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デブ、イケメン、オカマと老婆+俺  作者: シャーク
第一章 自分は特別だと信じていたかった
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第一話 神よ、お前は俺をどうしたい?

皆に問題! ジャージャン!!(セルフBGM)

切れ味のいい野菜ってなぁ~んだ?

シンキングタイム、スタート!!

答えは後書きにあります。

本文を読みながら考えよう!

 緑、翠、碧。


 俺の目の前には、だだっ広い草原が広がっていた。そして、そこには鯛ような魚の体を持ち、その体からムッキムキな腕と足を生やした、二足歩行の化け物がいた。


 なぜ? ホワイ?? どうしてこうなった?


 俺はただ、ゲームセンターでトナカイのぬいぐるみを取ろうとしていただけなのに、何が悲しくて、こんなムッキムキな男(?)の化け物と見つめ合わねばならんのだ。異世界系は、まず美少女に出会うのが定石だろ? そんなのも分からないのかこの世界は。


 ーーーーーーーーーーーーーーー


 時は少し遡り。


 漫画ならスカッという効果音が鳴りそうなほど、アームの狙いを外した俺。いくら集中しても、初心者は初心者だという事をUFOキャッチャーに分からされてしまった……。


「さて、家に帰って不貞寝と洒落込みますか」


 ぬいぐるみが取れなかったので、帰路に着こうと後ろ振り返った。その瞬間、広大草原が俺の目に飛び込んで来たのだった。


 ーーーーーーーーーーーーーーー


 ハローこれで冒頭に戻る訳だが、依然として俺は化け物と見つめ合っている。だがしかし、皆が俺の回想を読んでいる間、何もしていなかった訳ではない! 学校一空気が読める(自称)と言われた俺には分かる、これは確実に……


「異世界召喚キター!!」


 おっと失礼、興奮のあまり声が出てしまった。でも仕方ないじゃん、だって異世界だよ? 男の子なら誰でも一度は憧れるじゃん? まぁ召喚されて初めに会うのが、気持ち悪い化け物ってところは頂けないけど、この際そんなことはどうでもいい。


 まず俺は異世界を体で感じるために、目を閉じ、深呼吸をし、もう一度辺りを見渡してみる。そこには先程より増えた化け物、そしてそのほとんどが目を血走らせ、涎を垂らし、今にもこちらに向かって走り出してきそうな……というか走り出してきた!? ちょやめろ! こっちにくんじゃねぇ!!


 なぜ? ホワイ?? どうしてこうなった?


 俺は今、UFOキャッチャーの周りをぐるぐる回っている。化け物は増えたことにより計四体となったが、知性は低いのか、一列になって俺を追いかけてきている。そうだな、自分の尻尾を自分で追いかけて、ぐるぐる回っている犬を想像してもらうと、分かりやすいだろうか。まぁこれはあまり問題じゃないんだ、問題なのは……。


 俺の目線の先には、こちらに向かって走ってくる人影、そしてその後ろに、二十体はくだらない数の化け物がいた。


「せめて、あの人が美少女でありますように」


 俺はそう呟き、化け物+美少女(仮)がこちらに来るまでの間、UFOキャッチャーの周りをぐるぐる回っている事にした。

はい皆、分かりましたか?

答えは葉物(刃物)です!

正解した人はおめでとう! 褒め称えます。

残念ながら不正解だった人、次頑張ろう!

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