第7話魔剣
女性がひとり山賊に襲われていた。その状況、刀も折れた状態。もう魔法でどうにかする他無かった。
「イカヅチ!!」
魔法で、山賊たちを一瞬で一掃する勇者のパーティー。山賊たちは、敢え無く退散していった。
「助けてくれてありがとう。あなたたちは、ここの主人に御用?」
「あぁ、俺たちは、打倒魔王に燃えているパーティだ。剣を折られてしまってね」
「もっもしかして、あなたたち・・・。あなたたちの中に☆印の紋章がある人っている?」
「あぁ、俺だが・・・」
アンソニーはそれに答えた。するとその女性はすぐさま、小屋から近くの岩場に案内する。
岩場には、一本の剣が突き刺さっていた。
「これは、魔剣。これを抜けるのならば、魔王との戦いに挑むことを許されるわ」
「・・・・」
「抜いてみて!この魔剣は、魔王が現れるたびに出現する不思議な剣なの。別名勇者の剣!」
「・・・・魔剣じゃないのか?」
「いえ、これを持ち、魔王に戦いを挑んだものは、必ず勝利できると言うしろ物よ!」
「なるほど・・・」
アンソニーは、岩場に突き刺さっている魔剣を、力一杯抜こうとした。
「ウヌヌヌググヌヌグヌヌグ!!!」中々抜けない。
「あんたじゃなかったか・・・」と、女性が言ったその時だった。
岩場に刺さる剣から光が放たれ、ゆっくりだが引き抜かれるその魔剣。
「ウヌヌヌグググヌヌヌグヌ!!!!」
そして、全てを引き抜いた時。
魔剣と呼ばれる剣の訳がわかった。黒く怪しい光が剣を占めた。そしてそれが腕から、体全身に光放ち、アンソニーの体を覆った。
「うわああああああああああ!!!」
「大丈夫か!?アンソニー!」
パーティメンバーが声をかける。
怯えて、立つことができなかった。だが、もう一度再度挑戦しないと、先に進むことができないと自分自身に葉っぱをかけた。