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迷い込んだ先は隠世でした  作者: たぬき
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引き取られる

稚拙な文章ですが、よろしければどうぞ

よろしくお願いします

 



両親が死んだ。


交通事故で死んでしまった。あっさりと。

当たり前の毎日がなくなる、

その実感は後から来た。


聞いたときは、受け入れられなくて、信じられなくて、涙が出なかった。


嘘でしょ


淡々と葬儀の準備が始まり、身内と親戚だけでとりおこなった。

悲しいことと、これからの不安で頭が真っ白だったから、あまり覚えてない。


名前も知らない、叔父さんが涙を浮かべて手紙を読んでいたことは覚えていた。

だって、目薬をさしていたから。


「桜ちゃん・・・なんと言っていいか。お父さんとお母さんのことは、残念だったね」


前席に並んでいた母方の祖父だ。


父の親戚はいないのか、見たことがない。


母の実家は京都。

離れて暮らしているため、付き合いが少ない。


小さい頃に何回か会ったことがあるから顔は

覚えていた。


隣りには、黒い喪服を着た祖母。


活発な人らしく、よく旅行をへ行くらしい。

これは、母から聞いたことだ。


「ええ。死なないような二人だったのに、何があるか分からないものね」


思い出すような顔をして言う。



死なないような二人?


父さんはともかく、母さんは体が弱かったはずだけれど。


「ところで桜ちゃん、学校はどうするの?」


学校。

なかなか溶け込めていない。

自分で言うのもあれだけど、浮いている、かもしれない。


だけど、卒業はしなくては、とは思っているので、通っている。


「卒業はしたいと思っているんですけれど、学費が・・・」


遺産とか貰っていないし、バイトをするしかないかも。


「ああ!それは心配しなくていいわよ。こっちで出すから!」



「えっ!」


「いいの、いいの。娘にね、何かあったときには、桜の面倒を見てあげてといわれているから」


「そうなんですか」


「で、京都に来ない?」


急に、京都?

京都ということは・・・



「えと、そちらに行くということですか?」


「そうよ!面倒をみて、と言われたじゃない?近くに居た方が何かといいでしょ」


それは、そうだけど。

親戚とはいえ、ほとんど他人と言ってもいい人。

迷惑かけるのは心許無いし、緊張する。


これなら、一人暮らしの方が・・・


「あの」


「じゃあ、荷物まとめておいてね。明日、迎えに行くから!」


「明日ですか!?学校は・・・」


「大丈夫。学校には説明したわ」


外堀が見事に埋められた。

あとは私が準備するだけ・・・


「・・・ありがとうございます」


ありがたいけど、急すぎる。

気持ちが置いてけぼりです。

更新ペースが一定になるよう、頑張ります

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