冬の夜空に流れ星
黒い雪が降る
一月一日の冬の夜は
人が一番
諦めながら
頑張る日だった
笑い合う
裏側を
悟られない様に
積み上げた物が
一旦纏めて
チェックされる
頷いたり
流れて行ったり
凄いと納得したり
負けたくないと
旗を作り直したり
人一人に込められた
物語が
世界で一番蠢く日に
懐かしかった
あの顔が
いつの間にか
戦士になってた
鏡に映る自分と
比べながら
絶対負けたく無いと
思ったんだ
一月一日の冬の夜空に
流れ星が一つ見えた
話の方向性は
あの頃とは
少し違っていて
少しだけ大人になった
頷くだけの人間が
ポツンポツンと
ピックアップされては
あっぷあっぷな語尾が
煙草の煙と消えていく
人一人に込められた
未来が
世界で一番蠢く日に
懐かしかった
あの顔が
いつの間にか
戦士になってた
胸張って並んだ自分は
果たして
生き残れるのだろうか
一月一日の冬の夜空に
流れ星が一つ見えた
黒い雪が降る
冬の夜空に
流れ星が
一つ流れる
満点の星空を
無視する様に
流れ星が
一つ流れる
懐かしかった
あの顔が
いつの間にか
戦士になってた
向かい合えるだろうか
今の自分の力で
何かを勝負できるだろうか
一月一日の冬の夜空に
流れ星が一つ見えた