第24話 添い寝だよ
信仰ポイントを消費して、俺はお屋敷をゲットした。
さて、これで今晩はゆっくり寝られるぞ。
さっそく、俺はお屋敷の中へ入る。
すると、なぜかエルフたちがぞろぞろとついてくる。
「で、なんでお前らついてくるんだ……?」
「当然、私たちエルフはセカイ様の眷属。そしてお世話をする係でもあります。なので、一緒の家に住むのは当然です」
「えぇ……? 当然なのか……それ……?」
「前の世界樹様とも一緒に住んでましたよ? それにお屋敷は広いです。まだまだ部屋は余ってますよね? それに、こんな大きなお屋敷、一人ではとても管理できないでしょう。私たちが掃除からなにまでお世話しますから」
「そ、そうか……、なら、まあ……」
正直、掃除とかしてくれるっていうのは、助かる。
それにまあ、美少女たちがこうして慕ってくれるのは、悪い気はしない。
「じゃあ、俺はもう寝るから……」
俺は一番大きな寝室に向かう。
しかし、エルフが5名ほど、まだ俺についてくるのだった。
「で……なんでついてくるの……?」
「当然、世界樹がお一人で寝られるのはおさみしいかと思って」
「って、ええ……!? マジで言ってるの……!? だ、ダメだろ……! 自分たちの部屋に帰れよ……!」
さすがに、寝室にまで入られるのは、うん。
前世で童貞のまま死んだ俺に、この状況はちょっと手に負えないよ?
いや、そりゃあ美少女エルフたちと添い寝はうれしいけど、さすがにいきなりすぎるだろ!
「で、でも、私たち、世界さまがいないとさみしいです」
俺は思わず、顔が真っ赤になってしまう。
何を言ってるんだこいつらは……。
「お願いします……! 私たちは、セカイ様がいないと、眠れないんです!」
「わ、わかった……。わかったから、そういうことなら……。だけど、ちょっと待ってくれ。いくらなんでもいきなりすぎる。もうちょっとこう、段階をだな……」
「なるほど……。そういうことなら、まずはハグからどうですか?」
「う、うむ……」
すると、エラは俺に優しくハグをしてきた。
俺にとって、前世も含めて、初めての感覚だった。
「ふふ、じゃあ続きはまたこんどということで」
それだけ言って、エルフたちは自分たちの部屋に帰っていった。
ふぅ……なんとか今晩は助かったか……。
だけど、エルフたちの目が、完全に獲物を狩るそれで怖かった。
俺、狙われちゃってます……!?