7話
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ONな世界 7話
しばらく歩いているとある重要なことに気がついた。
そういえばこのゲームの最大ログイン時間は3時間・・・
3時間など、とうに過ぎてしまっている。
これはどういうことだ?
しかもお腹もすいてきたし、喉も渇いてきた。
ただ不思議なことにかなりの時間、それもかなりの速さで歩いているのだが
僕自身、全く疲れを感じていない。
そんなことを考えながら歩いていると、突然エルフの女性が立ち止まり、小声で
話しかけてきた。
「どうもあの辺りに少々厄介な魔獣がいるようです。
あの魔獣は魔術の耐性がとても高くて苦手なんです。
少し数が多いですね・・・
迂回しますので余り大きな音を立てずについてきてもらえますか?」
どうやら魔獣がいるらしい。しかもエルフの女性が指す方向を見てみると
1匹ではなく5匹程いる。
遠目だとはっきりとは分からないが大きな蛇のように見える。
エルフの女性は口の前に人差し指を立て、シィと言って僕に確認した後、
ついてくるよう促した。
そんな矢先、僕はお約束のように枝を踏んでしまい、バキッという音がなってしまった。
枝の折れる音はそれほど大きくなかったのだが、僕が思わず「ひゃあっ」と言って
しまったため、あの魔獣達に気づかれてしまったようだ。
しゅるしゅるという音を立てながら魔獣が近づいてくる。
「応戦します!」
エルフの女性は腰に提げていたレイピアのような剣を抜くと僕の前に立ち塞がる様に
魔獣と対峙した。
とても戦える気はしなかったが僕もなんとなく腰にあった大型のナイフを抜いておいた。
「私が戦っている間、危険ですので少し離れていてください。
1、2、3で私が突撃します。
行きますよ。1・・2・・3!!」
エルフの女性はそういうと同時に魔獣に斬りかかった。
舞いを踊るような見事な剣さばきに僕は見とれてしまっていた。
「一匹そちらに行きました!逃げてください!!」
エルフの女性がそう言うと同時にひと際大きな蛇が僕に向かって大きな口を広げている。
エルフの女性に見とれていた僕は、回避行動が遅れてしまった。
「うわぁ!!」
思わず僕は左腕で顔を覆ってしまった。
やられたと思ったがまったく痛くない。
確かに魔獣の鋭い牙は僕の左腕を噛もうとしているが、皮膚の表面で止まっている。
「へ?」
僕は間抜けな声を出してしまった。
魔獣も何度も僕に噛みつこうとしているが、文字通り全く歯が立っていない。
僕は右手に持ったナイフで思い切り魔獣を斬りつけた。
ザシュッという音ともに魔獣は真っ二つになる。
それどころか魔獣の向こう側の地面にまで亀裂が走った。
魔獣はピクピクしながら僕の左腕から剥がれ落ちるように地面に落ち、死に絶えた。
・・・心臓がバクバク言ってる。
・・・本当に死ぬかと思った。
腰が抜けてしまい僕はその場にへたり込んでしまった。
よくわからないがとにかく魔獣を倒したようだ。
呆けているとエルフの女性が残りの魔獣を倒し終え、走って近づいてくる。
「大丈夫・・・みたいですね。
すいませんでした。1匹そちらに逃げてしまって。
でもお強いようですね。
あなたのこと、戦えないと思ってました。」
正直なところ、本当に死ぬかと思ったが、僕は苦笑いをして
腰を抜かしたまま彼女にサムズアップした。
サムズアップした左手は恐怖でぶるぶると震えていた。
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戦闘描写難しい。本当はもっとチートな感じを出したかった・・・
ノリで書いているので予定は未定です。