コント「インタビュー」
ボケ「お急ぎのところをすみません、デコボコテレビですが少しだけインタビューよろしいですか?」
ツッコミ「すいません、ちょっと急いでるんで」
ボケ「ありがとうございます、今からどちらに行かれるんですか?」
ツッコミ「今断ったつもりだったんですけどね、まあいいか、会社に向かってます」
ボケ「え!えーー!?か、会社にですかー!!」
ツッコミ「そんなに驚く事かな、この時間にスーツ着て急ぎ足で歩いてたら、だいたい会社に向かってると思いますよ」
ボケ「そうですかねえ、私の叔父は3年前から毎朝会社に行くふりして公園のベンチに向かってますけどね」
ツッコミ「それはあんたの叔父さんが特殊なの、毎日ベンチに行く暇があったらハローワークに行くように言った方がいいですよ」
ボケ「ハローワークには行って無いですけど、タウンワークは毎日拾って枕にしてるって言ってました、そこの公園は他の公園よりタウンワークがよく落ちてるからすぐ見つかるんだとすごく自慢してました」
ツッコミ「いや、タウンワークは枕にせずに読めよ、またよくそれを甥っ子に自慢できたな」
ボケ「おい、俺の尊敬する叔父さんの悪口を言うな!だいたいタウンワークを読んでいたら何を枕にして寝れば良いんだ!答えてみろ、答えられないだろ、だから俺はお前が尊敬できないんだ!!」
ツッコミ「いや、会ったばかりのあんたに尊敬される筋合いじゃないし尊敬されたくもないから、俺急ぐから」
ボケ「待って下さい、すみませんでした、もう少しだけお願いします、朝からインタビューしてるんですけど、なぜか皆さん途中で怒って行ってしまうんです」
ツッコミ「だろうね、原因はよーく分かるよ、じゃあ」
ボケ「待って下さい、原因がわかるのなら教えて下さい、お願いします」
ツッコミ「急ぐんだけどなあ、自分で思い当たる事とかあるでしょ?」
ボケ「思い当たる事ですか?うーん、、強いて言えば、インタビューしながら、相手の悪口を心の中で叫び続けてるって言う些細な事くらいしか思い浮かばないです」
ツッコミ「いや十分だよ、俺が思っていた原因より酷いよ」
ボケ「そうですか、先月までは悪口に加えて強烈な殺意もあったんですけど、それはかなり少なくなりました」
ツッコミ「かなり少なくなったって事はまだ殺意が残ってるんじゃねーかよ、怖いわ」
ボケ「大丈夫です、表面上はずーとニコニコとしていますから」
ツッコミ「余計に怖いわ、あんた、かなりヤバイな、じゃあ」
ボケ「待って下さい、あの僕はそんなヤバイ人なんでしょうか?」
ツッコミ「袖を掴むなよ、ヤバイよ、もうかなりヤバイよ、じゃあ」
ボケ「待って下さい、あの僕どうしたらいいんでしょうか?」
ツッコミ「だから袖を掴むな!そんなの知らねーよ!じゃあ」
ボケ「待って下さい、他の人に聞いたら皆んな病院に行けとか変な事しか言わないんです」
ツッコミ「いや、皆んな正しい事言ってると思うよ、まあ病院が嫌なら趣味でも持ってみたら良いんじゃないかな、じゃあ」
ボケ「待って下さい、趣味は持ってるんですよ」
ツッコミ「ああ、そう良かったね、なら大丈夫だ、じゃあ」
ボケ「待って下さい、僕の趣味の話を聞いて下さい、お願いします」
ツッコミ「何が悲しくて朝から会社に向かうサラリーマンが足を止めて中年男性の趣味の話を聞かないといけないんだよ」
ボケ「お願いします、でないと、殺意が、殺意が戻りそうで…」
ツッコミ「分かった、聞くよ、聞く、趣味は何かな?」
ボケ「すみません、なんか無理矢理付き合わせたみたいになってしまって…」
ツッコミ「完全に無理矢理だけどね」
ボケ「はあ?」
ツッコミ「いや、何でもないよ、急に怖い顔するなよ、聞くから」
ボケ「はい、ありがとうございます、趣味は1つあります」
ツッコミ「ああ、そう良かったね、1つもあれば絶対大丈夫だね、じゃあ」
ボケ「待って下さい、なんか聞くの嫌がってませんか?」
ツッコミ「あのね、本当に遅刻しそうなの」
ボケ「はあ?だからあ? 」
ツッコミ「もう怖い顔するなよ、それならまだ表面だけでもニコニコしてもらってた方が良かったわ」
ボケ「あの、趣味は1つあります」
ツッコミ「わあ、すごいなあ1つもあるんだ」
ボケ「その趣味を今から言いたいと思いまーす」
ツッコミ「た、楽しみだなあ、どんな趣味かなあ」
ボケ「僕の趣味は、大きな会社の社長だって事を隠し、変なインタビュアのふりをして、自分の会社の社員の本性を知ることです!!」
ツッコミ「え?えー!?う、うそーー!?貴方がうちの会社の社、社長さんーーー!?」
ボケ「そうです、私がデコボコ商事の社長さんです」
ツッコミ「いや、そんな会社聞いた事もないわ」