い! 痛い! 痛い! 無理無理無理だ〜!」
脱兎の如く逃げ出す。来た道を脇目も振らずに戻る。
連日休まず続けた鍛錬場10周が実を結んだ瞬間。
気が付けばスタート地点のホールに滑り込んでいた。
「はぁ、はぁ、はぁ〜。追ってこないな。助かった」
ホールには何組かの冒険者達がいて、息を荒げてしゃがみ込んだホープに冷めた視線や嘲りの視線を向けた。
(恥ずかしい。隅に行こう)
人目を避けて端に座る。アイテムボックスから薬草を取り出して脇腹や太腿に当てる。すると数呼吸の間に痛みが引いた。
「薬草はんぱねぇな。これが無料で取り放題とか神だ。ホルモン飲み屋のモツ焼き999円食べ放題を思い出すわ」
熱々の鉄板。店主がヘラを巧みに操って焼く豚の白モツ。醤油ベースの甘辛いタレがビールやチューハイによく合って、食べるより呑む方が進んでしまう。結果999円の元は取れず、むしろ酒代が嵩むのに、得した気分で家に帰れるのは何故だろう。
「他のゲームで例えるならスライム。そんな奴らにボコられるなんて悔しい。ちくしょう。落ち着け、落ち着いて敗因を考えるんだ」
頭を捻って過去経験の引き出しを開けまくる。
アレではない、コレではない。何度も想い出を引っ掻き回して、遂に頭に浮かんだのはホルモン飲み屋のオヤジの顔だった。
(元プロボクサーだと語ったオヤジ。あれは確か……)
回想の世界に翼を羽ばたかせるホープ。
◇◇◇◇◇
「俺っちは東洋太平洋チャンピオンまでいったのよ! あの頃は稲妻の源なんて呼ばれてモテモテでよ。げへへ!」
カチャカチャ、じゅわじゅわ。鉄板でモツを焼くオヤジ。ワンカップ片手にほろ酔いで過去の栄光を客に話して聞かせて上機嫌。
「たいしたものだねオヤジさん。それで、引退して店を始めたのかい?」
「いや〜。最初の数年は所属ジムに頼まれてトレーナーをやった。ほれ、あの世界チャンピオン。舐めた態度のアイツだよ」
「いたね、昔。強かったけど、強姦で捕まったね」
「そいつそいつ。俺っちが育てた」
「へぇ? オヤジさんが?」
「おうよ! 奴をチャンピオンにしてやったら逮捕されやがって、それでトレーナーをやめてホルモン飲み屋を始めたのよ」
カラカラと笑うオヤジ。背は引くく、体の線が細い。真面目でスタミナがあるのは認めるが、件の強姦チャンピオンは重量級の選手。大人と子供ほどの体格差でトレーナーが務まるのかと疑ってしまう。
「オヤジさんの細い手首じゃ、奴のパンチで折れてしまうよ」
「あたぼうよ! 奴のパンチは殺人パンチ。ぼぉ〜と、ミットを構えてみろ。手首から千切れて飛んでいくわ!」
「ならどうやってトレーナーを務めたんだい?」
「阿呆な客だなぁ〜。いいか、ミットパートナーはだ。パンチが当たる瞬間に迎えに行くんだよ。こう、バン、バンって」
オヤジは自分の右掌を左の拳で殴って説明した。
「つまり衝撃に衝撃をぶつけて威力を相殺した?」
「そんな感じ。ミットパートナーの基本中の基本だぜ。棒立ちしてたら即病院行きよ!」
「なるほど」
◇◇◇◇◇
「なるほど、そうか!」
豆鹿の体当たりを食らった時、ホープは脚だけを踏ん張って、上半身はほぼ固定状態であった。それだと衝撃を逃がせない。だから押し負けてよろけてしまった。
「盾をぶつければ良かったのか。タイミングを計って自分が体当たりをするんだ」
俗に言われるシールドバッシュ。ホープはこの時、自らの経験によって閃いた。
分かれば後は試すのみ。しかし万全を期して、再戦の前にイメージトレーニング。
「しゅっ! しゅっ! こうか! こうなのか! どうだ! いいか! いいのか! どうだ! もっとか!」
孤独なトレーニングを遠巻きに眺める少年少女の冒険者達。幼い故にホープの行動を理解できず変人だと思う。
そんな評価を知る由もないホープが無心でしゅっしゅっしていると、出口側の魔法陣が光り輝き3人組の少年少女が姿を現した『デルタトライアングル』だ。
「やったー! ダンジョンボスを倒したぞ!」
「ちょっと苦戦したけど大丈夫だったね」
「今夜は奮発してお祝いだな!」
これからダンジョン探索する者。街に帰還する者。スタートホールにいた10数人の冒険者達から「お〜!」と歓声が上がる。
「わはは! 俺の一撃が決め手になったな!」
「私の魔法で弱らせたんだよ!」
「俺のアシストがあればこそだ!」
喜びに興奮する3人組。するとリーダー格のマルコが「おや?」とホープの存在に気がついた。
「お前は雑用係りの童貞じゃん。ダンジョンに来てたのか、何やってんだ?」
彼らも夕方、ギルドの鍛錬場で訓練に励んでいた。なのでマーガレットの指導を受けるホープの存在は知っている。遂にダンジョンに来たのかと、軽い気持ちで声をかけた。
「少し豆鹿対策を……」
嘲笑がホールに響いた。豆鹿レベル1など、初歩の初歩の魔物であるからだ。
「ふ〜ん。それ、シールドバッシュの練習か?」
「シールドバッシュだと?」
「そうだぜ。盾術の基本技だぜ。知らねぇの?」
クスクスと聞こえる。誰もがホープを馬鹿にしている。
だがマルコは違った。
「よし。今は気分が良いから教えてやるよ。ミーナ、カーク、良いよな?」
仕方ないと同意する2人。彼らも疲れているはずなのに、リア充は良いリア充であった。
「俺が軽く蹴るから合わせろよ」
「助かる」
「おらよ!」
「てい!」
「軽いぞ! 盾を押し出せ! 動きをよく見ろ!」
「分かった! 次を頼む!」
「おら!」
「ほりゃさ!」
ホールの隅。マルコが蹴って、ホープが押し返す。そんな練習を十数分続ける。いつの間にか2人を見守る人の輪が生まれていた。
「だいぶマシになったじゃんか」
「はぁ、はぁ、そうか?」
「俺等は行くぜ。頑張れよ童貞!」
童貞は余計だが、カラッとしてアクのない少年である。
ホープは年齢を超えて、自然と感謝の念が湧く。
「あの、その、ダンジョン攻略おめでとう」
「おうよ!」
マルコが右手を差し出した。ホープは一瞬、その意味が分からなかった。握手など、もう何十年もしていなかったからだ。
「俺はマルコ。童貞の名前は?」
マルコが微笑む。ミーナもカークも微笑んでいた。
「……自分はホープ」
おずおずと手を差し出し、それをマルコが強く握る。
「ホープは成長値Dなんだろう?」
「そうだな」
「俺の親父も成長値Dだけど、村では頼られる冒険者だぜ」
「そうなのか?」
「投げ出さずに努力すればそれなりに成る。親父の言葉だ」
「そうか。良い言葉だな。良い親父さんだ」
「自慢の親父だぜ!」
『デルタトライアングル』は手を振って去って行った。ホープも3人組の姿がダンジョンから出るまで見送った。
何やらやれそうな自信が、お腹の奥からせり上がって来る。
「よ〜し! リベンジだ!」
ダンジョンに戻る。通路を歩いて豆鹿の出現に備える。
「出た! ダンジョンの魔物は瞬間的に沸くのか!」
10メートル前方。2匹の豆鹿がテレポーテーションの様に現れた。これがダンジョンのエンカウント。
「2匹ならやれる! 自分はやれるぞ!」
己を鼓舞して盾を構える。豆鹿が跳ぶ。最初の豆鹿が盾に体当たりを敢行した刹那。素早く一歩前に、盾を打ち出してやり返した。
ドン! 良い音がする。意外なほどあっさりと、さしたる抵抗もなく、豆鹿が吹き飛んだ。
軽いと感じた。やはり質量差は絶対なのだ。質量とスピード。重く速い方が勝つ。
「やったぞ! エイドリアン〜!」
喜びも束の間、2匹目が体当たり。盾を振ってぶん殴る。
「どっせい!」
「ギキュ〜ン!」
会心の一撃。上手く豆鹿の首の骨が折れて絶命。
「うぐっ! 嫌な感触! だが!」
最初の1匹目が脚をプルプルさせて立ち上がろうとしている。ホープはショートソードを構えて走り出すと、豆鹿の胸目掛けて強く刺し、押し込む。
ズブリと肉の感触が手に伝わる。血が溢れ出して床に滴る。豆鹿は弱々しく「キュ〜ン」とひと鳴き。そして目を閉じた。
「やった。倒した。でも……」
初めて生き物を殺した感覚が、罪悪感となって胸を刺すのだ。
「悪い事をした気がする。こんなにリアルなゲーム、本当に良いのだろうか?」
違法ゲームかもしれない。その罪の意識はしかし、すぐに霧散する事となる。
何故なら豆鹿の死体が煙となって消えたからだ。後に残されたのは、とても小さな薄赤色の魔石が2つのみ。
ダンジョンの魔物は幻。その事実が心を軽くする。
「これが魔石。売ってお金にする換金アイテム」
初戦果を拾うと大切にアイテムボックスにしまう。そして気合を入れた。
「時計がない! 失念していた! でも時間はまだあるはずだ! 腹時計が鳴るまで頑張るぞ〜!」
その日、ホープは24匹の豆鹿を倒して冒険者ギルドに帰還したのであった。
「マーガレットさん! 魔石を買い取って下さい!」
夕方。空腹を頼りにダンジョンを出たホープ。真っ先にマーガレットの受付へ突撃すると、豆鹿レベル1の魔石24個をカウンターに広げたのである。
「無事に帰って何よりだ。ダンジョンの感想はどうだ」
「はい! 初めこそ苦戦しました。でも『デルタトライアングル』のマルコにシールドバッシュを教えて貰って、それからは順調でした!」
「ほう、あの3人組か」
「魔石、買い取って下さい!」
ホープは期待に胸を躍らせる。体を張って、命を張って手に入れた魔石。安いはずがない。
「ホープよ」
「はい!」
「豆鹿レベル1の魔石は1キロ1ポリだ。この量だと買い取れん」
「え?」
「魔石は純度で価値が決まる。これはキロ単位でないと買い取れん」
「そんな……」
「宝箱は出なかったのか?」
「……ありません」
「なら、今日の稼ぎはゼロだ」
「ちくしょう〜」
魔石はエネルギー資源である。ある意味ダンジョン探索は石油採掘と同じだ。
これがスタットダンジョン1階層に冒険者がいない最大の理由であって、事前に準備して早く稼げる階層に降りる。遊びではない、仕事としての冒険者。
「あの、せめてステータスを確認して良いですか? レベルが上がっているかも?」
「構わんが、がっかりするなよ」
ステ板に手を乗せる。ステータスが表示される。
ホープ 男 15歳 レベル1 成長値D
スキル アイテムボックス
スキル 盾術レベル1
「お前、盾術が生えてるぞ」
「やった! でもレベルは上がってない」
喜びと落胆のサンドイッチ。微妙な気分で項垂れる。
「レベルは簡単に上がらないのが普通だ。スキルだって簡単には生えないはずだ」
「そうなんですか?」
「こうも早く盾術のスキルが生えるなんて、ホープは意外と才能があるのかもしれん」
「ほうほう、才能が」
「まあ調子に乗るな。明日も頑張れ」
初めてのダンジョン。得たものは、お金に変えがたい経験と盾術のスキルであった。




