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【セキセイインコとスズメシリーズ】

【セキセイインコの俺様の最大のライバルはスズメ。】

作者: 有馬波瑠海

こんにちわ!有馬波璃海ありまはるかです!

(。-人-。)(。-人-。)



短編小説第3段。今回の主人公も、又、人ではなくセキセイインコです。笑



 この作品は、【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】の姉妹作品となっています。この作品だけでも、もちろん話は分かりますが、もしよろしければ、【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】も、合わせてご覧ください。





有馬波瑠海の作品一覧



◯長編小説◯

【時雨の里】(連載中)

https://ncode.syosetu.com/n5101gr/


◯短編小説◯


【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】

https://ncode.syosetu.com/n1223gs/


【家の中の猟犬】

https://ncode.syosetu.com/n1830gs/





 俺様は、セキセイインコのルル。


 自慢ではないが、俺ほどに、美しい翼を持ち、美しいさえずりをするインコは、他にはいないだろう。


 その証拠に、俺様を世話をする、人間というやからが俺様を見ると、シワシワの顔と、髭を揺らして、いつも嬉しそうに笑うのだ。


 だが、ある日、、、。人間は、スズメという野鳥を拾って来た、、、。そいつに、この人間は、ぴーすけという名前をつけた。ほんっとうにムカつくぜ。


 今まで、俺様がこの家の全てを制し、人間に可愛がられていたというのに、スズメが来てからというもの、ぜんっぜん!かまってもらえなくなった。


ギャー!!!ジャー!!ジャー!!!ジャッ!ジャァ!ジャーーーーーーーー!!!!!!!!!!


 ふん!こんな時は、不満のさえずりだ!


ギャー!!!ジャー!!ジャー!!!ジャッ!ジャァ!ジャーーーーーーーー!!!!!!!!!!


 だが、人間は俺様を見ると、いつものようにシワシワの顔と髭を揺らして、優しく笑いながら、どうしたんだい?と問いかけて来るばかり・・・。


 俺様は、ふてっくされる。

 もう、知るか。勝手にしろ!


 だが、ある時スズメは、俺に言ってきた。俺様のことが羨ましいと。何故だと聞けば、インコのくせに、人間の言葉をオウム返し出来たり、綺麗なさえずりや、カラフルな俺様の羽が欲しいとのことだ。


 ふん。まぁ・・・。俺様も、なんやかんだ言って、飛ぶの上手なお前が、うらやましいってか。


・・・まぁ、、、いいや。どうせ、この先ずっと一緒に暮らして行くんだから、うまくつきあっていくしかねぇーんだし。もう、アイツに敵意むき出しにするのは、やめよう。


 そう、アイツはずっと、俺様のライバルでずっとここで暮らして行くと思ってたんだ・・・。


 だが、ある日、人間がスズメの鳥かごを開け、いつも閉まっていた家の窓というものを開いた。

そして、言った。


 ・・・行きたかったら、行って良いんだよ。と・・・。



 スズメはこの家に来たときは、まだヒナで。外の世界じゃきっと生きていけなかった。だが、もうアイツは、立派なスズメへと成長した。窓の外には、アイツの家族と思わしきスズメの大群が木の枝に泊まってこっちを見ている。


 ・・・寂しかった。俺様は、アイツが来るまで、この人間と二人暮らし。人間は、自分の餌を取りに行ったり、町内会のなんとやらで家にいないことが度々あった。大きな家に、俺様一人。(さえ)ずっても誰も俺様の呼び掛けに応じない。


 だが、アイツが来てからは違った。人間がどこかへ出掛けていても、俺様にはアイツというライバルがいた。俺が(さえ)ずれば、アイツが俺様を見て、うるせぇーよ。と言う。確かにムカつくが、でもたまに・・・。


【スズメ】

「なぁ、お前、人間の言葉、オウム返し出来るだろう?オイラの名前を言ってくれよ!」


【俺様】

「ふん。しょうがねぇーな。」


   ピュールルルル!!!! 


   ぴーすけ! ぴーすけ!


   ピュールルルル!!!!!


 お前、本当にスゲーなと。アイツはそう言って俺の必殺オウム返しにいつも関心していた。



 ・・・・・。



 俺様は、言う。

 あばよ、スズメ、猫に食われるなよ。達者でな。と。


 しかし、あいつはここを出て行かなかった。アイツは、俺様と人間と暮らすことを選んだ。


 あれから、9年まったく、本当に、騒がしい人生だったぜ。


 9年の間、色々あった。夏になればアイツと洗面所で水浴びして、羽が乾かぬうちにどっちが早く飛べるか競争を部屋の中で始めるものだから、部屋中ビッショビショになる。んだもんだから、人間が困った顔してたっけか。いや、そーいえば、水浴びだけじゃなかった。俺様はしなかったが、アイツは小さいビーズ入れの中でなんだか、体を洗ってたな。


【俺様】

「お前、何してるの?」


【スズメ】

「しょーがねぇーだろ?本能なんでぃ。」


バサバサバサバサッ!!!!バサバサッ!!!!


 砂浴びならぬ、ビーズ浴び。あっちこっちをビーズだらけにして、あの冷静な人間が、初めと悲鳴というさえずりをしているのを見た。


 あぁ。そう言えば、アイツと初めて、人間に外に連れ出してもらった時に見た、海とやらは、本当に綺麗だったな。それに、山に行った時は、あいつとハコベをたらふく食ったっけ・・・。


あぁ・・・。そうか。俺様は、幸せだったんだな。


【俺様】

「なぁ、スズメ、、、。」


【スズメ】

「ん?なんだ?」


【俺様】

「お前さ、今度は、人間に生まれ来いよ。俺様も、今度は、人間に生まれて来るから、、、。」


【スズメ】

「そうだなぁ・・・。考えておくさ。」


【俺様】

「あぁ・・・。俺は先に飛びたって待ってるぜ。じゃあな・・・。ぴーすけ・・・。」


【スズメ】

「あぁ・・・。大丈夫だ。オイラも、すぐに追いつく・・・。」




         おしまい

読んでいただき、ありがとうございました!(。-人-。)


次回も、是非、ご覧ください!(。-人-。)(。-人-。)




 この作品は、【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】の姉妹作品となっています。この作品だけでも、もちろん話は分かりますが、もしよろしければ、【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】も、合わせてご覧ください。






有馬波瑠海の作品一覧



◯長編小説◯

【時雨の里】(連載中)

https://ncode.syosetu.com/n5101gr/


◯短編小説◯


【おいらはスズメ。えっ名前?そんなのないない。】

https://ncode.syosetu.com/n1223gs/


【家の中の猟犬】

https://ncode.syosetu.com/n1830gs/



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