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宇宙飛行記  作者: 竹林
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星を背負う者達

 はるか昔の人類は、自分達の未来をどのように想像しただろうか。かつての人類は争いの絶えない世界に生きていた、きっと誰しもが平和な世界の実現を祈るように想像しただろう。数百年前から、人類は科学技術で世界を救おうとし、科学技術の発展に力を入れ、宇宙開発の分野において目まぐるしいほどの功績を残し続けてきた。

2040年、月に最初の住人が誕生した。

2060年、銀河系外への有人飛行に成功。

2070年、他の星の文明との接触。

その後も地球文明はものすごいスピードで進化し続けてきた。2200年に地球は宇宙連合に加盟し、より多くの星と交信した。しかし、宇宙の実態はかつての地球で起きていたことが宇宙規模で起きているだけであり、第1次宇宙大戦後、星同士の関係は崩れ、自分たちの持つ技術を見せつけて他の星と牽制し合う動きが加速して、宇宙開発競争期に入った。

 

「スワン・コマヨーク」

 

「はい!」


UNが設立した宇宙飛行士養成所ではまだ宇宙中でどの星も達成していない「計画」を達成するため、

宇宙飛行士を目指す青年5人が、日々訓練に励んでいた。

 

「今日をもって宇宙飛行士の養成課程を

 修了する」

 

「スワン・コマヨーク、マルコ・シェフチェンコ

 イエン・カルバレス、クレス・バレンスキ

 カルバール・マルセフ、諸君ら5人を今日から

 正式な宇宙飛行士とする。」


「なぁシェフ、俺たちの出番はいつだろうな。」


「そう焦るなって!まだ準備段階だ。」


俺達5人はもうすぐこの宇宙でどの星も成し遂げていない「計画」に挑むことになる。その「計画」こそが、

「OVER 136」宇宙は光よりも速い速度で拡張し続けている。そしてそれは地球から約136億光年以上離れたある地点からの状態であり、その地点からはその先へ行けなくなる。つまり「未知の宇宙」ということになる。現段階でこの宇宙において光速を超える速さで移動した生命体は存在しない。そのため、この計画を俺達が達成することで地球のもつちからを他の星々に認知させ、他の星々に脅威を与えることで今後の地球の安全を目指している。

数百年前の地球ではこれを「冷戦」と呼んでいたらしい。

 

「お前たち、23号室に集まってくれ。」

 

「お前たちの旅の友がもうすぐ完成するようだ、今から設計図を見せてやる。」


机全体に大きな設計図が広げられた。


「全長は45m、現段階で地球にある最高水準の技術の集大成だ。もちろん最高時速は光速を超える。

そのための特注エンジンだ、原動力は原子力。

あと電気で放射性エネルギーと化学エネルギーのハイブリッドだ。宇宙船のあらゆるところに特殊なソーラーパネルが取り付けられていて、恒星の光エネルギーを化学エネルギーに変換する。またこの植物室では光合成の効率が異常なまでに上がるように、ゲノム編集によって生み出された特殊な植物が育てられている。そのための艦内の空気の酸素濃度はここで生み出された酸素を使って調整する。その他にも護身用の装備や救命道具も揃っている、飲水は事前に確認した水の存在する惑星からその都度補給するように。」


「宇宙船が完成すればお前達の出番はすぐに

 訪れる、今から心の準備をしておくように。」


そうして俺達はそれぞれの部屋へ戻った、夜遅かったためすぐにベッドに入ったが、生命の限界へと挑む体はこれからの未来を予想し、怯えていた。


夜の暗闇の中、全人類の希望

「特殊超光速宇宙船 COSMO」が打ち上げ場に到着した。地球の未来を掛けた青年達の旅が今始まる。






 

自由気ままにやってるので、投稿頻度はバラバラですが、ぜひ次回作もお楽しみに。

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